F1ドライバーラインナップ:レッドブルがペレスと契約延長で角田裕毅は?
セルジオ・ペレスが、レッドブル・レーシングに2025年から複数年契約で残留することが決定し、ドライバー市場のジグソーパズルのもう1つのピースを完成させた。これは残されたドライバーに大きな意味を持つことになる。
2025年のシリーシーズンは1月から動いた。シャルル・ルクレールがフェラーリ、ランド・ノリスがマクラーレンとそれぞれ長期の契約延長という発表で幕を開けた。
その後、ルイス・ハミルトンのフェラーリへの電撃移籍、それと連動したカルロス・サインツJr.の退団へと移った。
続いて、フェルナンド・アロンソがアストンマーティン、アレクサンダー・アルボンがウィリアムズとの契約を延長し、ニコ・ヒュルケンベルグがアウディに移籍した。
そして、エステバン・オコンのアルピーヌ退団が発表された翌日、チャンピオンチームであるレッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスのシートが2026年まで確定することになった。
これで、2025年の契約が決定しているドライバーは、自動更新のランス・ストロール(アストンマーティン)を含めると11人となった。レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、そして、アストンマーティンのシートは埋まっている。
現役F1ドライバーで、2025年の契約が決まっていないのは9人。6チームのシートが未決定となっている。そして、厄介な問題は、2026年にF1に新レギュレーションが導入されることであり、継続性を求めて各チームが2025年からの複数年契約を結んでいる点だ。したがって、2025年までしか契約を得られなければ、2026年は居場所を失うことになる。
空席のあるチーム
■メルセデス
■アルピーヌ
■RB
■ウィリアムズ
■ザウバー
■ハース
契約のないドライバー
■カルロス・サインツJr.
■角田裕毅
■ダニエル・リカルド
■バルテリ・ボッタス
■周冠宇
■ケビン・マグヌッセン
■ローガン・サージェント
■ピエール・ガスリー
■エステバン・オコン
そこて、F1昇格・復帰が噂されるドライバーが加わる。
F1昇格・復帰を目指すドライバー
■アンドレア・キミ・アントネッリ
■オリバー・ベアマン
■リアム・ローソン
■ジャック・ドゥーハン
■ミック・シューマッハ
カルロス・サインツJr.を軸とした次の動き
まず、チームではメルセデスが大きなパズルのピースを担っている。チーム代表のトト・ヴォルフは、マックス・フェルスタッペン獲得の希望を公にしているが、少なくとも今年の段階でそれが実現する可能性は低い。
フェラーリで優勝争いを展開するカルロス・サインツJr.は、競争力を維持したければ、メルセデスが最も強力なシートになるが、メルセデスは育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリの昇格を優先的に考えているようだ。
メルセデスのシートが埋まった場合、カルロス・サインツJr.の移籍先候補は、ザウバー/アウディ、ウィリアムズ、ハース、アルピーヌとなる。どれも現状よりはかなり隠したのシートだ。
この中で将来性のあるチームのうちの1つがウィリアムズだ。メルセデスのカスタマーであり、ジェームス・ボウルズ主導の元、チームの改革を進めているウィリアムズは、2026年の新レギュレーションで躍進する可能性を秘めている。育成組織に所属するドライバーはまだ昇格には早く、現行ドライバーのローガン・サージェントの成績が振るわない。カルロス・サインツJr.に1年契約をオファーしたとの噂もあり、それが実現しない場合、バルテリ・ボッタス、ピエール・ガスリーが候補者に名を連ねている。
次に将来性が見込めるのがザウバーだ。2026年からアウディのワークスチームになることは大きな魅力だが、現時点でまだ今季ノーポイントの競争力の低さは2025年の移籍を考えるにはネックとなる。アウディは、カルロス・サインツJr.に長期契約をオファーしているようだが、感触的にはサインツは決断を渋っているようだ。角田裕毅、バルテリ・ボッタス、周冠宇がその列に並んでいる。
ハースF1チームは、現時点ではRBに次ぐ競争力を誇っている。新チーム代表である小松礼雄によって組織は変わりつつあり、今後の投資も明言されている。出場停止が迫る物議を醸すケビン・マグヌッセンの残留は微妙であり、エステバン・オコン、角田裕毅がその候補に上げられている。ニコ・ヒュルケンベルグの移籍によって空席となったシートは、技術提携を結ぶフェラーリの育成ドライバーであるオリバー・ベアマンが手にするとの見方が強い。
アルピーヌの立場は微妙だ。自動車メーカーのワークスチームにもかかわらず、過去数年で進歩を果たせないピエール・ガスリーが残留を決断するかは疑問であり、親会社ルノーのF1へのコミットメントも低そうに見える。エステバン・オコンが抜ける空席には、ジャック・ドゥーハン、ミック・シューマッハ、周冠宇、そして、角田裕毅の名前が挙げられている。
RBは、レッドブルのジュニアチームという特性上、他チームとは状況が異なる。セルジオ・ペレスの2026年までのシニアチーム残留が決まったことで、少なくとも来季はレッドブルに才能を送り込むためのチームとしては機能しなくなる。現時点では、角田裕毅と、VisaとCash Appのタイトルスポンサー契約に貢献したとされるダニエル・リカルドの残留が濃厚と考えられている。しかし、レッドブルの昇格が2年間なくなったことで、リカルドはF1を続けるのか? また、ホンダがアストンマーティンに移籍することで角田裕毅が2025年末で退団することは濃厚とされ、2026年に路頭に迷う前に2025年に他チームに移籍することが最善と感がられている。いずれにしろ、リアム・ローソンにチャンスが巡ってくることは間違いなさそうだ。
カテゴリー: F1 / F1ドライバー
2025年のシリーシーズンは1月から動いた。シャルル・ルクレールがフェラーリ、ランド・ノリスがマクラーレンとそれぞれ長期の契約延長という発表で幕を開けた。
その後、ルイス・ハミルトンのフェラーリへの電撃移籍、それと連動したカルロス・サインツJr.の退団へと移った。
続いて、フェルナンド・アロンソがアストンマーティン、アレクサンダー・アルボンがウィリアムズとの契約を延長し、ニコ・ヒュルケンベルグがアウディに移籍した。
そして、エステバン・オコンのアルピーヌ退団が発表された翌日、チャンピオンチームであるレッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスのシートが2026年まで確定することになった。
これで、2025年の契約が決定しているドライバーは、自動更新のランス・ストロール(アストンマーティン)を含めると11人となった。レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、そして、アストンマーティンのシートは埋まっている。
現役F1ドライバーで、2025年の契約が決まっていないのは9人。6チームのシートが未決定となっている。そして、厄介な問題は、2026年にF1に新レギュレーションが導入されることであり、継続性を求めて各チームが2025年からの複数年契約を結んでいる点だ。したがって、2025年までしか契約を得られなければ、2026年は居場所を失うことになる。
空席のあるチーム
■メルセデス
■アルピーヌ
■RB
■ウィリアムズ
■ザウバー
■ハース
契約のないドライバー
■カルロス・サインツJr.
■角田裕毅
■ダニエル・リカルド
■バルテリ・ボッタス
■周冠宇
■ケビン・マグヌッセン
■ローガン・サージェント
■ピエール・ガスリー
■エステバン・オコン
そこて、F1昇格・復帰が噂されるドライバーが加わる。
F1昇格・復帰を目指すドライバー
■アンドレア・キミ・アントネッリ
■オリバー・ベアマン
■リアム・ローソン
■ジャック・ドゥーハン
■ミック・シューマッハ
カルロス・サインツJr.を軸とした次の動き
まず、チームではメルセデスが大きなパズルのピースを担っている。チーム代表のトト・ヴォルフは、マックス・フェルスタッペン獲得の希望を公にしているが、少なくとも今年の段階でそれが実現する可能性は低い。
フェラーリで優勝争いを展開するカルロス・サインツJr.は、競争力を維持したければ、メルセデスが最も強力なシートになるが、メルセデスは育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリの昇格を優先的に考えているようだ。
メルセデスのシートが埋まった場合、カルロス・サインツJr.の移籍先候補は、ザウバー/アウディ、ウィリアムズ、ハース、アルピーヌとなる。どれも現状よりはかなり隠したのシートだ。
この中で将来性のあるチームのうちの1つがウィリアムズだ。メルセデスのカスタマーであり、ジェームス・ボウルズ主導の元、チームの改革を進めているウィリアムズは、2026年の新レギュレーションで躍進する可能性を秘めている。育成組織に所属するドライバーはまだ昇格には早く、現行ドライバーのローガン・サージェントの成績が振るわない。カルロス・サインツJr.に1年契約をオファーしたとの噂もあり、それが実現しない場合、バルテリ・ボッタス、ピエール・ガスリーが候補者に名を連ねている。
次に将来性が見込めるのがザウバーだ。2026年からアウディのワークスチームになることは大きな魅力だが、現時点でまだ今季ノーポイントの競争力の低さは2025年の移籍を考えるにはネックとなる。アウディは、カルロス・サインツJr.に長期契約をオファーしているようだが、感触的にはサインツは決断を渋っているようだ。角田裕毅、バルテリ・ボッタス、周冠宇がその列に並んでいる。
ハースF1チームは、現時点ではRBに次ぐ競争力を誇っている。新チーム代表である小松礼雄によって組織は変わりつつあり、今後の投資も明言されている。出場停止が迫る物議を醸すケビン・マグヌッセンの残留は微妙であり、エステバン・オコン、角田裕毅がその候補に上げられている。ニコ・ヒュルケンベルグの移籍によって空席となったシートは、技術提携を結ぶフェラーリの育成ドライバーであるオリバー・ベアマンが手にするとの見方が強い。
アルピーヌの立場は微妙だ。自動車メーカーのワークスチームにもかかわらず、過去数年で進歩を果たせないピエール・ガスリーが残留を決断するかは疑問であり、親会社ルノーのF1へのコミットメントも低そうに見える。エステバン・オコンが抜ける空席には、ジャック・ドゥーハン、ミック・シューマッハ、周冠宇、そして、角田裕毅の名前が挙げられている。
RBは、レッドブルのジュニアチームという特性上、他チームとは状況が異なる。セルジオ・ペレスの2026年までのシニアチーム残留が決まったことで、少なくとも来季はレッドブルに才能を送り込むためのチームとしては機能しなくなる。現時点では、角田裕毅と、VisaとCash Appのタイトルスポンサー契約に貢献したとされるダニエル・リカルドの残留が濃厚と考えられている。しかし、レッドブルの昇格が2年間なくなったことで、リカルドはF1を続けるのか? また、ホンダがアストンマーティンに移籍することで角田裕毅が2025年末で退団することは濃厚とされ、2026年に路頭に迷う前に2025年に他チームに移籍することが最善と感がられている。いずれにしろ、リアム・ローソンにチャンスが巡ってくることは間違いなさそうだ。
カテゴリー: F1 / F1ドライバー