F1:予選Q2タイヤのルール廃止を検討「反対の効果をもたらしている」
F1は、予選でトップ10入りしたドライバーはQ2で使用したタイヤでレースをスタートすることを義務とするルールを廃止する可能性がある。

2014年以降、予選Q3に進出した10人のドライバーは、Q2でタイムを設定したタイヤでレースをスタートしなければならない。それにより、ライバルよりも硬いコンパウンドでQ3に進出できたマシンは、戦略的なアドバンテージを獲得できる。

だが、Q2に進出できなかったドライバーはタイヤを自由に選択することができ、柔らかいタイヤでカットオフぎりぎりでQ3に進出したドライバーはグリッドが上位でも不利な立場になる可能性がある。

したがって、このレギュレーションは、チームからの不満を引き起こしてきた。

フェルナンド・アロンソはその批評家の一人だ。

「彼らはショーに利益をもたらす可能性のある1つのルールを発明しようとしているけど、それらはビッグチームに利益をもたらすだけだ」とフェルナンド・アロンソは6月に述べている。

F1のモータースポーツディレクターであるロス・ブラウンは、予選Q2タイヤのルールは将来のシーズンに向けて変更される可能性があると語った。

「Q3のレースタイヤ(ルール)の不幸な点の1つは、本当に速い人は、Q2に必要なタイヤを簡単に選択できるため、さらに多くの利点がもたらされることだ」とロス・ブラウンは述べた。

「最終予選に到達することに必死になっている人は、ソフトタイヤを走らせる必要がある」

「したがって、それはわずかに反対の効果をもたらしていると主張したい。それを廃止することは大きな問題ではないと思う。Q2のレースタイヤがまだレースにとって全体的に良いか悪いかに関わらず、私たちが将来を見据えて検討しているものであるのは確かだ」

F1のスプリント予選フォーマットの実験の結果、ルールの再考が行われた。スプリント予選のフォーマットでは、すべてのドライバーがスタートタイヤを自由で選択できる。これは、F1イタリアGPでルイス・ハミルトンがハードタイヤでスタートするなど、通常は発生しないいくつかの戦略につながった。

最近、F1の公式タイヤサプライヤーであるピレリは、2022年の18インチタイヤの開発作業を完了している。ロス・ブラウンはピレリの進歩に勇気づけられていると語る。

「ピレリがやろうとしていることの1つは、温度に敏感でないタイヤを作ることだ。ドライバーがプッシュすることができ、行き過ぎた場合には代償を得るようなタイヤを望んでいる、それは私たちが今持っているタイヤでは少し難しい。彼らはその点で進歩しているようだ」とロス・ブラウンはコメント。

「ドライバーは新しいタイヤの特徴を楽しみ始めていると思う。しかし、最終的な仕様を修正し、それらが新しい車マシンどのように機能しているかを確認するまで、適切に評価することはできない」

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カテゴリー: F1 / F1マシン