フェラーリのF1エンジンの“不正行為”疑惑に新たな技術指令が発行
FIA(国際自動車連盟)は、F1ブラジルGPを前に新たな技術指令を発行。インタークーラー、エアコレクター、ERSシステムから可燃性液体が燃焼室に入ることを違法とした。これはフェラーリのシステムを対象にしたものと思われる。

前戦F1アメリカGPでは、レッドブルがFIAに説明を求めた燃料流量システムが違法と判断され、そのタイミングと呼応するかのようにフェラーリがパフォーマンスを落とした。

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、そのはフェラーリが“不正行為”をやめたからだと批判。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、レッドブルのF1チーム代表クリスチャン・ホーナーに法的措置を警告したとも報じられている。

そして、今回、FIAはF1エンジンのトリックに関する新たな技術指令を発行。エンジンメーカーは、燃焼のためにインタークーラー、エアコレクター、またはERSシステムから可燃性液体を流用し、パフォーマンスを向上させている可能性があるとの見解を示し、それを封じた。

以前、フェラーリはインタークーラーからオイルをリークさせ、少量のオイルが燃焼プロセスに入ることで、短期的なパワーをアップさせていると報じられていた。

今週末のF1ブラジルGPで、フェラーリはシャルル・ルクレールのF1エンジンを交換。グリッド降格ペナルティを受けるが、スペック2で戦ったF1アメリカGPとは異なる、最新仕様のスペック3を投入することでパフォーマンスに関して言い訳はできない。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ