F1ロシアGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第10戦 F1ロシアGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

F1ロシアGPでは3番手グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタス(メルセデス)が優勝。スタートで2番手を上げたボッタスは、トップを走行していたルイス・ハミルトンに10秒ペナルティを科せられたことでトップに浮上。その後は安定した走りでレースをコントロール。ファステストラップも記録し、開幕戦以降となる今シーズン2勝目、通算9勝目を挙げた。

2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。オープニングラップで1つ順位を落としたフェルスタッペンは、ハミルトンの後退で2番手に浮上。トップから7.729秒差で2位でチェッカーを受けた。過去2戦でリタイアを喫していたフェルスタッペンだがなんとか表彰台に戻った。レッドブルとフェルスタッペンにとってF1ロシアGPでの表彰台は初。

3位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。ポールポジションからレース序盤をリードしたハミルトンだったが、決勝前のレコノサンスラップでのスタート練習の位置に違反があったとして5秒ペナルティが2つ、合計10秒のペナルティが科せられる。ピットストップでペナルティを消化して11番手まで順位を下げるも、そこから追い上げて3位でフィニッシュした

1位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「なんて気分だ! 前回の優勝から少し経ってしまったけど、レースに向けてチャンスがあると思っていたし、今回は運良く状況が僕に味方してくれた。スタートはちょっとトリッキーだった。ブレーキングゾーンに入るときに虫がバイザーに当たって、ブレーキの場所がよく見えなくなり、深く入ってしまった。長いレースになることはわかっていたし、ミディアムタイヤでのスタートだったので、後半にチャンスがあると思っていた。その後、ルイスにペナルティが科せられ、一旦クリーンな空気に出るとペースは本当に強力だった。何の心配もなくすべてをコントロールすることができた。今後この勢いを維持する必要がある。残りのレースはたくさんあるし、何が起こるかわからないので、プッシュし続けていくし、諦めずに最後にどうなるか見てみるつもりだ」

2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「このサーキットはあまり僕たちとの相性がよくないということを考えると、今日の2位は喜ぶべきものだと思う。久しぶりにチームのために多くのポイントを取れたこともよかった。グリッド内側はグリップが低いので、スタート直後の数コーナーはなかなか難しかったけど、それでもすぐにダニエル(・リカルド)を抜き返すことができた。ミディアムタイヤではオーバーステアが出てしまい、メルセデスのマシンを追いかけるのが難しかったけど、ハードタイヤに交換したあとは速さがあり、自分自身のレースに集中することができた。久しぶりに表彰台を獲得できてうれしく思っているし、このサーキットでボッタスの8秒後ろでのフィニッシュというのもいい結果だと思う」

3位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「まず最初に、今週末に来てくれたファンの皆さんに心から感謝を述べたい。レースを楽しんでもらえただろうか。僕にとっては素晴らしい一日ではなかったけど、しょうがないことだ。すべてを詳しく調べて、どうしてあのような2つのペナルティを受けることになったのかを正確に理解する必要がある。もちろん、それによって後方に下がってしまったし、それにソフトでできるだけ長く走ろうとしていたので最初のスティントはチャレンジングだった。ソブトではかなりうまくやれたと思う。それ以来は可能な限りリカバリーしようとした。そんな感じの一日だった。それでも表彰台を獲得し、いくつかのポイントを獲得し、それほど多くを失わなかったことに感謝している。バルテリの勝利を祝福したい。ポイントを受け入れて、前に進むつもりだ」

4位:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「孤独なレースだった! 今日はマシンから完全に最大限を引き出したけど、4位が僕たちに達成できる最高の結果だったので、とても満足している。最初のスティントは本当に重要だった。グリッドのダーティな側ではスタートが難しいことはわかっていたけど、蹴り出しでルノー勢にポジションを2つ奪われたのは悔しかった。ペースは彼らと非常に似ていたと思うし、オープニングスティントでタイヤをしっかりと節約し、前に戻ることができたのが非常に重要だった。僕たちはその戦略を実行するために素晴らしい仕事をした。僕たちは次のレースに本当にいい気分で臨むことができる。すぐにアップグレードを入手して、次のレースでもっと素晴らしい結果を目指していくのを楽しみにしている。今年は強いクルマがあるし、ドライビングを楽しんでいる」

5位:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今日の結果に満足しているし、チームにとってもまずまずな結果だ。素晴らしいスタートを切り、最初の数コーナーで3番手に上がったけど、そのあとに5番手に戻った。ハードタイヤでレースが変わった。ペースは良かったけど、ターン2でエステバンを抜くときにミスをしてタイムペナルティを科せられてしまった。フロントブレーキをロックしたので自分の責任だ。でも、そのミスを正してうまくリカバリーすることができた。自分の一日と最終リザルトにはかなり満足している。僕たちは良いポイントを獲得できた。マシンはうまく機能しているし、信頼性も高い。すべてがうまくまとまっている」

6位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「序盤はトリッキーだった。スタートがかなり悪かったし、ターン1までにいくつかポジションを失ってしまったけど、すぐい取り戻すことができたし、それ以降のパフォーマンスはとても良かった。今日のペースはそれほど悪くはなかった。ミティアムタイヤでの第1スティントはかなり強力だったし、タイウアを長く持たせることができた。金曜日のレースシミュレーションで多くのデグラデーションを確認していたので、今日はタイヤマネジメントに特に注意を払っていた。それに取り組んできたし、うまくいったことをうれしく思う。今日は持っているものを最大化できたし、それが最も重要なことだ。僕たちにとってポジティブな週末だったし、メンタル的にも助けになる」

7位:エステバン・オコン(ルノー)
「素晴らしいチームリザルトだし、全体的に良かった。ハードタイヤを装着したときのマシンは同じものではなかった。ドライブするのがちょっとトロッキーだったし、グリップとバランスに苦労した。ソフトを履いているときほど満足できなかった。レース序盤のソフトではマックス(フェルスタッペン)にほぼついていけていたので、そこは見直さなければならない。もっと多くのポイントを獲得できる可能性はあったけど、それでも結果とレースの内容には満足している。マシンが速いことは分かっているし、それは今後のレースにむけて良いことだ。僕たちは正しい方向に進んでいる。コンストラクターズ選手権で前の人たちを捕らえているし、それが目標だ。僕たちはそこに達している」

8位:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今までホームGPはあまりうまくいっていなかったので、今日は本当にうれしい。タフなレースで、戦略を機能させるために常にプッシュしなければならなかったが、こういうレースが僕は好きだ。ハミルトンが後ろにいたときも、数周の間は彼を抑えることができたほどで、今日のペースは素晴らしいと思った。僕はいつも日曜の決勝では強さがあるので、今日も朝から自信があった。7位が見えていただけに、オコンを抜けなかったことには悔いが残る。僕たちのほうが速かったけど、このコースでのオーバーテイクは、現代のF1マシンでは難しかった。今日のドライビングには満足しているし、チームに貴重なポイントをもたらすことができた。マシンも、ペースもいいので、残りのシーズンでもプッシュし続け、願わくはチャンピオンシップでの順位を上げられればと思っている」

9位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「簡単なレースではなかった。いいスタートを切って7番手を走っていたが、レース中盤でアレックス(・アルボン)とキミ(・ライコネン)と競っている際に多くの時間を失ってしまった。シャルル(・ルクレール)には抜かれてしまったけど、僕もスピードはあったので、なんとか抜き返そうとしていた。もしもバーチャルセーフティーカーがもう少し長ければ、僕が行ったピットストップが有効だったと思うけど、予想よりも短いタイミングで終えてしまったので、逆にポジションをロスしてしまった。それでも、ポジションを取り戻すために何台かのマシンを抜くことができた。マシンがよかっただけに少し残念だし、いいペースだったのでもう少しいい成績を残せたのではと思っている」

10位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「今日は1ポイントを得るために多くの仕事をしなければならず、簡単なレースではなかった。序盤はハードタイヤを履いて集団の中での走行となり、なかなかオーバーテイクできずに大きくロスしてしまった。ミディアムタイヤに交換してからは少しよくなったので、できるだけ順位を上げようと取り組んだが、なかなか難しく、フラストレーションの溜まるレースだった。常にトラフィックの中にいてクリーンエアで走れず、一つもいいラップはなかった。ギアボックス交換のペナルティーを受けたので、今日はダメージを最小限に抑えるレースだったし、すでに頭をドイツへと切り替えている。2週間後はもっとスムーズなレースウイークになればと思う」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ロシアGP