F1エミリア・ロマーニャGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNF)
2020年のF1世界選手権 第13戦 F1エミリア・ロマーニャGPの決勝で11位~DNFだったドライバーのコメント。

以前にF1サンマリノGPの開催地だったイモラ・サーキットは、新型コロナウイルスによって2020年のF1世界選手権で改訂されたことによって、2006年以来14年ぶりに1回限りでF1カレンダーに戻ってきた。

レースは終盤のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のリタイアによって導入されたセーフティカーによって活気を取り戻し、多くの順位の変動が見られた。最終的に5台がレースをリタイアしている。

11位:ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
「今日は僕にとって強力なレースだった。特にポルトガルは本当に厳しい週末だったこともあるしね。最後にタイヤ寿命のアドバイテージを得ることを目指して第1スティントを本当に長く走った。プライムタイヤはグリップという点では優れたレースタイヤではなかったように思えたし、それほど速くは感じなかった。第2スティントを生かせることを期待していたけど、セーフティカー後のリスタートが不甲斐なかった。アントニオ(ジョビナッツシ)が最後のラップでミスをして僕にDRSを与えてくれた。今週末はアルファロメオと比較してストレートスピードでかなりアドバンテージがあったと思うし、あともう1周あれば、彼を抜いて10位に入れていたかもしれない。少し残念だけど、今日の全体的なペースは励みになった」

12位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「ミディアムでスタートしたのは正しかった。かなりの周回数を重ねてもうまく機能していた。今日は第1スティントはペースが良かったけど、ピットストップでタイムを失った。残念だ。最後はソフトタイヤで挽回を目指したけど、マシンのトレインのなかで前進するのはとても難しかった。明らかに僕たちが望んでいた結果ではないし、今日に相応しい結果でもないのは確かだ。今年は予選で問題が酷くなり、マシンの感触を掴むのに苦労しているけど、マシンは快適だった。僕たちは忍耐強く、徐々に進歩し続けていかなければならない。昨日はわずか0.2秒でQ3を逃したことを考えれば、僕たちは進歩している。もう少し上位グリッドからスタートできれば、今後のレースはもっと良い結果が得られるだろう」

13位:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「本当に難しい一日だった。1周目のエステバン(オコン)との接触は僕のレースを本当に台無しにしたし、フロントウイングに大きなダメージを負った。スタートでいくつか順位を上げることができていたので残念だ。接触の後、1周目の終わりにピットインしてハードタイヤに交換したけど、ここはオーバーテイクが難しいので、混乱したレースにならなければ、多くの順位を上げることが難しいことは分かっていた。最後のピットストップではブレーキが本当に冷えていて、ピットボックスをオーバーシュートしてしまった。メカニックが無事だと聞いて本当にうれしい。それが一番重要なことだ。今日から得られるポジティブなことはそれほど多くないし、希望を持って進んでいくしかない。トルコで峠を越すために懸命に仕事をしていく」

14位:ロマン・グロージャン(ハース)
「長い午後だった。懸命にプッシュしたけど、ペースもストレートスピードも足りなかったし、あまりチャンスはなかった。セーフティカー後にチャンスがあるかもしれないと思ったけど、ストレートであまりに多くを失っていた。それには本当に苦しめられた。良いトラックだし、楽しむことができた。次のトラックに進もう」

15位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「最後尾でのフィニッシュとなったが、これは今日の実力を表したものではない。トリッキーなレースで、またもトレイン状態の中で走行する展開となってしまった。リスタートで何が起きたのか、まだきちんと把握していない。タイヤが冷えていて、セーフティカー走行中にピットインしたマシンを抑えるためにハードにプッシュする必要があったけど、そこでスピンを喫してしまった。だれかと接触したのかもしれないが、はっきりしたことはわかっていない。わずかな間で起こったことだった。結果論になるけど、違うやり方もあったのではないかと思う。最終的に上位でフィニッシュしたマシンのように、あのときピットインしてソフトに交換しておけば、よい結果が得られた可能性もある。これは明らかに望んでいた結果ではないけど、次のトルコに切り替えていく。マシンの感触はよかったし、土曜日の走行が改善できたので、いい結果を目指したい」

DNF:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
「1周目からできる限りハードにプッシュしたし、これまでで最もアグレッシブだったと思う。後続が新品タイヤで僕の方が古いタイヤだということは分かっていた。ポイント獲得のチュアンスのために本当にアグレッシブに行かなければならなかった。コーナーを抜けて、タイヤがあまりに冷えていたことで、マシンのコントロールを失って、気づいたときにはすでにウオールだった。本当に打ちひしがれているし、チームに本当に申し訳ない。それまでは素晴らしいレースができていたし、全てのラップでプッシュいていた。ペースも良かった。言い訳はない。気持ちを切り替えて、ここから学び、次回はもっと強くなる必要がある」

DNF:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「スタートがよく、メルセデスの2台とのバトルを楽しむことができた。ルイス(ハミルトン)をスタートでかわし、早めにピットインしたけど、それにバルテリ(ボッタス)も反応してきた。彼はマシンにダメージを負っており、ピット後に前を抑えられる形となって、クリーンエアで走っていたルイスに差を広げられてしまった。バルテリをパスしてからは、ペースがあってマシンの感触もよかった。とても楽しく走れていたけど、ストレートでタイヤに問題が発生し、コントロールを失った。あのままいけば2位に入ってまた表彰台に上がれていたので、本当に残念だ。こうしたことは起こるものだし、0ポイントは全く望んでいたものではないけど、レース自体はとてもポジティブだった」

DNF:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「ギアボックスに問題が発生した。昨日も予選のファステストラップでそれが起こっていた。レースで問題が戻ってきてしまった。1周目からね。アップシフトが遅かったし、遅いだけではなく、シフトアップするたびに大爆発のようだった。数周は大丈夫そうだったけど、頭が狂ったように揺れ始めた。最後はとにかく頭痛が酷くてチームに伝えた。彼らは戦うものは何もないと感じたんだと思う。それで彼らは僕をピットにいれた。スタートでスピンして、実際にはそれで終わっていた。コースに戻るのにかなりの時間を失ってしまった。実際、ペースは本当に良かった。期待していたよりも良かった。アップシフトで1周あたり0.5秒犠牲になっていたとしてもね」

DNF:エステバン・オコン(ルノー)
「今週末は不運が続いて全体的にタフな週末だった。午後にはいくつかの問題が発生した。捨てバイザーがブレーキダクトに引っかかってしまい、取り除くために早めにピットインしなければならなかったし、ギアボックスの問題も発生した。それでも、今日はチームが再び表彰台を獲得できたことをとてもうれしく思っている。ダニエルはよくやった。チームにとって非常にポジティブな結果だし、僕たちは強くなっている。残りのシーズンと今後の数か月にむけて良い兆候だ。今、僕たちはコンストラクターズ選手権で3位だ。僕たちがそれを戦っていることは分かっていたし、このような形で週末を終えるのは良いことだ」

DNF:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「この結果は受け止めるのはなかなか難しい。スタートは素晴らしく、ルイス(ハミルトン)に並びかけたけど、彼はスペースを厳しく閉じてきたので、スピードを落とさざるを得ず、ダニエル(リカルド)の後ろにつく形となった。ただ、その後マシンの感触は本当によく、5番手につけていた。レース前のレコノサンスラップで水圧低下が見つかり、チームは解決するために全力を尽くしてくれたが、序盤の数周でリタイアすることになった。今日の僕らには大きなチャンスがあったので、とても悲しい。レースウイークを通じて調子がよく、フリー走行でも予選でもベストリザルトを記録しており、マシンは最初からとても力強く感じられた。いつでもリタイアはいいものではないけど、特にここイモラはホームレースだったし、トップ5に入れるポテンシャルがあっただけになおさらだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP