2022年 F1バルセロナテスト 1日目:各F1チームとドライバーのコメント
2022年のF1世界選手権に向けたプレシーズンテストが2月23日(木)にスペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットでスタート。第1回目のとなる今回のテストは3日間にわたって行われる。
初めて全10チームが新世代F1マシンで揃ってコースに出る機会となるF1プレシーズンテストがスタート。午前と午後で走行を分担するチームと終日1人のドライバーが走行するチームに分かれ、16名のドライバーが初日にコースに出た。
2022年のF1世界選手権は、まったく新しいF1レギュレーションが導入され、空力はフロア下で50%のダウンフォースを占めるグラウンドエフェクト効果にコンセプトを変更。18インチタイヤへのインチアップも相まってF1マシンのルックスは大きく変貌を遂げた。
1日目のトップタイムを記録したのマクラーレンのランド・ノリス。フェラーリの2台が彼に続いた。
メルセデス
アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)
「今日は多くの作業に取り組み、両方ドライバーがW13の第一印象を教えてくれた。ピットレーンを見渡せば、信頼性の基準の高さが分かり、ほとんどのチームが問題なくプログラムを進めているようだったので、全体的に驚くほど分かりやすい1日だった。マシンとレギュレーションの違いを考えると、6日間の冬季テストに詰め込むべき内容はかなりたくさんある。それでも、空力やタイヤの理解を深めると同時に、600km近くを走破できた。バランスとパフォーマンスの面ではまだいくつか取り組むべきことがある。それでも、全体的に今日の感触は良かったので、明日もさらに進歩していけることを期待している」
レッドブル
マックス・フェルスタッペン
「マシンはいい感じだと思うけど、最も重要なことは速いことだ。それが僕たちが確認しようとしていることだ。今日はマシンに慣れて、マシンの挙動について全般的な理解を得るために周回を重ねたいと思っていた。それでだけでなく、パーツがどれくらい持ちこたえるかを確認するためにマイレージを重ねる必要があった。すべてがかなり上手く機能していたし、良いスタートであり、ポジティブな一日だった。今夜、物事をより詳しく調べて、改善するために何が必要かを確認していく。明日はチェコ(セルジオ・ペレス)がドライブする。金曜日にBR18に戻るのを楽しみにしている」
クリスチャン・ホーナー (チームプリンシパル)
「非常に短いオフシーズンだったが、トラックに戻ってナンバー1のマシンを見るのは素晴らしいことだ。F1カーに掲載されるのは久しぶりだ。今年の目標はナンバー1をマシンにとどまることだ。我々は、このスポーツの新時代が始まり、マシンが怒号を放ちながらコースに出ていくのを初めて見ることができて興奮している。このような大きなレギュレーションの変更により、今年はさらに魅力的になる。我々は素晴らしいチームを持っており、今シーズンに向けて完全にモチベーションを高めている。マックスはマシンはドライブするのが楽しいと感じており、ポジティブな最初の朝だった。今年はチェコにとって良い年になるだろう。今では彼は2年目になり、チームに精通している」
ギヨーム・ロケリン
「今日はチームにとって本当にうまくいったので満足している。700kmという楽観的な目標を掲げ、それより約3周足りずにフィニッシュしたが、それはテスト初日としては非常に珍しいことだ。物事は順調に進み、いくつかのテストを行い、マシンを改善するための良い方向性がある。マックスはこれまでのところ満足している。バランスにはいくつかの制限があるが、マシンを機能させるために物事を逆さまにする必要があると思わせるものは何もない」
フェラーリ
シャルル・ルクレール
「やっとテスト初日を迎えられた。いつもシーズンのスタートのこの瞬間は本当にエキサイティングだ。新しいマシンで本気でプッシュができるのは今回が初めてだし、またステアリングを握れることができて本当にうれしい。やりたかったテストはすべてできたし、プログラム全体をスムーズに進められたので、新車にとっては良いことだ。明日もコースに戻るのが楽しみだ。最初のフィーリングは悪くないけれど、まだ始まったばかりだし、誰も本当の姿は見せていないので、今日のタイムシートに浮かれるわけにはいかない。まだ明確なイメージを持つのは不可能だし、集中してハードワークにを続けるしかない。今日はどのチームよりも多くの周回数を走れたので、ここから積み上げていく上ではポジティブだ」
カルロス・サインツ
「基本的なシェイクダウンだった前回とは違って、今日は初めて本格的な走行プランでマシンを走らせた。ようやく少しプッシュして、マシンの学習をスタートすることができた。この初期段階ではタイムシートは重要ではないけど、良い周回数を重ねて、マシンでリアルが感触を得ることができたのはとてもポジティブだった。まだ僕たちにはやらなければんらない作業がたくさんあるけど、今日すでに昨年とはいくつか異なるフィーリングをすでに感じることができた。慣れるという点であまり長く時間がかかるとは感じなかった。最後のコンマ数秒を見つけるのは確かにトリッキーだと思うけど、それが面白いところだ! いずれにしろ、それはここバルセロナでの目標ではない。開幕戦までにまだテストがあるからね。良い初日だったし、明日を楽しみにしている。
マクラーレン
ランド・ノリス
「またステアリングを握れることができて本当にうれしい。マシンに戻って限界までプッシュできるのは最高の気分だ。自分のF1キャリアを通して同じレギュレーションでドライブしてきたので、この新車に慣れていけるのはいいことだと思う。変化があるのは良いことだし、生産的な1日だった。チームとして多くのことを学べたし、欲しい情報はすべて入手できた。これからシミュレーターや風洞に戻して比較していける。良い1日だったし、今回のテストの良いスタートになった」
ジェームス・キー(テクニカルエグゼクティブディレクター)
「2年のデザインプロセスを経て、ようやく他の新車とともにMCL36をコース上で見られたのは素晴らしいことだ。このマシンがいかに新しく、いかに学ぶことが多いかを考えれば、今日、それぞれのチームがど多くの周回を重ねたことは驚くべきことだ。F1が冬季テストをこれほどまでポジティブな形でスタートできたのは本当に良いことだと思っている。我々にとっては生産的な初日だった。現時点ではラップタイムは気にしておらず、自分たちの方向性と優先順位にしたがって学んでいくことが重要だ。残りのテストにつなげ、今後のマシン開発に生かせるよう、今日のテスト初日ではいくつか重要なデータポイントを収集し、多くのこと学ぶことができた。多くのチームと同様、今朝はエアロレーキを装着して最初の走行に臨み、有益な初期の相関データを得ることができた。空力は2022年マシンの最大の変更点なので、早い段階で基本的な初期計測を実施することが重要だ。今日の残りはマシンとタイヤを一歩ずつ理解するためにセットアップと調査作業に取り組んだ。今日はランドと共に多くの周回を重ねられたことに満足していいと思うし、明日もダニエル(リカルド)と一緒にさらに進めていけることを楽しみにしている」
アルピーヌ
フェルナンド・アロンソ
「長く待ち焦がれていたので、戻ってくることができてうれしい。この瞬間のためにファクトリーやガレージで長い時間をかけて準備してきた。このマシンは昨年とかなり違っているし、新しい特性が多いので、アジャストしていかなければならない。まだやるべきことはたくさんあるけど、テストはそのためにある。テスト初日としてはしっかりと走り込めたし、信頼性もかなり高い。テストではパフォーマンスよりもマイレージと信頼性が重要だし、全体としては新車の初日としてはかなり満足している」
マット・ハーマン(テクニカルディレクター)
「今日はエンストンとヴィリーのチームのみんなが2年半にわたって積み重ねてきたハードワークの集大成だ。この重要なマイルストーンに到達するために行われてきた多くの努力を祝福したい。今日は129周を走破でき、非常に満足している。解決しなければならない問題がいくつかあったが、すぐに修正できたし、それが周回数の多さに現れている。フェルナンドからのフィードバックもよく、全体的なバランスについてもコメントがあり、異なるセットアップのアイデアやタイヤのオプションにも良い反応を示してくれた。バルセロナに到着するまでに多くの事前検証を実施した。それでも、いくつか確認したいことがあったので、今日のような日はそれが目標となる。チームにとっては印象的な1日であり、A522の旅路における大きな節目になった。木曜日はエステバン(オコン)がマシンに乗るので楽しみにしている」
アルファタウリ
角田裕毅
「とても有意義な1日となり、チームにとって良い形でテストをスタートすることができました。本格的に2022年の新型マシンで走るのは今回が初めてでした。去年のマシンとは完全に異なるマシンなので、今日行った全ての作業がチームのラーニングにとって本当に重要なものとなりました。今日の鍵となったのは走行距離およびマシンのセットアップ変更で、今日やりたいと思っていたことは全て達成できました。調整していく必要がある部分をいくつか見つけましたが、現状には満足できています。今日はできる限り多くのデータを集めなければいけなかったのですが、とても信頼性があるマシンだったので、全て達成することができました。今シーズンの開幕戦までテストがあと5日あります。現状マシンはかなり速いと感じていますが、バーレーン戦の予選まで真のパフォーマンスは分からないと思っています」
ジョナサン・エドルズ (Chief Race Engineer)
「ここバルセロナでのテストは非常に上手くいきました。新マシン、タイヤ、レギュレーションが導入され、事前に行うシミュレーション作業の検証が重要となったので、今朝のトライアルでは様々な方向性のセットアップを試し、良い妥協案となるようなセットアップに素早く調整を加えていきました。午後にはセットアップに関するテスト項目を完了していき、タイヤへの理解を深めていきました。ユウキはマシンの感触に満足しているようで、特に大きな問題もなく、1日を通してマシンは信頼性を保っていました。開幕戦への準備を整え、できる限りベストな状態でレースに臨めるよう、残りのバルセロナでのテスト3日間とバーレーンでのテスト3日間に向けて、幅広いテストプランを立てています。初日は順調にプランを遂行することができ、多くのデータを集めることができました。今夜はそのデータを分析し、明日走行するピエールのテストプランに反映させていきたいと思います」
アストンマーティン
コメントなし
ウィリアムズ
ニコラス・ラティフィ
「数カ月の休みを終えて、マシンに戻る最初のセッションはいつも興味深い。特に新しい18インチのピレリタイヤを履いて走るのは初めてだったし、デザインの哲学の違いを感じられた。全体としては昨年とは異なるフィーリングだけど、すでにかなりポジティブに感じられる部分はいくつもあるし、アジャストしないといけないところもある。でも、まだ始まったばかりだから。今朝はシステムと空力のプラットフォームのフィーリングを理解することに集中した。全体的には良い1日だったと思う」
アレックス・アルボン
「今日の午後、FW44で初めて本格的なセッションができて本当にうれしい。マシンの感触は素晴らしいし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。マイレージを稼ぐことができた。それが本当に重要なことだし、1年の良いスタートを切れたと思う。サーキットでの初日は、通常、すべてが順調に進んでいることを確認するために使われる。今回はそれができたし、マシンパフォーマンスを向上させるための作業をスタートできた。最初のレースまでは6日間しかテストがないので、すでにパフォーマンスに着手できたことは本当にポジティブだ。明日の朝、また走るのが楽しみだ!」
デイブ・ロブソン(車体パフォーマンス責任者)
「FW44の理解という点で堅実な1日を過ごすことができた。マシンに投入された多くの新しいコンセプトを考えれば、トラブルはほとんどなく、両ドライバーとも複数のピレリタイヤのコンパウンドを履いてロングランを完了する良いチャンスを得た。まだ始まったばかりではあるが、良いスタートを切れたし、マシンパフォーマンスを改善するためのいくつかの機会を得ることができている。アレックスはすぐにマシンに慣れてペースを上げていった。明日はアレックスが午前にドライブし、午後にニコラスが担当する。 もシーズンに向けて準備を継続していく上で実り多き1日になることを期待している」
アルファロメオ
バルテリ・ボッタス
「冬休みが終わり、マシンに戻るのはいつだってうれしい。新車で、新しいチームだし、新世代のF1マシンであることを考えれば特にね。時間を失うような問題もあったけど、マシンで過ごす時間を楽しんだ。重要なのは問題をしっかりと理解して、修正方法を解明することだ。今日はそのために時間を使い果たしてしまったかもしれないけど、それでもいくらか走行はできたし、進歩する方法は分かっている。明日と金曜日で今日失った時間を埋め合わせて、テストプログラムを完了できることを願っている。マシンの第一印象はポジティブだし、今のところ、前世代のマシンと新世代のマシンに大きな違いは感じていない。当然、天と地ほどの差があるわけでもない。もちろん、ドライビングは少し調整しなければならないけど、それほど劇的な変化はない。学ぶべきことはたくさんあるし、明日またコースで作業していく」
ロバート・クビサ
「今朝はいくつか問題があって走行が制限されてしまいベストとは言えなかった。みんなが解消するために懸命に取り組んでくれたし、問題に直面したときのチームのスピリットを見られたのは良いことだと思うけど、最終的に大量の時間を失ってしまった。前菜程度に少し走っただけなので、もちろん、もっと走りたかった! でも、これがレーシングだ。重要なのは明日までに少しでもリカバーして、新しいマシンの様々ことを見つけ続けていくことだ。マシンの第一印象はポジティブだけど、まだ見つけないといけないことがたくさんある」
ハース
ニキータ・マゼピン
「まず何よりも走れることができてうれしい。チーム全体が活気づいているし、マシンも誕生した。セットアップやマシンの走らせ方はフィリミングデーとこのような走行日では違うし、気持ちがいい。冷却に水漏れがあって、あまり多くの走行ができなかったのは残念だけど、まだ始まったばかりだ。バランスを見いだしているときのマシンは強さを感じた。誰もがこの新しいマシンを学んでいるところだし、シミュレーションと一致していないところもあるけど、僕たちは学習が早いんだ!」
ミック・シューマッハ
「3桁は走りたかったので、それを実現できtときほど笑顔になれるわけではけど、こういうことは起きるものだし、不安になることは何もない。今後、今日失った周回数を明日で埋め合わせられるようにしなければならない。バーレーンがどのような展開になるかはまだ分からないけど、少なくとも今年のマシンを開発し、状況に対応しながらより良いものを作っていくことはできる」
ギュンター・シュタイナー(チーム代表)
「まずは、コースに戻り、VF-22にやっと息吹を吹き込めたことはポジティブだ。ここに到達するまでマシン開発を通してチーム全体が本当に懸命に取り組んできた。残念ながら、小さな問題がいくつか起きり、ガレージで過ごす時間が長くなってしまうという日になってしまった。それらの問題が解決されていることを願うと言う以外に今日はあまり取り上げるべきことは多くない。明日は信頼性が向上し、ミックとニキータのために、より綿密な走行プランを立てられるだろう」
カテゴリー: F1 / F1ドライバー
初めて全10チームが新世代F1マシンで揃ってコースに出る機会となるF1プレシーズンテストがスタート。午前と午後で走行を分担するチームと終日1人のドライバーが走行するチームに分かれ、16名のドライバーが初日にコースに出た。
2022年のF1世界選手権は、まったく新しいF1レギュレーションが導入され、空力はフロア下で50%のダウンフォースを占めるグラウンドエフェクト効果にコンセプトを変更。18インチタイヤへのインチアップも相まってF1マシンのルックスは大きく変貌を遂げた。
1日目のトップタイムを記録したのマクラーレンのランド・ノリス。フェラーリの2台が彼に続いた。
メルセデス
アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)
「今日は多くの作業に取り組み、両方ドライバーがW13の第一印象を教えてくれた。ピットレーンを見渡せば、信頼性の基準の高さが分かり、ほとんどのチームが問題なくプログラムを進めているようだったので、全体的に驚くほど分かりやすい1日だった。マシンとレギュレーションの違いを考えると、6日間の冬季テストに詰め込むべき内容はかなりたくさんある。それでも、空力やタイヤの理解を深めると同時に、600km近くを走破できた。バランスとパフォーマンスの面ではまだいくつか取り組むべきことがある。それでも、全体的に今日の感触は良かったので、明日もさらに進歩していけることを期待している」
レッドブル
マックス・フェルスタッペン
「マシンはいい感じだと思うけど、最も重要なことは速いことだ。それが僕たちが確認しようとしていることだ。今日はマシンに慣れて、マシンの挙動について全般的な理解を得るために周回を重ねたいと思っていた。それでだけでなく、パーツがどれくらい持ちこたえるかを確認するためにマイレージを重ねる必要があった。すべてがかなり上手く機能していたし、良いスタートであり、ポジティブな一日だった。今夜、物事をより詳しく調べて、改善するために何が必要かを確認していく。明日はチェコ(セルジオ・ペレス)がドライブする。金曜日にBR18に戻るのを楽しみにしている」
クリスチャン・ホーナー (チームプリンシパル)
「非常に短いオフシーズンだったが、トラックに戻ってナンバー1のマシンを見るのは素晴らしいことだ。F1カーに掲載されるのは久しぶりだ。今年の目標はナンバー1をマシンにとどまることだ。我々は、このスポーツの新時代が始まり、マシンが怒号を放ちながらコースに出ていくのを初めて見ることができて興奮している。このような大きなレギュレーションの変更により、今年はさらに魅力的になる。我々は素晴らしいチームを持っており、今シーズンに向けて完全にモチベーションを高めている。マックスはマシンはドライブするのが楽しいと感じており、ポジティブな最初の朝だった。今年はチェコにとって良い年になるだろう。今では彼は2年目になり、チームに精通している」
ギヨーム・ロケリン
「今日はチームにとって本当にうまくいったので満足している。700kmという楽観的な目標を掲げ、それより約3周足りずにフィニッシュしたが、それはテスト初日としては非常に珍しいことだ。物事は順調に進み、いくつかのテストを行い、マシンを改善するための良い方向性がある。マックスはこれまでのところ満足している。バランスにはいくつかの制限があるが、マシンを機能させるために物事を逆さまにする必要があると思わせるものは何もない」
フェラーリ
シャルル・ルクレール
「やっとテスト初日を迎えられた。いつもシーズンのスタートのこの瞬間は本当にエキサイティングだ。新しいマシンで本気でプッシュができるのは今回が初めてだし、またステアリングを握れることができて本当にうれしい。やりたかったテストはすべてできたし、プログラム全体をスムーズに進められたので、新車にとっては良いことだ。明日もコースに戻るのが楽しみだ。最初のフィーリングは悪くないけれど、まだ始まったばかりだし、誰も本当の姿は見せていないので、今日のタイムシートに浮かれるわけにはいかない。まだ明確なイメージを持つのは不可能だし、集中してハードワークにを続けるしかない。今日はどのチームよりも多くの周回数を走れたので、ここから積み上げていく上ではポジティブだ」
カルロス・サインツ
「基本的なシェイクダウンだった前回とは違って、今日は初めて本格的な走行プランでマシンを走らせた。ようやく少しプッシュして、マシンの学習をスタートすることができた。この初期段階ではタイムシートは重要ではないけど、良い周回数を重ねて、マシンでリアルが感触を得ることができたのはとてもポジティブだった。まだ僕たちにはやらなければんらない作業がたくさんあるけど、今日すでに昨年とはいくつか異なるフィーリングをすでに感じることができた。慣れるという点であまり長く時間がかかるとは感じなかった。最後のコンマ数秒を見つけるのは確かにトリッキーだと思うけど、それが面白いところだ! いずれにしろ、それはここバルセロナでの目標ではない。開幕戦までにまだテストがあるからね。良い初日だったし、明日を楽しみにしている。
マクラーレン
ランド・ノリス
「またステアリングを握れることができて本当にうれしい。マシンに戻って限界までプッシュできるのは最高の気分だ。自分のF1キャリアを通して同じレギュレーションでドライブしてきたので、この新車に慣れていけるのはいいことだと思う。変化があるのは良いことだし、生産的な1日だった。チームとして多くのことを学べたし、欲しい情報はすべて入手できた。これからシミュレーターや風洞に戻して比較していける。良い1日だったし、今回のテストの良いスタートになった」
ジェームス・キー(テクニカルエグゼクティブディレクター)
「2年のデザインプロセスを経て、ようやく他の新車とともにMCL36をコース上で見られたのは素晴らしいことだ。このマシンがいかに新しく、いかに学ぶことが多いかを考えれば、今日、それぞれのチームがど多くの周回を重ねたことは驚くべきことだ。F1が冬季テストをこれほどまでポジティブな形でスタートできたのは本当に良いことだと思っている。我々にとっては生産的な初日だった。現時点ではラップタイムは気にしておらず、自分たちの方向性と優先順位にしたがって学んでいくことが重要だ。残りのテストにつなげ、今後のマシン開発に生かせるよう、今日のテスト初日ではいくつか重要なデータポイントを収集し、多くのこと学ぶことができた。多くのチームと同様、今朝はエアロレーキを装着して最初の走行に臨み、有益な初期の相関データを得ることができた。空力は2022年マシンの最大の変更点なので、早い段階で基本的な初期計測を実施することが重要だ。今日の残りはマシンとタイヤを一歩ずつ理解するためにセットアップと調査作業に取り組んだ。今日はランドと共に多くの周回を重ねられたことに満足していいと思うし、明日もダニエル(リカルド)と一緒にさらに進めていけることを楽しみにしている」
アルピーヌ
フェルナンド・アロンソ
「長く待ち焦がれていたので、戻ってくることができてうれしい。この瞬間のためにファクトリーやガレージで長い時間をかけて準備してきた。このマシンは昨年とかなり違っているし、新しい特性が多いので、アジャストしていかなければならない。まだやるべきことはたくさんあるけど、テストはそのためにある。テスト初日としてはしっかりと走り込めたし、信頼性もかなり高い。テストではパフォーマンスよりもマイレージと信頼性が重要だし、全体としては新車の初日としてはかなり満足している」
マット・ハーマン(テクニカルディレクター)
「今日はエンストンとヴィリーのチームのみんなが2年半にわたって積み重ねてきたハードワークの集大成だ。この重要なマイルストーンに到達するために行われてきた多くの努力を祝福したい。今日は129周を走破でき、非常に満足している。解決しなければならない問題がいくつかあったが、すぐに修正できたし、それが周回数の多さに現れている。フェルナンドからのフィードバックもよく、全体的なバランスについてもコメントがあり、異なるセットアップのアイデアやタイヤのオプションにも良い反応を示してくれた。バルセロナに到着するまでに多くの事前検証を実施した。それでも、いくつか確認したいことがあったので、今日のような日はそれが目標となる。チームにとっては印象的な1日であり、A522の旅路における大きな節目になった。木曜日はエステバン(オコン)がマシンに乗るので楽しみにしている」
アルファタウリ
角田裕毅
「とても有意義な1日となり、チームにとって良い形でテストをスタートすることができました。本格的に2022年の新型マシンで走るのは今回が初めてでした。去年のマシンとは完全に異なるマシンなので、今日行った全ての作業がチームのラーニングにとって本当に重要なものとなりました。今日の鍵となったのは走行距離およびマシンのセットアップ変更で、今日やりたいと思っていたことは全て達成できました。調整していく必要がある部分をいくつか見つけましたが、現状には満足できています。今日はできる限り多くのデータを集めなければいけなかったのですが、とても信頼性があるマシンだったので、全て達成することができました。今シーズンの開幕戦までテストがあと5日あります。現状マシンはかなり速いと感じていますが、バーレーン戦の予選まで真のパフォーマンスは分からないと思っています」
ジョナサン・エドルズ (Chief Race Engineer)
「ここバルセロナでのテストは非常に上手くいきました。新マシン、タイヤ、レギュレーションが導入され、事前に行うシミュレーション作業の検証が重要となったので、今朝のトライアルでは様々な方向性のセットアップを試し、良い妥協案となるようなセットアップに素早く調整を加えていきました。午後にはセットアップに関するテスト項目を完了していき、タイヤへの理解を深めていきました。ユウキはマシンの感触に満足しているようで、特に大きな問題もなく、1日を通してマシンは信頼性を保っていました。開幕戦への準備を整え、できる限りベストな状態でレースに臨めるよう、残りのバルセロナでのテスト3日間とバーレーンでのテスト3日間に向けて、幅広いテストプランを立てています。初日は順調にプランを遂行することができ、多くのデータを集めることができました。今夜はそのデータを分析し、明日走行するピエールのテストプランに反映させていきたいと思います」
アストンマーティン
コメントなし
ウィリアムズ
ニコラス・ラティフィ
「数カ月の休みを終えて、マシンに戻る最初のセッションはいつも興味深い。特に新しい18インチのピレリタイヤを履いて走るのは初めてだったし、デザインの哲学の違いを感じられた。全体としては昨年とは異なるフィーリングだけど、すでにかなりポジティブに感じられる部分はいくつもあるし、アジャストしないといけないところもある。でも、まだ始まったばかりだから。今朝はシステムと空力のプラットフォームのフィーリングを理解することに集中した。全体的には良い1日だったと思う」
アレックス・アルボン
「今日の午後、FW44で初めて本格的なセッションができて本当にうれしい。マシンの感触は素晴らしいし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。マイレージを稼ぐことができた。それが本当に重要なことだし、1年の良いスタートを切れたと思う。サーキットでの初日は、通常、すべてが順調に進んでいることを確認するために使われる。今回はそれができたし、マシンパフォーマンスを向上させるための作業をスタートできた。最初のレースまでは6日間しかテストがないので、すでにパフォーマンスに着手できたことは本当にポジティブだ。明日の朝、また走るのが楽しみだ!」
デイブ・ロブソン(車体パフォーマンス責任者)
「FW44の理解という点で堅実な1日を過ごすことができた。マシンに投入された多くの新しいコンセプトを考えれば、トラブルはほとんどなく、両ドライバーとも複数のピレリタイヤのコンパウンドを履いてロングランを完了する良いチャンスを得た。まだ始まったばかりではあるが、良いスタートを切れたし、マシンパフォーマンスを改善するためのいくつかの機会を得ることができている。アレックスはすぐにマシンに慣れてペースを上げていった。明日はアレックスが午前にドライブし、午後にニコラスが担当する。 もシーズンに向けて準備を継続していく上で実り多き1日になることを期待している」
アルファロメオ
バルテリ・ボッタス
「冬休みが終わり、マシンに戻るのはいつだってうれしい。新車で、新しいチームだし、新世代のF1マシンであることを考えれば特にね。時間を失うような問題もあったけど、マシンで過ごす時間を楽しんだ。重要なのは問題をしっかりと理解して、修正方法を解明することだ。今日はそのために時間を使い果たしてしまったかもしれないけど、それでもいくらか走行はできたし、進歩する方法は分かっている。明日と金曜日で今日失った時間を埋め合わせて、テストプログラムを完了できることを願っている。マシンの第一印象はポジティブだし、今のところ、前世代のマシンと新世代のマシンに大きな違いは感じていない。当然、天と地ほどの差があるわけでもない。もちろん、ドライビングは少し調整しなければならないけど、それほど劇的な変化はない。学ぶべきことはたくさんあるし、明日またコースで作業していく」
ロバート・クビサ
「今朝はいくつか問題があって走行が制限されてしまいベストとは言えなかった。みんなが解消するために懸命に取り組んでくれたし、問題に直面したときのチームのスピリットを見られたのは良いことだと思うけど、最終的に大量の時間を失ってしまった。前菜程度に少し走っただけなので、もちろん、もっと走りたかった! でも、これがレーシングだ。重要なのは明日までに少しでもリカバーして、新しいマシンの様々ことを見つけ続けていくことだ。マシンの第一印象はポジティブだけど、まだ見つけないといけないことがたくさんある」
ハース
ニキータ・マゼピン
「まず何よりも走れることができてうれしい。チーム全体が活気づいているし、マシンも誕生した。セットアップやマシンの走らせ方はフィリミングデーとこのような走行日では違うし、気持ちがいい。冷却に水漏れがあって、あまり多くの走行ができなかったのは残念だけど、まだ始まったばかりだ。バランスを見いだしているときのマシンは強さを感じた。誰もがこの新しいマシンを学んでいるところだし、シミュレーションと一致していないところもあるけど、僕たちは学習が早いんだ!」
ミック・シューマッハ
「3桁は走りたかったので、それを実現できtときほど笑顔になれるわけではけど、こういうことは起きるものだし、不安になることは何もない。今後、今日失った周回数を明日で埋め合わせられるようにしなければならない。バーレーンがどのような展開になるかはまだ分からないけど、少なくとも今年のマシンを開発し、状況に対応しながらより良いものを作っていくことはできる」
ギュンター・シュタイナー(チーム代表)
「まずは、コースに戻り、VF-22にやっと息吹を吹き込めたことはポジティブだ。ここに到達するまでマシン開発を通してチーム全体が本当に懸命に取り組んできた。残念ながら、小さな問題がいくつか起きり、ガレージで過ごす時間が長くなってしまうという日になってしまった。それらの問題が解決されていることを願うと言う以外に今日はあまり取り上げるべきことは多くない。明日は信頼性が向上し、ミックとニキータのために、より綿密な走行プランを立てられるだろう」
カテゴリー: F1 / F1ドライバー