F2 ハンガリー 予選
FIA F2選手権 第8戦 ハンガリー大会の予選がハンガロリンクで行われ、セルジオ・セッテ・カマラ(Carln)が初ポールポジションを獲得。福住仁嶺(BWT Arden)は11番手、牧野任祐(RUSSIAN TIME)は20番手で予選を終えた。

FIA F2選手権は夏休み前最後の一戦となる第8戦、ハンガリーのハンガロリンクで27日(金)に初日を迎えた。午後0時55分から45分間のプラクティスがスタートした。

牧野任祐(RUSSIAN TIME)は、セッション開始早々から走行を開始し1分31秒072のタイムをマーク。しかし5周目にターン3でオーバーランすると、バリアに衝突してストップ。このアクシデントにより赤旗が提示され、セッションは中断した。

福住仁嶺(BWT Arden)は、赤旗前に1分30秒684でトップ10に名を連ねる。赤旗解除後、すぐに1分29秒920とタイムアップを果たし、その時点で2番手につけた。その後、10周目に1分29秒441にタイムを伸ばし、ピットに戻りる。福住はセッション終盤にコースインするが、VSCのテストが行われ、タイムアップの機会はなく、このセッションを7番手で終了。アクシデント後は走行のできなかった牧野は20番手に終わっている。

予選は午後4時55分から、気温27℃、路面温度41℃のコンディションで行われた。1回目のアタックで福住は1分28秒390をマーク。牧野はマシンにトラブルが発生し、アタックラップでピットに戻った。2回目のアタック、真っ先にコースインした福住は1分28秒038とタイムアップを果たす。牧野はセッション終了まで10分を切った段階でコースインするが、1分28秒750とタイムは伸びずに終わった。福住は11番手となり、レース1は6列目からポイント獲得を目指す。20番手に終わった牧野は、最後尾から追い上げ、上位を目指しレースに挑む。

ポールポジションを獲得したのはセルジオ・セッテ・カママ(Carlin)。セッテ・カマラは初ポールポジション。2番手にはジャック・エリトケン(ART Grand Prix)、3番手にはニック・デ・フリース(PERTAMINA PREMA Theodore Racing)が続いた。

レース1は28日(土)午後4時45分(日本時間午後11時45分)にスタートする。

福住仁嶺 (予選11番手)
「久しぶりに、戦える位置に来ることができました。イギリスのレースを終えて、各ドライバーのエンジンをシャッフルしたんです。その影響があったのか、それで個体差がなくなったのかどうかは、僕にはよく分かりません。ただこれまでのような、訳の分からないタイム差はなくなりましたね。フリー走行、それから予選の1セット目のアタックと、比較的順調で、最後のアタックは1回だけと決めていました。重量感度が高いサーキットだし、タイヤも今年はスーパーソフトで垂れやすいし、1周アタックで決めようと。予選順位が重要なコースなので、予選は大事でした。ただターン1でタイヤをロックさせてしまって、それでタイムロスしてしまいました。もともとリアがロックしやすい傾向があって、かなり気をつけてはいたのですが、もう少し丁寧な走りを、心がけるべきでした。そうすれば、クルマのバランスも悪くなかったし、11番手よりもうちょっと上にいけていたと思います。レース1ではロングランのタイヤの持たせ方が、いつも以上に重要になると思いますし、その辺でばん回して行きたいと思います」

牧野任祐 (予選20番手)
「プラクティスでは、コースインした1周目から、クルマのオーバー傾向が強いなと感じていました。でもそのまま2周目のプッシュラップに入って、車高がちょっと低かったのもあったと思いますが、オーバーステアに加えてボトミングがあって、反動でコントロール不能になってまっすぐ突っ込んでしまいました。どうすることも、できませんでした。マシン左前にダメージがありましたけど、予選に向けてすぐに修理は終了しました。ただフリー走行で全く走れなくて、セットアップの確認もできないし、完全にぶっつけ本番でした。予選も1セット目のアタック中に突然パワーがなくなって、ギアもなくなって、仕方ないのですぐにピットに戻らざるを得ませんでした。何が原因か分からないんですが何とか直ったのですが、そんな状況ですから2セット目もあのタイムが精いっぱいでした。予選順位が重要なだけに、ちょっときついですね。レース1は完走して、できるだけ上を目指すだけです。スーパーソフトの劣化はひどいでしょうから、そこで何とかチャンスを見つけられればと思っています」

2018年 F2 第8戦 ハンガリー 予選 結果

PNoDriverTeamLaptime
118セルジオ・セッテ・カマラCarlin1分27秒400
27ジャック・エイトケンART Grand Prix1分27秒430
34ニック・デ・フリースPERTAMINA PREMA Theodore Racing1分27秒631
48ジョージ・ラッセルART Grand Prix1分27秒762
514ルカ・ギオットCampos Vexatec Racing1分27秒828
619ランド・ノリスCarlin1分27秒864
71アルテム・マルケロフRUSSIAN TIME1分27秒957
816アルジュン・マイニTrident1分27秒958
910ラルフ・ボスチャングMP Motorsport1分27秒973
1020ルイス・デレトラズCharouz Racing System1分28秒032
1112福住仁嶺BWT Arden1分28秒038
1221アントニ・フォコCharouz Racing System1分28秒073
135アレクサンダー・アルボンDAMS1分28秒107
146ニコラス・ラティフィDAMS1分28秒124
1511マキシミリアン・ギュンターBWT Arden1分28秒169
1615ロイ・ニッサニーCampos Vexatec Racing1分28秒348
1717アレッシオ・ロランディTrident1分28秒533
183ショーン・ゲラエルPERTAMINA PREMA Theodore Racing1分28秒648
199ロベルト・メルヒMP Motorsport1分28秒724
202牧野任祐RUSSIAN TIME1分28秒750


このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / FIA F2