F1 70周年記念GP 金曜フリー走行:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPのフリー走行が8月7日(金)にシルバーストン・サーキットで行われた。

トップタイムはルイス・ハミルトンが記録した1分25秒606。2番手にも0.176秒差でバルテリ・ボッタスが続き、FP1と順序は入れ替わったが、両方のセッションでメルセデスが1-2体制で初日のセッションを終えた。3番手には0.815秒差でダニエル・リカルド(ルノーF1)、4番手には0.831秒差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。

1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「今週末のスタートとしてはよかった。先週から多くのことを学んだし、わずかな調整でマシンのセットアップを微調整して進歩させることができたので、そこはポジティブだ。ソフトタイヤもミディアムタイヤも両方ともかなり似通っていているし、2つの差はそれほど大きくない。タイヤがオーバーヒートしていたので、最大限に発揮するには配慮しなければならないだろう。先週末はここで勝利できて素晴らしかったけど、バルテリの強さは分かっているし、先週末がそうだったように、F1では何が起きるか分からない」

2番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「先週たくさんのことを学んだので、今日のスタートでのセットアップは良かった。マシンの感触はレースや予選よりも良くなっているし、すでにバランスもかなりいい感じだ。今日はタイヤの作業に集中したけど、一発のペースに関して言えば、ミディアムもソフトも大差はないように思う。ソフトは高速コーナーが黄bしい。このように高温で思い燃料を積んでいるとなおさらだ。今夜はすべてのオプションを調べて、予選に向けて適切な計画を立てていく。明日はおもしろくなるだろう」

3番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「午前中はかなりの量のデータ収集をしていたし、本来の力が反映されるわけでないことは分かっていた。午後は軽くウオームアップした後にマシンを改良したら感触がかなり良くなった。ハードタイヤでもソフトタイヤでも良い走行ができた。ソフトではまだ何か足りないエリアがあるのでそこを追求してくつもりだ。ロングランもまずまずだったので、日曜日に向けて見通しはいい。明日は風向きが変わると思うし、そこで何が起こるか見極めてみるつもりだ。全体的に満足できる1日だった」

4番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はやりたいと思っていたことがすべてできたので、いい一日になった。先週のメルセデスとの差は大きかったため、その状況が数日で変わるとは思っていないが、そんな中でも自分たちにできることを進めている。今日は多くのことを試してみて、そのいくつかはうまく行っていたように思えたが、それが正しいかどうかは、今日の分析結果と明日の走行で見極める必要がある。明日の予選では後ろのマシンとは接戦になりそうだけど、レースでは先週と同様、一人旅のような状況が続くように思う。今日使用したソフトタイヤは先週よりも柔らかいもので非常に摩耗が激しいので、決勝での1ストップ戦略はほぼ不可能だと考えている。レースでは多くのマシンが2ストップ戦略をとると思うけど、だからと言って先週から結果が大きく変わるとは思わない」

5番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「走行に関してポジティブな1日だったし、チーム間の差もとてもタイトに見える。シルバーストンで十分なラップをこなしていることがギャップの縮小につながっているし、今週末はすべてにおいて最大限の力を出す戦いになる。今夜仕事を終えて、明日はマシンをしっかりと仕上げて、いつでも予選にいけるようにして戻ってくるつもりだ。ピレリは今週末にや分からいタイヤを用意しているので、レースではタイヤのデグラデーションが要因になると思うし、それが全チームにとって課題になっている。明日のプラクティスは予選の準備として役立つ重要なものになるし、日曜日は楽しいレースになることを期待している」

6番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)
「マシンに対してより強い自信が持てている。週末に備えて先週シミュレーターに乗れたことが役立っている。チームの仕事のやり方についてもかなり慣れたし、スピードに乗れるようになってきた。ルーティンの金曜日という感じだったし、今日はマシンのペースをすぐに引き出せすことができたのでとてもポジティブだった。今日はマシンのセットアップでいくつか新しいことを試せて満足しているし、マシンに順応することにも役立った。今日のプログラムを効率よくこなすことができ、今週末の良いスタートが切れた。ミディアムタイヤでは完璧なラップができず、最終コーナーでタイムを少し失ってしまったので、ペースを見つける必要があると感じていているけど、全体的にはポジティブな金曜日だった」

7番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「先週の金曜日よりも少し難しかったけど、悪い1日ではなかった。タイヤを理解することに取り組んでいる。ミディアムとソフトではグリップに大きな違いがある。僕たちにしては珍しくミディアムを履くとかなり遅い。マシンバランスはとても良いし、ミディアムを履いたときの基本的なパフォーマンスが僕らの期待通りではないだけだ。明日の予選は多くのマシンがQ2をミディアムで突破しようとしてくるだろうし、僕たちがそれを狙うのあれば、まだ少しやるべきことがある。いずれにしろ、みんながどのコンパウンドを履いてレースをスタートするのかなり興味深いものになると思うし、たくさんの異なる戦略が採用されて予測不能なレースになるはずだ」

8番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「先週のように単純ではなかったし、トリッキーな1日だった。タイヤがかなり柔らかいので、その特性を掴むのが難しかった。新しいタイヤでは明らかにみんな良いラップをしているけど、燃料を積んだロングランではタイヤのデグラデーションが多くなってタイヤを長持ちさせるのに苦戦している。でも、バランスについてはよく理解できたと思う。先週のように明日のコンディションは大きく変わると思うし、そこで何が起きるか見極めていくつもりだ」

9番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「いつもと異なる金曜日だったし、1日を通してソフトタイヤだけで走行した。すべてのマシンがデグラデーションに苦戦しているし、それにちてできるだけ多くの情報を収集することが重要だった。タイヤ選択が残りの週末の鍵を握るると思うし、良い決断を下すためにもできるだけ多くの情報が必要だった。FP2のマシンの感触はまずまずだった。シルバーストンでは直線でのスピードを再確認する必要があるけど、全体的にみて今日の感触は良かった」

10番手:エステバン・オコン(ルノー)
「最初に柔らかくなったタイヤの感触を分析したかったし、それが今日の一番重要な課題だった。感触は良かったし、マシンは速かった。ダニエルのソフトでの走行は明らかに速かったし、僕たちがそれぞれ異なるものを試せたのは良かったし、比較するのが楽しみだ。明日もこの調子でいきたい。様々なエリアにいくつか課題があるけど、どれも深刻ではないし、今日のマシンは全体的にまずまずな感触だった」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イギリスGP