フォーミュラ・リージョナル規格レース車両『童夢F111/3』が完成
童夢は、従来のF3に代わるカテゴリーとしてFIAが世界で導入を進めているFORMULA REGIONAL certified by FIA(フォーミュラ・リージョナル)に適合した『童夢F111/3』を開発し、シェイクダウンを行った。
また、このマシンを使用した日本国内選手権の開催準備も、FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP事務局が進めている。
FIA FORMULA REGIONAL(FIAフォーミュラ・リージョナル)は2014年からFIA(国際自動車連盟)が開始したF1を頂点とする単座席競技車両(Single Seater:通称フォーミュラ車両)のカテゴリー再編と新安全規格導入に伴い制定された新カテゴリー。
技術規則は2018年に批准され、すでにアジア、アメリカ、ヨーロッパでシリーズが開始されている。主な特徴は、前後に加え左右にも備わる衝撃吸収構造体の追加設定、HALOデバイス(頭部保護装置)の設置などFIAの設定した最新のレギュレーションに則った車両となっている。また。F1を頂点とするパワー・ウェイト・レシオによる新区分の採用で、FIA-F4の直接の上位規格となる。
コスト面に関しては車体€77,000、エンジン€23,000と、FIA FORMULA REGIONAL の価格はFIAの設定した世界標準の規定価格(キャッププライス)となる。またスペアパーツなどもキャッププライスに適合させるため、従来のF3に比べ大幅にランニングコストが低減されることとなる。
『F111/3』は、2014年に完成した前作のFIA-F4規格車両『F110』から5年ぶりとなる新型モデルだが、新モデルナンバーの『F111』を付与している通り、前作の『F110』とは共用部品のない、全く新しい量産競技車両となっている。モデルナンバーの後の『/3』は、種目を表しており、今後、この『F111』のサバイバルセルを利用した派生モデル展開が随時可能な設計となっている。また『F111/3』はFIAより同規格の承認を受ける3番目の車両となっている。『F110』同様にFIA規格準拠車両であり、車両価格だけではなく、全ての部品の価格にいたるまでFIAの承認を得た「世界規格車両」となる。
今回完成した『F111/3』の特徴は、FIAが今後導入を検討している人間工学を最優先したデザインを先行して導入し、操縦者の身長体重の違いによる居住性、操縦性を向上させたこと。また規定価格内で、高温多湿の日本のレース環境に対応するパワーユニット冷却性能、整備性確保も達成した。
『F111/3』のカーボンファイバー(CFRP)製モノコックは、FIA F4マシン『F110』をさらに発展させたもので、高剛性、軽量に加えてヘイローの装着などFIAの定める高い安全性を両立。ボディワークも全てCFRP製で、徹底した構造技術解析と空力特性の追求により、レギュレーションで定められた最低重量650kgをクリアしながら、高剛性、低重心で良好なハンドリング性能を実現した。エンジンは最高出力270bhpの1750cc直列4気筒インタークーラー付きターボを搭載。ギヤボックスは6速バドルシフト付きとなる。
加藤寛規選手のコメント
シェイクダウンという事でトラブルシューティングを目的と思って乗り込みましたが、色々な乗り方を試しても車体にトラブルも無く、感触は良かったです。コックピットも広く居住性にも優れていました。また、様々な車両に乗ってきましたが、しっかりとダウンフォースが出ていて安定しているので、ジェントルマンドライバーの方にも乗ってもらえると思います。
金丸ユウ選手のコメント
シェイクダウンテストという事だったのでトラブル出しがメインのセッションになると思われましたが、僕の2セッションはインテーク以外の所、マシン自体のテストをしっかりこなすことが出来ました。テストではセットアップの面でも色々試すことができ、とても初めて車を転がすとは思えないほどの出来栄えでした。
カテゴリー: F1 / FIA F3
また、このマシンを使用した日本国内選手権の開催準備も、FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP事務局が進めている。
FIA FORMULA REGIONAL(FIAフォーミュラ・リージョナル)は2014年からFIA(国際自動車連盟)が開始したF1を頂点とする単座席競技車両(Single Seater:通称フォーミュラ車両)のカテゴリー再編と新安全規格導入に伴い制定された新カテゴリー。
技術規則は2018年に批准され、すでにアジア、アメリカ、ヨーロッパでシリーズが開始されている。主な特徴は、前後に加え左右にも備わる衝撃吸収構造体の追加設定、HALOデバイス(頭部保護装置)の設置などFIAの設定した最新のレギュレーションに則った車両となっている。また。F1を頂点とするパワー・ウェイト・レシオによる新区分の採用で、FIA-F4の直接の上位規格となる。
コスト面に関しては車体€77,000、エンジン€23,000と、FIA FORMULA REGIONAL の価格はFIAの設定した世界標準の規定価格(キャッププライス)となる。またスペアパーツなどもキャッププライスに適合させるため、従来のF3に比べ大幅にランニングコストが低減されることとなる。
童夢F111/3について
童夢はFIAのFORMULA REGIONAL規格策定の段階から参画しており、2018年に規格が批准されてから直ちに童夢F111/3の基礎設計を開始した。『111/3』は、鈴鹿レーシングスクールカーの専用車両、FIA-F4、F3、F3000、F1まであらゆる規格のフォーミュラカー、スポーツカー、GT車両を開発、製造してきた童夢の最新設計車両となる。『F111/3』は、2014年に完成した前作のFIA-F4規格車両『F110』から5年ぶりとなる新型モデルだが、新モデルナンバーの『F111』を付与している通り、前作の『F110』とは共用部品のない、全く新しい量産競技車両となっている。モデルナンバーの後の『/3』は、種目を表しており、今後、この『F111』のサバイバルセルを利用した派生モデル展開が随時可能な設計となっている。また『F111/3』はFIAより同規格の承認を受ける3番目の車両となっている。『F110』同様にFIA規格準拠車両であり、車両価格だけではなく、全ての部品の価格にいたるまでFIAの承認を得た「世界規格車両」となる。
今回完成した『F111/3』の特徴は、FIAが今後導入を検討している人間工学を最優先したデザインを先行して導入し、操縦者の身長体重の違いによる居住性、操縦性を向上させたこと。また規定価格内で、高温多湿の日本のレース環境に対応するパワーユニット冷却性能、整備性確保も達成した。
『F111/3』のカーボンファイバー(CFRP)製モノコックは、FIA F4マシン『F110』をさらに発展させたもので、高剛性、軽量に加えてヘイローの装着などFIAの定める高い安全性を両立。ボディワークも全てCFRP製で、徹底した構造技術解析と空力特性の追求により、レギュレーションで定められた最低重量650kgをクリアしながら、高剛性、低重心で良好なハンドリング性能を実現した。エンジンは最高出力270bhpの1750cc直列4気筒インタークーラー付きターボを搭載。ギヤボックスは6速バドルシフト付きとなる。
■岡山国際サーキットでシェイクダウン成功
完成したマシンは、9月10日、11日に岡山国際サーキットにおいて、フォーミュラからGTまで幅広い経験をもつ加藤寛規選手と、FIA FORMULA REGIONAL規定で行われているアジアンF3に参戦している金丸ユウ選手によってシェイクダウンされた。大きなトラブルもなく、高剛性のシャシー、ドライバー・オリエンテッドのドライビングポジション、高い信頼性など、設計段階で童夢F111/3が目指した姿が、しっかり実現していることが確認できた。尚、先日の全日本F3選手権にて念願の初表彰台を獲得した片山義章選手により、引き続きテストが実施される。加藤寛規選手のコメント
シェイクダウンという事でトラブルシューティングを目的と思って乗り込みましたが、色々な乗り方を試しても車体にトラブルも無く、感触は良かったです。コックピットも広く居住性にも優れていました。また、様々な車両に乗ってきましたが、しっかりとダウンフォースが出ていて安定しているので、ジェントルマンドライバーの方にも乗ってもらえると思います。
金丸ユウ選手のコメント
シェイクダウンテストという事だったのでトラブル出しがメインのセッションになると思われましたが、僕の2セッションはインテーク以外の所、マシン自体のテストをしっかりこなすことが出来ました。テストではセットアップの面でも色々試すことができ、とても初めて車を転がすとは思えないほどの出来栄えでした。
■2020年からFORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPを開催
FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP事務局では、2020年から童夢F111/3を使用したFIA公認レース、FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIPの開催準備を進めております。詳細に関しましては9月27日、SUPER Formula 第6戦が行われる岡山国際サーキットにおいて記者会見を行い、発表する予定。カテゴリー: F1 / FIA F3