F1ベルギーGP:ポーパシング対策の技術指令は影響薄
今週末のF1ベルギーGPでは、FIA(国際自動車連盟)がドライバーの安全のためにポーパシングを抑制することを目的とした新しい技術指定が発効されることになるが、アルピーヌ、フェラーリ、レッドブルなどの主要人物は、彼らがしなければならなかった変更にほとんど動揺していないと語る。

スパ・フランコルシャンでは、F1チームは車の下のプランク(厚板)とスキッドが綿密に精査され、過度に摩耗していないことが確認される。

その結果、F1ドライバーは、安全性に悪影響を与える可能性のある過度の「垂直方向の振動」 (バウンシング/ポーポイズ) に直面することがなくなる。

この問題は、F1 の新時代に注目されてきた。グラウンドエフェクトカーでは、ポーポイズ現象 (ストレートでのダウンフォースの増減によって引き起こされる激しい跳ね返り) が復活したためだ。

アルピーヌF1チームのスポーティング・ディレクターであるアラン・パーメインは「我々はTD(テクニカルディレクティブ/技術指令)を歓迎していると思う」と語る。

「我々はそれに準拠することに満足しており、問題なく準拠できている。今年はすべてのレースを振り返って、各ラップに測定基準を適用したが、問題はなかった」

「今年の初めから、我々は車をバウンドさせたり、ポーパシングなどと呼ばれるものや、地面にあまりに強く接触させたて、ドライバーに激しい不満を漏らさせることもできた。正直なところ、その方が速いかのかどうかさえわからない」

「我々はどこで活動したいのかを知っており、スイート スポットがどこにあるかを知っているので、TD について心配する必要はない」

フェラーリのレーシングディレクターを務めるローラン・メキーズは「我々に関する限り、それはほとんどなくなった問題であり、現在は完全に通常のアイテムのセットとして扱っている」とコメント。

「問題がある場合は車を上げるが、そうでない場合は車を低くすることができる」

「TD は良い仕事をしている。TDは事実上、ポーパシングから離れた場所でマシンを操作するようチームに圧力をかけている。また、プランクの着用の合法性をチェックすることにも重点を置いている。FIAのそういったすべてのこと、すべてのツールは、境界に近づきすぎないようにするためにうまく機能している」

レッドブルのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、現在、両方のチャンピオンシップをリードしている彼のチームにとって、今後の技術指令は問題にならないだろうと説明したが、2023年のポーポイズに関する潜在的なルール変更は、彼のチームにとってより大きな問題を引き起こす可能性があると語る。

「TDはあまり問題ではないと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。

「TDは、我々にとってメジャーな問題ではないと思う。より大きな議論は、来年のレギュレーション変更の可能性についてだと思う」

実際、2023年のレギュレーションで車の車高は15mm持ち上げられることになったが、クリスチャン・ホーナーは、当初の25mmだった場合、車に再設計が必要になると考えていた。

「フロアのサイズが彼らが話している25mmだけ高くなった場合、車の主要な再設計となる可能性がある。それははるかに大きな議論だと思う」

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カテゴリー: F1 / F1マシン / F1ベルギーGP