F1:数チームの2022年マシンが最小重量を10kg以上超過との報道
数チームの2022年F1マシンは、新しい最小重量に近づくために少なくとも10kgを削る必要があるとAuto Motor und Sportは伝えている。

新しいF1レギュレーションでは、F1マシンの最小重要は43kg増加されて795kgとなった。その重量のかなりの部分は、18インチのホイールとタイヤへの変更と、安全性を改善するためFIA(国際自動車)によって導入された新たな厳格な衝突試験に合格するためのシャシーの構造変更によるものだ。

余分な重量はラップタイムに悪影響を及ぼすため、過去にF1チームは不要な重量を削減し、最小しきい値を超えるためにマシンにウエイトを追加する必要していた。

しかし、Auto Motor und Sportの報道によると、現在は反対の問題がいくつかのガレージに当てはまるという。だが、さらに重量を減らすためにマシンを開発しようとすると、それぞれの予算上限から貴重な資金が奪われるため、F1チームはパッケージ最適化を目指す際にバランスをとらなければならない。
マクラーレンF1のランド・ノリスは、プレシーズンテストの走行の初日後、特に遅いコーナーでマシンは少し”鈍い”感じがしたと述べ、新しいマシンは予選ラップでの重い燃料で運転しているようだと語った。

フェラーリF1のシャシープロジェクトエンジニアリング責任者を務めるファビオ・モンテッキは、マシンの設計中に直面したバランス調整についても語り、F1-75に空力性能を追加しようとすると、マシンの重量が増えるという“コンフリクト”が発生したと説明した。

「これらの目標はしばしば互いに矛盾するため、全体的なパフォーマンスを最適化するための最良の妥協点を見つける必要があった」とファビオ・モンテッキは語った。

「多くの場合、車量と空力性能の目標は相反している。そのような瞬間にはマシンのパフォーマンスを見失わないことが重要だ」

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カテゴリー: F1 / F1マシン