フォーミュラ2
FIA F2選手権第6戦のレース2が7月1日(日)にオーストリアのレッドブル・リンクで行われた。

優勝はポールポジションからスタートしたアルテム・マルケロフ(RUSSIAN TIME)。2位にはメルセデスの育成ドライバーのジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)、3位にはセルジオ・セッテ・カマラ(Carlin)が続いた。

朝から晴れわたるレッドブル・リンクは、気温17℃、路面温度33℃、日差しの強いコンディションとなった。牧野任祐(RUSSIAN TIME)はフロントロー2番手から、福住仁嶺(BWT Arden)は5列目9番手からのスタートした。

午前11時にセーフティカー(SC)先導でフォーメーションラップがスタート。このレースも特別措置でローリングスタートとなった。スタートでは牧野、福住はポジションをキープ。福住は、上位車がピットスタートとなったため8番手を走行する。7周目、牧野は後続にパスされ3番手にダウン。その後、この位置をキープし走行を続けた。しかし、レース終盤を迎え、ペースが落ちた牧野は19周目、21周目、23周目にも後続にパスされ6番手となり、レースを終えた。牧野は今季初めてレース1、2の両レースで入賞を果たしている。

8番手で走行を続けていた福住は、終盤ペースの落ちたマシンとのバトルで23周目に7番手にポジションを上げるが、26周目に8番手、そして最終ラップに9番手となりフィニッシュ、惜しくもポイントを逃した。

本大会を終えて、ジョージ・ラッセルが132ポイントでランキング首位に浮上。2位はランド・ノリス(122ポイント)、3位はアルテム・マルケロフ(94ポイント)。牧野任祐は18ポイントで16位、福住仁嶺は6ポイントで19位となっている。

F2シリーズ第7戦はイギリスのシルバーストン・サーキットで、7月6日(金)~7月8日(日)に行われる。

牧野任祐(レース2・6位)
「走り始めて数周して、ラッセルに抜かれるころには、もうとても表彰台は無理で、タイヤが持ちそうにないと分かりました。レース1よりはるかにコンディションが厳しかったです。フロントタイヤのグリップがどんどんなくなっていって、最後はトラクションもなくなってズルズルでした。どうしようもなかったです。スタートしてすぐ振動が激しくなって、ミラーが全然見えませんでした。後ろから来ているのは分かっていても、どれだけインを閉めていいのかも分からなかったです。原因は不明です。タイヤならば劣化してから振動が起きると思うのですが、最初からなのでなにが原因だったのか。今日のタイヤの垂れ方は、予想したよりはるかにひどかったです。今日の方が、前が空いた状態で走れてたのに、どうして持たなかったのでしょうか。チームメートとはセットアップは違いますが、それでもあそこまでタイヤの持ちが違うのは、ちょっと分からないです」

福住仁嶺(レース2・9位)
「スタートはなにも起きず、その後は前後詰まった展開になりました。あまり言いたくはないのですが、エンジンの個体差が大きすぎる感じです。最終区間で一生懸命くっついてストレートでDRSを効かせようとしても、あっという間に引き離されてしまいます。どうしようもなかったです。最後に抜かれてしまったのは、1コーナーでリアをロックさせてしまったからです。今週末はずっと、リアがロックする症状が出ていて、いろいろやったのですが直りきらなかったです。それ以前にタイヤもかなり厳しくなっていました。レース2はスプリントなので、最初からみんな攻めてきます。そのペースについていこうとすると、どうしても劣化が早くなります。路面温度も高いし、昨日のソフトよりは垂れが大きかったですね。でもタイヤの垂れは、僕のドライビングに原因があるのかもしれないし、データをしっかり見直してみます」

2018年 F2 第6戦 オーストリア レース2 結果

PNoDriverTeam
11アルテム・マルケロフRUSSIAN TIME
28ジョージ・ラッセルART Grand Prix
318セルジオ・セッテ・カマラCarlin
421アントニ・フォコCharouz Racing System
55アレクサンダー・アルボンDAMS
62牧野任祐RUSSIAN TIME
717サンティノ・フェルッチTrident
86ニコラス・ラティフィDAMS
912福住仁嶺BWT Arden
1016アルジュン・マイニTrident
1119ランド・ノリスCarlin
1211マキシミリアン・ギュンターBWT Arden
1314ルカ・ギオットCampos Vexatec Racing
144ニック・デ・フリースPERTAMINA PREMA Theodore Racing
1510ラルフ・ボスチャングMP Motorsport
169ロベルト・メルヒMP Motorsport
1715ロイ・ニッサニーCampos Vexatec Racing
187ジャック・エイトケンART Grand Prix
 20ルイス・デレトラズCharouz Racing System
 3ショーン・ゲラエルPERTAMINA PREMA Theodore Racing


このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / FIA F2