F1トスカーナGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNF)
2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPの決勝で11位~DNFだったドライバーのコメント。

複数のセーフティカーと2度のセーフティカーが入る荒れたレースとなったF1トスカーナGP。完走は12台。残念ながら、ポイント圏外だったその2台は今シーズンまだポイントを獲得できていないジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)とロマン・グロージャン(ハース)だった。

11位:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
「レースをコントロールできていたし、最後の赤旗の前は9番手だったので本当に残念だ。地獄のようにドライビングしたし、すべてが安定していたし、タイヤも良好だった。マシンをホームに持ち帰る準備はできていた。最後のリスタートでは少しホイールスピンしてしまい、最後のスティントがとても困難になった。自分自身に失望しているし、チームに申し訳なく思う。僕たちはそれに値したと感じているからね。最初のスタートが素晴らしかったので、通常の状況ならば僕たちはポイントを獲得できていただろう」

12位:ロマン・グロージャン(ハース)
「ハースの強みの1つは決して諦めないことだ。1周目のターン2で激しくヒットされた。マシンのスイッチが切れて、リタイアするところだったんだど、芝生の上にホイールが2つあることを確認して、グラベルを抜け出せるかどうを確認するためにエンジンを再始動してみた。走り出すことができ、サスペンションも大丈夫だったので、続けてみようと思った。1回目の赤旗でマシンの状態を確認したけど、どうやったらレースを続けられるのか分からないくらいだった。左側の半分がなくなっていた。スタッフは頑張ろうと言っていたし、僕たちはベストを尽くした。最後のリスタートは楽しかったし、少しポジションを上げることもできた。でも、空力ダメージから換算して1周で2秒くらい失っているとできることは多くない。とは言え、みんなが諦めなかったことがとてもうれしい。誰も僕たちからそれを奪うことはできない」

DNF:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「まず、大きな衝撃を受けたけど僕は大丈夫だ。クラッシュの原因はまだ調査中だ。すべてが一瞬にして起きたけど、パンクしたように感じた。持ち帰って、データを調査して、原因を完全に確認する必要がある。本当に力強いポイントを獲得できそうだったし、事故の前には表彰台の最後の一角を賭けてリカルドに接近していた。興奮のフィナーレに向けたすべての準備が整っていた。今週末のアップグレード版パッケージのパフォーマンスには満足しているし、今後のレースに向けての良いプラットフォームになる。好スタートを決めることができたし、リスタート時の発進も良くて、後半まで何のトラブルもなかった。不運な結果だったけど、世の中なんてこんなものだ。ポジティブな点に目を向けるよ!」

DNF:エステバン・オコン(ルノー)
「今日はブレーキのオーバーヒートの問題でリタイアする必要があった。セーフティカー中にリアブレーキから火が出て、マシンのリアとブレーキラインが損傷し、赤旗中にマシンを元に戻すことができなかった。スタートで僕たちは良いポジションにいたけど、遠回りしなければならず、カルロスと僕はそこでいくつかポジションを失った。それなりのポイントを獲得できるペースがあるように感じていた。いろいろなことが起こってクールなレースだったように見えた。今年はかなりクレイジーだ。それが面白いし、大きな結果をつかむチャンスも増える」

DNF:ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
「このトラックでのリスタートに関してだけど、スリップストリーム効果にとってラインが奥にあるのでリーダーができる限り遅く走ることはわかっていた。集団の真ん中から後ろにいるとき、アコーディオン効果ははるかに大きくなる。このマシンはかなり速いからね。全員が再びブレーキをかけた最終コーナーのエイペックスでケビン(マグヌッセン)にぶつかりかけた。そのあと、再び全員が走り出したように思えたので、周りのマシンに反応するしかなかった。そうしたら、前のマシンが再びブレーキをかけた。避けるために僕にできることは何もなかった。スタートでカオスを避けて、かなり順位を上げていたので残念だ。レース展開を見て興奮していたけど、レースとはこういうものだ」

DNF:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「リスタートで起こったのは、リーダーがラインまでずっとゆっくり走っていて、彼にはそうする権利があるけど、真ん中のどこか、僕と先頭の間の誰かがプッシュすることにした。たぶん、その誰かは勢いをつけるためにギャップを広げようとしたんだと思うけど、そうするには早すぎたので、再び減速しようとしたんだと思う。僕の前にいたマシンがプッシュし始めて、僕たちは数秒間全開になったけど、そのあと突然全員がブレーキをかけた。僕もブレーキをかけた。みんなが通り過ぎるのが見えていたら、行き場がなかったジョビナッツィに追突された。ラインの前のオーバーテイクについての決まりが良いのか悪いのか、確実に調査すべきだ。ストレートのもっと手前にした方がいいかもしれない。こんなことは2度とあってはならない。僕は1周目で20番手から12番手まで浮上してし、いい感じだった。またチャンスを逃したのは間違いない」

DNF:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
「チームがポイントを獲得したのはうれしいけど、実際1周もレースをすることなく、このような形でレースを終えるのは本当に苛立たしい。また良いスタートを決めて14番手まで順位を上げていた。マシンには安心感があったし、レースがどうなっていたかは分からない。クラッシュについては、非常に危険な状況だったという以外にあまり言えることはない。僕の周りは全員すでに全開で走っていたけど、突然ケビン(マグヌッセン)がコースの真ん中で止まりかけた。ラティフィ(ウィリアムズ)は彼を避けたけど、僕にはその時間がなく、避けようとしたけど彼の左リアに当たってしまった。ありがたいことに誰も怪我をしなかったけど、本当に危険なクラッシュだった。このような長いストレートでは常にこれは問題になる。今後このような状況が再発しないようにする方法を考えなければならない」

DNF:カルロス・サインツ(マクラーレン)
まあ、まず、あんなに危険な事故が起きたけど、みんなが無事で良かった。それが何よりだ。何が起きて何がきっかけであのような状況になったのかを検証して、二度と起こらないようにする必要がある。あのようなリスタートが中団から後方の集団に危険をもたらしたのは初めてのことではない。何か手を打たないと。ポジティブだったのは、好スタートを決めたこと。週末を通してペースがそれほど良くなかったから、今日はリスクを取ってスタートから前に出ようとする日だった。残念ながら、5番手を争ってターン3に入るところでレーシング・ポイントと軽く接触してしまい、スピンしてしまった。まだレースは始まったばかりだったし、15番手からのレース再開でもポイントを争えるはずだった。残念ながら、今日の午後に僕たちのレースは再開しなかった。最後に重要なこととして、11週間で9レースを戦ってくれたガレージのみんなとチーム全体の努力とハードワークに感謝したいと思う。僕たちは前進し続ける」

DNF:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はとてもいいマシンを手にしているという実感があったので、本当に残念だ。好スタートを切って、ルイス(ハミルトン)に並びかけようかというところだったが、そこで急に加速しなくなり、パワーを失って減速してしまった。これによって中団までポジションを落とし、後ろから追突された。スタート直後に中団に落ちてしまえば、こうしたクラッシュに巻き込まれやすくなる。とても残念だし、こうした位置にいるべきではなかった。今日はこれ以上言うべきことはないが、またもリタイアすることになってチームもがっかりしていると思うし、競争力を発揮できると見込んでいただけになおさらだ。ただ、アレックスがいい結果を出して表彰台に上がれたのはよかったと思う」

DNF:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「今日は最初の1コーナーの後でレースが終わってしまったことを残念に思っている。1コーナーの進入では多くのマシンがサイド・バイ・サイドの状態で、かなり混雑した状況だった。2コーナーでキミ(・ライコネン)とロマン(・グロージャン)の間にスペースを見つけたけど、最終的には挟まれる形でどこにも逃げ場がなく、接触してしまったた。それで僕のレースは終わってしまった。だれも責めることができない状況だったけど、大きなチャンスを逃したという意味では残念に思っている。予選では結果につながらなかったが、週末を通してペースは良く、今日は順位を上げられる自信があった。もちろんライバルとポイントをかけてレースができればよかったけど、パフォーマンスがよかった部分をポジティブにとらえ、この勢いをソチに繋げられればと考えている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP