F1イタリアGP 金曜フリー走行:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第8戦 F1イタリアGPの金曜フリー走行でトップ10入りしたドライバーのコメント。

F1イタリアGP フリー走行2回目のトップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にもバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがショートラン、ロングランともに他を圧倒するペースをみせた。

1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「1回目のセッションではマシンの感触はあまりよくなかったけど、午後には期待の持てる改善をしたように感じたし、実際にかなりよかった。今夜はあと数ステップ前進する必要があるけど、そうすれば必要な状態にはなると思う。このコースはかなりバンピーなので、ローダウンフォースだとスライドが多くなる。バンプ、低速・高速コーナー間の適切なバランスを見つける必要がある。スパに比べてここは速いラップでコーナーも少ないので、全体の距離が縮まりやすい。バルテリ(ボッタス)もここでは速いので、楽しいバトルになると思う。予選は興味深いものになるだろう。去年、最終ラップができなかったように、みんながギャップを作ろうとする最終コーナーは悪夢になるかもしれない。難しい仕事になるだろう」

2番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「1日を通してマシンの感触はとても良かったけど、まだ引き出せるものはある。改善できるはずだ。例えば、いくつかのコーナーでリアの安定性が少し欠けていた。僕としてはFP2のラップが良くなかったし、その点はもっと改善できると思う。このコースはユニークだし、何度もストップとスタートがあって、高速コーナーはあまり多くなく、低速コーナーの出口でトラクションがとても重要になる。ここでは差がかなり小さいし、差をつけるためのコーナーも少ない。週末のこの段階で他のマシンと比べたラップタイムとパフォーマンスには少し驚いていているけど、他のチームももっとタイムを見つけてくるに違いないし、明日は縮まるだろう。楽しみにしている」

3番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「走行不足によってベストな金曜日ではなかった。燃料を積んだ状態で走行する機会がまったくなかったので、最善のポジションにいるわけではない。明日にむけて良い状態にはいるけど、日曜日のための準備はまだ少し遅れている。明日のFP3は燃料を積んだ状態に適合させてキャッチアップしなければならないので妥協する必要があるかもしれない。マシンのフィーリングはまずまずだけど、ここはラップを通して十分に自信を持っていたいトラックだ。ブレーキング時と高速コーナーに自信を持ちたい。でも、今日は走行不足によってそれほど自信を築くことができなかった。明日はそれを補っていくつもりだ」

4番手:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「今日は今シーズンで最高の金曜になった。午前が6位、午後が4位という結果で、マシンの感触も非常によかった。プッシュできたし、いくつかのいいラップを走ることもできた。残念ながらロングランを行っていたFP2の終盤にダンパーに小さな問題が発生し、若干早くセッションを切り上げることになったが、全体としては今日はいい一日になった。モンツァ用の低ダウンフォース仕様のマシンはうまく機能しているが、さらなる改善の余地も感じている。エンジンモードの規制によりいくつかのサプライズがあるかもしれないが、どうなるか見てみたいと思う。タイムは非常に接戦で、予選もスリップストリームに入るために、各車が列をなす形になると思うので、ミスのない形でのセッションを進める必要がある」

5番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はマシンのバランスとグリップに苦しんでいたので、いくつかの作業を行う必要があり、ベストなスタートとはいえなかった。ここではどのマシンもトラック上での限界を探っている。特に最終コーナーはコースアウトしやすいけど、プラクティスの際にはどのマシンもその点をあまり気にしていなかったので、タイムを抹消されるケースが多かったのだと思う。FP1のクラッシュの際にはチームが非常にスピーディーにマシンを修復してくれたため、FP2に向けて特に影響はなかった。このサーキットでどの程度タイヤが劣化するかはまだ分からないけど、きちんとマシンのバランスを取れればその部分は問題ないはずだ。なので明日の予選の前までにはきちんとマシンのバランスを最適化したいと思う」

6番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「まずまずな金曜日だったし、期待の持てるペースだった。両方とも力強いセッションだったと思うし、様々なセットアップの組み合わせを試し、トウのありなしでラップを走ることもできた。ロングランのデータを分析し、状態を見極める必要もあるけど、全体的にはスムーズな金曜日だった」

7番手:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「まずまずの金曜だったと思う。ショートランとロングランに取り組み、特に問題なく多くのラップを周回することができた。ショートランのすべてに満足できているわけではないけど、それでも今日はいい仕事ができたと感じている。本当に重要になってくる明日以降のセッションに向けて、改善のための作業を続けていく」

8番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「コース上は競争はとても激しいので、今週末は難しくなるかもしれない。マシンがまだ理想的な状態ではないし、今夜はやるべき仕事がある。今夜データを分析して、明日に向けてどこを改善できるか考えていく。みんながトウを狙っているので、予選はかなりトリッキーなものになると思う。どのチームも駆け引きをしているだろうし、僕たちもできる限り良いポジションを狙う必要がある」

9番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「難しい1日だった。ポジティブな予選のペースにポジティブに驚かされたけど、その一方では、重い燃料での走行でもう少し良い状態を期待していた。だから、レースペースを改善するための方法を見つける必要がある。レーストリムで走行するのは難しいし、バランスとタイヤのデグラデーションに苦労した。僕たちの目標は両方の燃料状態で最大限の競争力を発揮することだ。予選では今日示した以上のことは期待できないと思うけど、レースペースにまだ改善の余地があると思う」

10番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「週末に向けて良いスタートが切れた。今夜どこでもう少しパフォーマンスを見つけられるかも分かっていると思う。スパで僕たちの欠点がいくつか分かったし、ローダウンフォースのセットアップの解決策を見つけようとしている。みんながトウを使いたいと思っているので、明日の予選はチャレンジになると思う。去年のように渋滞になることも予想される。予選のすべてのセッションが僅差の戦いになるだろうけど、10番手以内のスタートを目指している。差はとても小さくし、ライバルたちも強いけど、チャンスはあると自信を持っている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP