F1:予選モードの禁止のF1イタリアGPまで延期で正式に通達
FIA(国際自動車連盟)は、F1エンジンの“予選モード”の禁止を当初予定していた次戦F1ベルギーGPではなく、その一週間後のF1イタリアGPまで延期することをF1チームに通達した。

この延期は、F1エンジンメーカーが新しい制限に取り組むレース週末に向かう前により多くのダイナモテストを実施する時間を与えるための譲歩となる。

予選とレースで単一のエンジンモードを使用しなければならないというこの制限は、先週のF1スペインGPに先立ってFIA事務局長であるピーター・バイエルから各F1チームに送られた書簡で概説された。

『パワーユニットICEモード - 予選とレース間の調整範囲の縮小』という見出しで、ピーター・バイエルは、FIAがF1ベルギーGPの前に発行される技術指令を介してモードを制限すると説明した。

この変更について、FIAは2つの個別のレギュレーションを参照して正当化している。

1つ目は、2020年の技術規制の第2.7条 競技参加者の義務 を参照している。

競技参加者は、競技会期間中いかなる時でも自己の参加車両が本規則に完全に合致していることをFIAテクニカルデリゲートおよび競技審査委員会に立証する義務がある。安全に関わる特性を除き、ハードウェアあるいは素材の物理的査察により、車両の設計、構成要素および機構は、本規則に合致していることが証明される。規則への合致を保証する手段として、ソフトウェアの査察の結果を機械的設計の根拠とすることはできない。それらの性質上、電子システムの規則遵守は、ハードウェア、ソフトウェアおよびデータの査察によって評価される」

ピーター・バイエルは手紙の中で、「使用されているモードが多すぎて複雑であるため、FIAが特定のイベントの重要な瞬間にPU関連のすべての規制や規定への準拠を監視することは非常に困難である」と述べている。

2つ目に記載されたレギュレーションは、競技規則の第27.1条『ドライバーは、1人で援助なしに運転しなければならない』に言及している。

ピーター・バイエルは、「現在実施されているICEモードへの変更は、ドライバーが援助なしに1人でマシンを運転していあにことを意味する可能性がある」と述べた。

「将来的に上記の懸念に対処するために、我々は予選セッションとレースの間、PUがシングルモードで動作する必要があることを要求する」と絞めた。

この問題に関する技術指令の草案が今週F1チームに正式に送信されたが、いくつかの質問があり、木曜日の遅くに送信されたバージョンでは開始日が正式にモンツァに変更され、F1チームが情報を収集する時間を与えた。

あるF1チームの代表は「適切に勝利するのが容易な技術指令ではない。我々はそれを正しく理解する必要がある」とアk経った。

F1レースディレクターのマイケル・マシは先週末のバルセロナで、FIAが新しいルールを監視できると確信していると語っている。

また、マイケル・マシは「我々はそれに非常に自信を持っている。そうでなければ、この道を進めなかっただろう」と述べた。

「特に技術チームがこれに関して膨大な量の作業を行っている。また、4つのパワーユニットの製造元に意見を求めて相談している」

「現時点で我々は持てる限りの自信を持っている。そうでなければ、その道を進めることはない」

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