F1 バクー
4度のF1ワールドチャンピオンであるアラン・プロストは、テレビで観戦したF1ヨーロッパGPは、カメラがF1マシンの真のスピードを表現しておらず“非常に退屈”だったと述べた。

トリノで開催されたFIAスポーツ・カンファレンスで、アラン・プロストは1990年にヘレスを走った際の自身のオンボード映像を記者と共に視聴した。

アラン・プロストは、その映像が伝えるようなドラマは現代のF1にはないと指摘。F1ヨーロッパGPの放送にはいらついたと認めた。

「ルイス(ハミルトン)のオンボード映像を見ていた。彼はトラブルについて話しているところだったが、彼にとってステアリングホイールで何かを変更するのは問題ではなさそうだった。かなり簡単に見えた」

「何かが間違っているということだ。ブレーキング時にノイズは聞こえないし、スピード感や難しさも伝わらない」

「私が若く、F1をそれほど知らないながらも、どんなものか知りたがっているとしよう。おそらく私はプレイステーションで同じことができると考えるだろうし、それは難しいことではない」

「まったく違うやり方で見せてほしい。もしかしたら、私たちがマシンの中で考えるよりも難しいのかもしれない。だが、外部からすれば難しくなさそうに見える。あまり良いショーではないし、非常に退屈で本当にイライラした」

高速のバクー・シティ・サーキットは、現役ドライバーの多くからそのスピードとミスが許されない厳しいレイアウトについて支持を集めたが、アラン・プロストは、それがテレビではわからなかったと述べた。

「金曜日と土曜日は見なかった。たいていは予選を見ているだね。だが、今回はそれができなかったので何も見なかったし、ソーシャルメディアでたくさんの人々があのサーキットを称賛するのをフォローしていただけだった」

「だからこそ、本当にワクワクしながらテレビの前に座った。しかし、私にとっては不幸だったとしか言いようがない。なぜなら、皆が話しているようなサーキットが私の目には見えなかったからだ」

「後になって、誰もがこのサーキットはこれまで見てきた中でも最高の一つだと私に話した。しかし、テレビで見る限り、また“往年のレーシングドライバー、アラン・プロスト”としても、そして、一ファンとしても楽しめなかった。カメラ位置はそう悪くなかったと思うが、マシンの見え方が良くないため、素晴らしいショーではなかった。スピードが感じられるのは左から右に振れるコーナーだけだった」

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カテゴリー: F1 / F1ヨーロッパGP