F1 レギュレーション F1世界選手権
F1世界選手権の将来の方向性に取り組むスペシャリストのチームは、将来のF1レギュレーション変更にむけてクルマのパフォーマンスを改善させる要素として“空力”“エンジン”“サスペンション”の3つの分野に注力している。

リバティメディアが新たなオーナーとなったF1は、視聴者数を増やし、ファンとのエンゲージメントを強化することを強く望んでいる。

F1のスポーツティング責任者であるロス・ブラウンが率いる専門家チームは、F1のショーを改善する方法を検討している。

ロス・ブラウンは、2021年にF1マシンの見た目を大幅に見直すことを検討しており、“ビデオゲームから出てきた”ようなのセンセーショナルなルックスのF1マシンを実現するために将来のレギュレーションに取り組んでいると語っている。

元ウィリアムズの最高責任者を務め、現在はロス・ブラウン率いる専門家チームの一員であるパット・シモンズは、チームはコース上でのスペクタクルの改善にも注力しており、パフォーマンスの差別化要因としてレギュレーションの3つのセクションに集中していると語った。

「我々は技術レギュレーションと競技レギュレーションを調査している」とパット・シモンズは MIA Entertainment & Energy-Efficient Motorsport Conference で語った。

「我々はこのレンズ(マーケティング)を活用して、我々が望む各変化を詳しく調べていく必要がある。今、我々が言えるのは、パフォーマンスの差別化要因が何であるかを決めようということだ」

「F1のテクニカルレギュレーションは、21のセクションに分かれている。それらのセクションをくまなく調べていくと、スペクタルとはあまり関連性のないものがいくつかあるがわかる」

「そのため我々は技術的にやりたいことを決定した。パフォーマンスを差別化する3つの要因をもちたいと考えた」

「ひとつは空力になる。多くの人々が関心を持っていることであり、誰も空力がパフォーマンスの差別化要因になるルールを書くことはできていなかったので、我々をそれも想定して、重要視していくことになるだろう」

「パワーユニットも同様だ。F1に関与しているマニュファクチャラーにとってはそれは重要なことだ。ファンにとっても興味深いことなので、パフォーマンスを差別化するものにしていこうと思う」

「最後はサスペンションだ。それは我々がタイヤを扱う方法やチームのタイヤの使い方を意味する」

「それら3つが我々が望んでいる3つの差別化要因だ」

「他にもドライバー、ピットストップ、ピットクルー、戦略などが挙げられる。だが、我々が本当に重視していきたいと思っているのはそれらの技術的なことだ」

F1の技術チームは、コストやレースの予測可能性など、対処が必要な他の側面についても検討している。
「我々はコストを見極めていく必要がある。コストは、フィールドの下位にいる人々が上位勢に印象を与えることを難しくする」とパット・シモンズはコメント。

「また、我々は予測可能性を取り除きたいと思っている。過去数十年にわたって、レースの最悪な時代は結果が予測可能であったときだ」

「メルセデスの支配によって少しその傾向はあったが、少なくとも2年間はどのドライバーが勝つかはわからなかった」

「我々はスペクタクルを求めているし、視覚的な魅力を求めている。そして、ドライバーの役割を認識したいと思っている」

「生観戦者とテレビ視聴者には異なる要件があり、我々はその問題も検討してく必要がある」

「そして、レースウィークのエクスペリエンスを検討しなければならない。日曜日に起こっていることだけではもはや十分ではないと考えている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1マシン