F1 フェラーリ
フェラーリは、F1バルセロナテスト2の2日目のセバスチャン・ベッテルのクラッシュの原因はホイールリムにあったことを特定しているが、まだ根本的な原因は解決できていないと感じており、マラネロのファクトリーに調査を継続していく。

セバスチャン・ベッテルは、水曜日の午前中のセッションの途中にターン3でマシンが制御できなくなってバリアに直撃。SF90は大きなダメージを負った。

フェラーリは、残りの時間をマシンの修復に対やし、なんとか午後の終了間際に1周のシェイクダウンラップに漕ぎ着けた。その後、フェラーリはドライバースケジュールを変更し、木曜日にシャルル・ルクレール、金曜日にセバスチャン・ベッテルが丸一日走行するシフトに切り替えた。

マシンがダメージを負ったことで事故の調査は難航したものの、フェラーリは最終的に左フロントホイールのリムが外部からの異物によって損傷したことが原因で破損したという結論を下した。

しかし、フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、それで解決とは考えておらず、2週間後にメルボルンでシーズンが開始して以降に同じような事故が繰り返さなれないことを確実にしたいと考えている。

「我々は問題の発端と原因を理解するためにすべてのデータを調べた。非常に不運な状況だった思っている」とマッティア・ビノットはコメント。

「我々はこの問題がリムの故障だったと信じている。コース上を走っているときにリムが外部からの打撃によってダメージを受けていおり、それは避けられない種類のものだ」

「我々の側では、それが我々がこれまでに得られた最良の説明だ」

しかし、マッティア・ビノットは、現時点で結論について完全に納得してはいないようだ。

「我々はまだすべての詳細とデータの中をより深く調べていく。今後も可能性のあるあらゆる問題に対処していく」

セバスチャン・ベッテルの事故以外にも冷却システムのトラブルもあったが、ベッテルは最終日に総合トップタイムを記録しており、チームにとって非常に強力なプレシーズンテストだったことは間違いないだろう。

「我々のプログラムは、望んでいたようには実行されていない」とマッティア・ビノットは語る。

「より速く、より信頼を高めたいと思っているので、現時点では完全に満足することはできない」

「まだやるべきことはたくさんある。信頼性の問題とセバスチャンのクラッシュによって、我々のプログラムは必ずしも望んでいたほどスムーズに進行したわけでなかった」

「メルボルンに向けた準備はまだ整っていない。まだ数日ある。まだ大部分のタスクをこなしていく必要がある」

2019年シーズン開幕戦にむけて、フェラーリは12ヶ月前よりも準備が整っているかと質問されたマッティア・ビノットは「戦いが非常にハイレベルなものになると考えている」とコメント。

「昨シーズンは厳しい冬季テストとなったが、それは第一に気象条件によるものだった。それとはまったく違う状況だ。日当たりが良く、周囲温度が高かった」

「この数日間は非常に集中的で興味深いものだった。我々はまだパフォーマンスと信頼性の観点から限界を理解するためにクルマに焦点を合わせている」

「全体的に、我々が実行った仕事には満足している。クルマの挙動には満足しているし、このトラックではバランスが取れていた」

「しかし、現時点では完全に満足することはできない。まだ取り組むべき多くの問題がある。そして、パフォーマンスの面でも前進しなければならない」

「我々のクルマがしっかりと走っているという事実は良い出発点だが、まだメルボルンの準備は整っていない。言うなれば進行中の仕事だ」

関連:【動画】 セバスチャン・ベッテル、ターン3で大クラッシュ / テスト2日目

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ