F1 オンボードカメラ
F1は、2019年から異なる視点でのオンボードカメラ映像の導入を検討しており、新しいテクノロジーの探求の一環として最終戦アブダビGPでフェルナンド・アロンソとともにヘルメットカメラをテストする。

F1は、マシンを運転するドライバーの視界を再現しようと努力を重ねており、モナコGPとカナダGPではピエール・ガスリーとロマン・グロージャンが小さなカメラを搭載したメガネ型のデバイスをテストした。

オンボードラップはファンから好評だったが、メガネは長期的な選択肢とはみなされず、それ以降は使用されていない。

しかし、開発は“進行中”であり、最終戦アブダビGPでフェルナンド・アロンソが新しいヘルメットカメラを使用する予定となっている。

「我々は新しいタイプのヘルメットカメラを導入したいと思っている。だが、それは非常に複雑なプロセスだ」とF1のオンボードカメラの責任者を務めるスティーブ・スミスは語る。

「過去にもヘルメットカメラはあったが、それらは画質が悪かった。我々は他の放送素材と同じ基準であることを確実したいと考えていた」

「さらにヘルメットに追加したいものは、FIAから承認されなければならない。当然のことながら、彼らは安全について非常に懸念していっるし、何かをヘルメットに装着する場合はそれが安全だとみなされる必要がある」

「その理由からFIAはカメラはヘルメット内に収まる必要があると規定している。それは多くの課題をもたらしている」
「まずは非常に小型なものでなければならないし、信じられないくらい軽量である必要がある。だが、カメラの電源を入れれば、熱を持つことになるし、それでは安全面で成功の見込みはない」

「いくつかのソリューションが開発されているが、まだ実用レベルには至っていない。我々はできる限り早くに快活柵を見つけようとしている。アブダビでヘルメットカメラを搭載してフェルナンドが走るというアイデアはかなり特別なものになるだろう」

「我々はFIAにコンセプトを提示しており、それは進行中の作業だ。我々はうまく機能し、かつFIAの安全基準を満たす解決策を見つけることができると確信している」

また、カメラチームはヘイローが導入された後、異なるアングルを評価しており、スティーブ・スミスは、2019年のF1世界選手権の放送では2つの新しい視点が予定されていることを明らかにした。

「現在、FIAは高速、高フレームレートのカメラを搭載している。それはレース中に起こったことを確認するためにドライバーに焦点に当て安全研究で使用するためのものだ。彼らはそのカメラの位置を動かしている」

「そこで我々はそのスピートを使って、ドライバーの後方を映すカメラを設置する。それは素晴らしい映像を届けるだろう」

「もう一つの変更点は、今年ヘイローが導入された際にシャシー側のカメラの視界が遮られたことだ。我々はFIAとチームと共にヘイローの上にカメラを動かすことに取り組んできた」

「カメラの上部に搭載されたT字型カメラから得られる異なる映像はドライバーの視界に近いものを提供する。最も最近では先週末のオースティンでカルロス・サインツのマシンでそれをテストしており、来年は全マシンに搭載される予定だ」

また、スティーブ・スミスは、F1ドライバーの前方に設置する360℃カメラからの映像をライブストリーミングできる方法に取り組んでいると確認している。

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カテゴリー: F1 / F1マシン