F1ベルギーGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第7戦 F1ベルギーGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。コースレコードを更新する1分41秒252をマークし、今シーズン5回目、通算93回目のポールポジションを獲得した。2番手は0.511秒差でチームメイトのバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが5戦連続でフロントローを独占した。

3番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。2番手のバルテリ・ボッタスからはわずか0.015秒差。フェルスタッペンはラップの最後でERSのエネルギーが切れてしまったと報告しており、それがなければフロントローを獲得できた可能性もあった。

1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「このような日にポールを獲ることができて、信じられないほど幸福な気分だ。今朝、チャドウィック・ボーズマンについての悲しいニュースで目が覚めた。彼は象徴的な黒人の人物を演じていて、とても謙虚な人だった。子供の頃、僕はスーパーマンになりたいと思っていた。今の黒人の若者にとって、彼らと同じような見た目の尊敬できるスーパーヒーローを持つことはとても重要だと思う。心に重くのしかかっているものがあるときに最高のパフォーマンスを発揮するのは本当に簡単なことではない。正直に言うと、そのネガティブな感情を払いのけて、特別なものに変えるのはとても難しかった。でも、チャドウィックはそれが可能であることを示してくれた。僕はF1キャリアで多くのラップを走ってきたけど、Q3の2つのラップはほぼ完璧だった。ヘルメットの下で顔は見えないけど、僕は微笑んでいた。このトラックはとにかく素晴らしいし、僕は完全に限界に達していた。僕たちは早めに出ていって、クリーエアーで走ることに決めた。誰かにブロックされたり、イエローフラッグが出たら、あっさりと台無しになってしまうからね。間違いなく正しい決断だった。明日はまだ大きなレースが残っているし、金曜日のロングランではレッドブル勢が好調だった。でも、今日は僕をインスパイアしてくれたチャドウィックにポールを捧げることができて光栄だった。僕の祈りと思いを彼の家族に捧げたい」

2番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「予選にとても満足している。今日のラップは特にQ3の2回目の走行がいい感じだった。あの走行でミスを犯したとは思わないし、ルイスへのデルタがどこから来たのかわからない。データを確認する必要がある。でも、スパでは2番手や3番手でスタートするのは有利だし、実際にはポールを逃したことにそれほど悩まされてはいない。1周目にトウを使ってターン5に向かうリーダーを追い越すことができるのを以前に見たことがある。明日は良い結果を目指して戦う機会がたくさんあると思うし、エキサイティングなレースを楽しみにしている」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「僕たちにとって難しいレースウイークになると思ってたけど、バルテリ(メルセデス)とは非常に僅差だし、3番手はポジティブな予選結果だと思っている。うまくラップをまとめましたけど、トップとはまだ0.5秒差ある。しかし、メルセデスに対しては今季で一番差を縮められていると思う。予選では僕たちのマシンと相性がいいサーキットではないが、この予選結果で決勝に臨めるのはとてもよかったし、明日のレースを楽しみにしている。晴れと雨どちらがいいということはないけど、レース中に天気が変われば戦況に変化が出ると思う。ここは予選で走ると素晴らしいトラックだし、例年決勝もエキサイティングなものになる。天気によっては去年のホッケンハイムのような特別なレースになるかもしれない。マシンバランスの向上には満足している。いいスタートを切り、メルセデスといい勝負をし、最大限の結果を出したいと思う」

4番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今日の予選にとても満足している。それはトップ3に非常に近かったが、マックスは最後にコンマ数秒で僕を上回った。ラップはクリーンだったし、達成できるなかで最良だったかもしれない。全てを出し切ったし、2列目は大きな報酬だ。マシンはより低いダウンフォースでうまく機能しているし、それは昨年と同じだった。明日は面白そうだ。僕たちはドライで良いペースを持っているけど、ウェットでも、過去に悪くないことも示してきた。雨が降れば、より多くの機会が生まれるので、どんな状況でもそれを生かして、可能な限り最高の仕事をすることを目指す」

5番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「5番手という結果には満足している。4番手も可能だったと思うけど、最後のスティントのターン1で小さなミスをしてしまい、タイムをロスしてしまった。あれがなければ4番手につけることも可能だったと思う。ベストラップはQ2でまだ改善すべき点はあるけど、ひとまず満足している。この週末はFP1のスタートからマシンの調子がよく、その状態が持続している。マシンに微調整をほどこし、それがいい結果につながっている。一歩前進できたし、さらに前進させることができればいいと思う。明日の決勝はマックス(フェルスタッペン)とは異なる戦略で、ソフトタイヤでのスタートとなる。このサーキットはターン1までの距離が短いので、スタートが重要になる。明日の展開は分からないけど、雨が降る可能性もあり、エキサイティングなレースになるだろう」

6番手:エステバン・オコン(ルノー)
「週末ずっとかなりいい感じだったし、マシンは過去2レースよりもはるかに優れたハンドリングを見せている。このレースに向けて行ったすべての変更は自信を与えてくれているし、順調に機能している。いい気分だし、満足している。明日戦う絶好のチャンスだ。雨が降る可能性があるので興味深い。良いチームリザルトを得るために最善を尽くす」

7番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「今日は僕たちにとって良い予選だった。 Q1の1周目を順調にスタートできたし、2回目の走行はガレージにとどまり、2セットの新品ソフトコンパウンドタイヤをQ3に残すできた。Q3では今日の僕たちのマシンから最大限を引き出してさらに2つの良いラップをまとめることがでいた。残念ながら、今日はルノーに少し手が届かなかったけど、7番手は彼らと戦う絶好の機会を与えてくれる。また、スパでは状況が非常に素早く変化する可能性があるため、気象レーダーにも注目していく。今日は良い一日だったけど、仕事はまだ終わっていない!」

8番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「8番手に終わったことには少し驚いているし、データを分析して、今日はなぜペースを失ってしまったのかを理解する必要がある。昨日に比べてFP3と予選は力強くなかった。とてもタイトでマシン間のギャップもかなり小さい。本来のペースを発揮できたとは思えないし、Q2ではミディアムタイヤに苦戦した。明日のレースがタイトになることも分かっているけど、レースペースがいいという自信はある。僕たちは前進して、多くのポイントを稼げると思う。天候は未知数だし、もしレースで雨が降ってきたらすぐに対応しなければならないかもしれない」

9番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「今日は思ったほど競争力がなかったし、もっと期待していた。ミディアムタイヤでのQ3進出を目指したけど、それはできなかった。Q3では、ラップで重要な最後のシケインでロックアップしてしまい、自己ベストのラップタイムから0.2秒失った。今日のようにグリッドがタイトな状況だとそれが命取りになるし、9番手以上の結果が出せないことを意味する。フラストレーションが溜まる一日だったけど、これから明日に向けて挽回していくしかない。金曜日に示していたようなペースを取り戻すために分析して改善することはたくさんあるし、今夜改めて調査する必要がある。明日は堅実なレースペースで走れると思うし、どんなことも起こり得る。それに雨が降る可能性は常にある。僕たちはしっかり戦えるポジションにいるし、接戦が予想されるので、良いポイント争いができると思う」

10番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「もっと良い結果を出せたと思うし、10番手にはがっかりしている。ラップは良かった。誰からもスリップストリームを得られなかったし、ノーマンズランドにいた。そういうこともある。アウトラップでルノーの後ろにいて、彼らは極端で不規則にゆっくりと進んでいた。だから、彼らをパスしたけど、そのラップではスリップストリームを得られなかった。 セクター1まで長いし、0.4~0.5秒くらいある。セクター2を良かったし、セクター3も悪くなかったけど、スリップストリームなしでは全体的なラップタイムとしては厳しい。やれることをやったので満足しているけど、今日は手の届くはずのいくつかのポジション手を失ってしまった。それでも、明日にむけて悪いポジションではない」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ベルギーGP