2025年F1 プレシーズンテスト分析:データから読み取る各チームの実力

最終的な順位付けにおける見出しのタイムを過度に重視するのは、これまでと同様、賢明ではない。しかし、データを見たりチームと話したりしたところ、F1史上最も接戦となるシーズンになる可能性があるようだ。
最も強力なのはマクラーレンのようだ
マクラーレンは、テストで順調かつ生産的な3日間を過ごし、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが再びマシンのセットアップを微調整しながら、燃料の少ない状態と多い状態で走行を行った。
チーム部門の現チャンピオンたちがテストに臨むにあたっての目標は、信頼性の高いマシンを手に入れ、そこをベースに作業を進めることだった。そして、まさにその通りの成果を手に入れたようだ。
Formula1.comのデータによると、MCL39は燃料が少ない状態では最速のマシンで、0.21秒の差をつけている。レースペースでもトップを走っており、その差はわずかに0.15秒だが、やはりリードしている。
マクラーレン、フェラーリ、メルセデスは、午前中ほぼ同じ時間帯に、そして午後にも同じコンパウンドのタイヤでレース走行を行ったが、最も印象的な走りを見せたのはマクラーレンだった(グラフ参照)。

フェラーリは依然としてマクラーレンの最大のライバルである
フェラーリは、長年のドライバーであるシャルル・ルクレールと新加入のルイス・ハミルトンが新しいマシンに素早く慣れ、ここ数年で最も心強いプレシーズンテストとなった。
ルクレールの午前中の走行は多くの人の注目を集めたが、フェラーリは2番目に良い結果を残した。また、Formula1.comのデータによると、1周のペースも非常に有望である。
ハミルトンの午後の走行はそれほどスムーズではなく、終盤には「テレメトリーに異常が見られた」ため、チームは予防措置として早めに1日の走行を終了させた。

それでも、ハミルトンにとっては非常に印象的なテストとなった。彼は、これまで経験したことのないフェラーリのパワーユニットを搭載した新しいSF-25を、驚くほど素早く使いこなしているようだ。
最初の2日間で、彼はすぐにペースを引き出すことができた。燃料が少ない状態での走行では世界を魅了するような走りを見せられなかったとしても、マシンと一体となった非常にまとまりのあるラップだった。
同様に、ルクレールは終日、燃料を積んで走っているときも、積んでいないときも、非常にスムーズな走りを見せていた。
もちろん、彼らにはさらにパフォーマンスを向上させるための作業が残っている。しかし、小声でささやいてほしい。フェラーリは、開幕戦から勝利を争い(真のタイトル候補となる)可能性が十分にあるのだ。

レッドブルとメルセデスがトップ4を占める
レッドブルとライバルのメルセデスはテスト最終日にさらなる手ごたえを示したが、Formula1.comのデータによると、昨年のトップ2チームを追い越すほどのペースはまだない。
レッドブルのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェは「マシンが思うように反応しないこともあり、テストは『期待していたほどスムーズではなかった』」と認めたが、全体的には正しい方向に向かっていると述べた。
現世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンと新加入のチームメイト、リアム・ローソンは、マシンは昨年よりも予測しやすいと報告した。そして、フェルスタッペンは金曜日、難しいマシンを巧みに操り、素晴らしいラップタイムを記録した。
Formula1.comのデータによると、予選とレースペースの両方で3位につけ、最終日にジョージ・ラッセルがトップタイムを記録したメルセデスを僅差で上回った。
一方、ルーキーのチームメイトであるキミ・アントネッリは、オーストラリアでのF1デビューに向けて、3日間のテストで着実に進歩を見せ、コース上での走行に慣れていった。

ウィリアムズがダークホースとして浮上
ウィリアムズはテスト期間中、パドックで話題に上ることが多かったが、最終日もその状況は変わらず、アレックス・アルボンはチームメイトのカルロス・サインツが残したデータを元に、チームにとって非常に有益な1日を過ごした。
アルボンは「チームとして、いくつかの領域で注力すべきデータがある」と認めたが、「良い面としては、ラップタイムが分かっているので、それを達成するのはそれほど難しいことではないと思う」と付け加えた。
それらの必要な改善に関わらず、Formula1.comのデータでは、低燃料とロングランの両方のデータチャートで、英国チームは5位につけている。これは、昨年のチーム選手権での順位よりも4つ高い順位である。
特にアルピーヌ、レーシングブルズ、ハースといった他のミッドフィールドチームとの戦いになるだろうが、開幕戦としては、ウィリアムズの今回のパフォーマンスは非常に、非常に印象的であった。
カテゴリー: F1 / F1マシン