F1チーム、新型コロナウイルスの流行で物流面に大きな課題
F1チームは新型コロナウイルスの流行は、F1チームにとって3月15日にメルボルンで開幕予定のF1オーストラリアGPとそれ以降のフライアウェイレースに準備に頭痛の種となっている。

4月19日に予定されていたF1中国GPは延期されたが、最初の3戦は2週間後のヨーロッパのメルボルン、バーレーン、そして、ベトナムの首都ハノイとF1チームは長距離の移動をすることになる。

F1の最高経営責任者であるチェイス・キャリーは、水曜日に「すべてのシステムは動いている」としたが、状況は依然として流動的であると認識していると語った。

大部分のF1チームはイギリスに拠点を置いているが、フェラーリとホンダをのF1エンジンを搭載するアルファタウリは新型コロナウイルスの感染が急増しているイタリアにある。それはタイヤサプライヤーであるピレリも同様だ。

「時間ごとに変化している状況であり、我々のために働いてくれる人々を保護するために、それに応じて対応している」とウィリアムズの副チーム代表クレア・ウィリアムズはロイターに語った。

「議論して回答する必要があるかもしれない多くの質問があります」

F1の上級管理職、FIA(国際自動車連盟)、およびF1チームは、プレシーズンテストの最終日である金曜日にバルセロナのカタロニア・サーキットで会議を行ったが、新型コロナウイルスの状況が最重要課題として話し合われたとされている。

ウィリアムズは、世界保健機関(WHO)のガイドラインに従って、F1が安全だと判断した場所であれば、どこでもチームが行くと語った。

だが、チームは数ヶ月前に旅行の経路を変更する必要があり、シンガポール、バンコク、香港の中継ハブを中東のハブに切り替えた。

しかし、このウイルスは現在も拡散しており、バーレーンでは33件の感染が報告されており、ドバイとの往復便を一時停止している。

「のチームの多くはシンガポールを経由してメルボルンに行く経路を使ってきた。経路を見直さなければなりませんし、コストは相当なものです」とクレア・ウィリアムズは述べた。「これは大きな問題であり、現在取り組んでいるものです」

アルファタウリ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは「新型コロナウイルスはアルファタウリにとって本当に深刻な話だ」とコメント。

「移動を劇的に減らしました。イタリアの危険区域から来ている人は家にいるべきだ」

「彼らがファクトリーに来ることは望まない。サプライヤーもファクトリーに訪問しないでください。そして、メルボルンやバーレーンでのレースについてどうなるか見ていくつもりだ」

フェラーリチームのボスであるマッティア・ビノットは、エンジニアの何人かは予防措置としてバルセロナのテストに参加しなかったことを明らかにし、F1および国際自動車連盟(FIA)からの“保証”がない限りは、オーストラリアへスタッフを派遣しない意向を明らかにしている。

「我々が必要としているのは、出国前に保証を得ることだ」とマッティア・ビノットは語る。

「もし、何らかの医学的検査を受ける可能性があるのであれば、あらかじめそのことを把握しておく必要があるし、問題が発生した場合にどのような結果になるのかを理解しておかなければならない」

「我々には従業員を守る義務がある。集団に対しても個人に対しても責任を負っている。重要な事は、オーストラリアに向かう前に起こりうるシナリオを明確にすることだ」

マッティア・ビノットは、フェラーリのエンジンカスタマーであるハースとアルファロメオに加えて、アルファタウリとタイヤサプライヤーのピレリも影響を受ける可能性があると指摘した。

「少なくとも、4つのチームとピレリの状況を理解する必要があるだろう。最終的に4チームが出走できない場合、レースは行われるのだろうか? 決定権を持つのは私ではないがね」

レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダF1の技術者に懸念を表明している。

「彼らは日本に戻ることがでるのか? 彼らは今でもオーストラリアへの入国を許可されているのか?」とクリスチャン・ホーナーなSky F1のインタビュー中に質問した。

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カテゴリー: F1 / F1マシン