F1 2018年のF1世界選手権 開幕戦 オーストラリアグランプリ
2018年のF1世界選手権 開幕戦オーストラリアGPの予選が24日(土)、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われた。

2018年最初のポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。トラックレコードを大幅に更新する1分21秒164を記録した。一方、チームメイトのバルテリ・ボッタスはQ3でクラッシュを喫し、ギアボックス交換によるグリッド降格が確定している。

2番手にはキミ・ライコネン、3番手にはセバスチャン・ベッテルとフェラーリ勢、4番手にはマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドとレッドブル勢が続いた。リカルドは3グリッド降格が確定している。

3強チーム以降の“ベスト・オブ・ザ・レスト”はハースとルノーの戦いになり、ハースに軍配。ケビン・マグヌッセンが6番手、ロマン・グロージャンが7番手につけ、前評判通りのパフォーマンスを発揮した。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「自分のポテンシャルを実感し、今日のようなラップを引き出せたときの感覚は素晴らしいものだ。常にそれができるわけではないし、今日のパフォーマンスには本当に満足している。この時点までレースについてはまったく考えてこなかった。だから、今夜と明日の朝からそこに焦点を置いていく。昨シーズン、フェラーリは最終的に日曜日の方が良い仕事をしていた。でも、僕たちはミスやそのようなシナリオから全体的に学んできたし、明日にむけて良い準備ができていることを期待している。最終的にレースのスタートでは僕がタイヤを管理できるかどうかにかかっている。セバスチャンが僕のスティントの終盤にテールにかなり迫ってきて、僕がピットインに入らざるを得なった後も彼が周回を重ねて、フェルスタッペンの後ろで身動きが取れなくなったときのことを覚えている。だから、そのことを念頭に置いて、明日はもっと良い立場にいられるうようにベストを尽くすつもりだ。バルテリがどれくらい頑張ってきたかはわかっているし、今の彼が感じている痛みもわかる。でも、彼はリカバーしてくるだろう。彼はプラクティスを通してとても速かったし、彼はドライバーとして、そして、チームのメンバーとして、成長するために多くの努力を重ねてきた。彼は明日も乗り越えてくれると確信している」

2番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「今日は最初の予選だし、何を期待すればいいか分らなかったし、少し未知数な部分があった。でも、クルマにはかなり満足していたし、フィーリングはOKだった。ライバルとのギャップは望んでいたより大きいかもしれないけど、それほど簡単な一日でもなかった。“ノーマル”なトラックと比較すればいろんな意味で非常に特殊なサーキットだし、まだシーズンの初期段階でもある。明確な全体像を掴んでチームが正確にどの位置にいるかを理解するには今後数戦の成り行きを見守らなければならないと思う。もっと速く走るためにい改善できることがあるのは確かだし、自分のラップタイムで改善できるエリアがあるのもわかっている。これが今日の僕たちの結果だし、かなりトリッキーなコンディションでまずまずの結果だったと思う。明日は最大限の努力をしてレースに挑む」

3番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「昨日はすべてがパーフェクトだとは感じていなかったので、今日2台のクルマが上位に並んで、ポールにとても近いところにいたことにはかなり満足している。うまくやれたと思う。もちろん、ルイスとのギャプは大きいし、ここまで離されたくはない。でも、今日はクルマがどんどん良くなっていた。予選中にクルマが生き返ってきたように感じた。最後の走行ではターン13で小さなミスをしてしまったけど、過去数年で僕たちは予選よりもレースの方が近い傾向にあるし、2番手と3番手はレースにむけて良いポジションだと思う」

4番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「小さなミスはあったけど、今日は予選を本当に楽しむことができた。どのようなことを期待してセッションに挑んだかを言うのは難しいけど、もう少しうまくやれたはずだ。最後のラップでミスをしてターン13で膨らんでしまった。そこで前の走行と比較してコンマ数秒を失ってしまった。それでも僕たちはフェラーリにとても近いし、そこはポジティブだ。でも、僕たちは2番手も可能だったかもしれない。メルセデスは予想をはるかに超えていたし、ミスをしなかったラップでもルイスからコンマ5秒がやったとだったと思う。すべてのことを考慮すれば、正しい戦略があれば、明日のレースで僕たちは競争力を発揮できると思う。メルセデスと戦えるかどうかはわからないけど、フェラーリとは良い戦いができると思う。タイヤ戦略によって少し長めに走れることを期待しているし、スタートでトラブルを避けることができれば、落ち着くことができれば、力強いレースができるはずだ。ペースには満足しているし、初めてのレース週末としては感触もいいので、ここから改善して、明日だけでなく、残りのシーズンでも前進できることを願っている」

5番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「セッション自体はそこまで悪くはなかった。かなりいいスタートが切れたし、スーパーソフトを装着したQ2でもいい感じだった。2回目の走行は途中で打ち切ったけど、それでも大丈夫そうだった。Q3の最後のパートでは第1セクターでちょっとだけ逃してしまったし、どこでタイムを失ったかは完全にはわかっていないのでそこを見てみなければならない。全体的にクルマの感触はそこまで悪くはないし、フロントのグリップがもう少しあればいいとは思うけど、フロントウイングをすべて使っていたので、Q3であれ以上はできなかったと思う。ペナルティによって8番手からスタートすることにはもちろんフラストレーションを感じているし、不公平だと思っている。戒告や罰金など他の方法もあるのに、シーズンを始めるために足元をすくわれた気分だ。彼らはもっとうまく対処できたはずだと思っている。僕たちはトップ10ないでスーパーソフトでスタートする唯一のクルマだし、それが助けになることを期待している。理想的には上勢がウルトラソフトでの1ストップ作業でトラブって、それを生かせればいいね。オーバーテイクはかなり難しそうなので、戦略が重要になるだろう。レースペースはかなり良さそうなので、順位を上げていけることを楽しみにしている。僕たちは明らかに8番手よりも優れているし、それを実現させるために頑張っていく。正直、僕の前の人たちには申し訳なく思っているんだ。彼らは僕の怒り受け止めなければならないからね」

6番手:ケビン・マグヌッセン (ハース)
「予選でのクルマは運転していて素晴らしかった。バッチリ決まっていたし、パフォーマンスを発揮していた。ラップ毎にブレーキをどんどん早く離せるようになったし、ブレーキポイントを攻めることができた。予想外の挙動はまったくなかったし、本当に素晴らしかった。明日5番手からスタートするのを楽しみにしている。僕たちの後ろには何人か速いドライバーがいるし、彼らを抑えるためにうまくやる必要がある。良い結果を残せるように全力を尽くしていく。堅実にシーズンをスタートする必要があるし、今日の予選結果を生かさなければならない」

7番手:ロマン・グロージャン (ハース)
「全員がとても満足しているし、チーム全員のハードワークの賜物だ。冬季テストで見ていたものを少し確認できる結果だった。望んだとおりにクルマをプッシュすることができるし、それには本当にとても満足している。ケビン(マグヌッセン)も良い仕事をしていた。明日は3列目グリッドに2台のクルマが並ぶ。そこにいられるのはかなり驚くべきことだ。ポイントは可能だ。もちろん、ポジションをキープしたいと思っている。僕たちは良い位置からスタートするけど、明日どうなるか見てみるつもりだ。これは良いスタートだ。とても誇りに思うけど、僕たちはプッシュし続ける必要がある」

8番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)
「クルマをあまり快適に感じていなかったことを考えれば、今日の予選ポジションにはかなり満足している。全体的に僕にとってやりにくい予選だったし、特にQ3でのラップはそれほど良くなかった。昨日からクルマにかなりの変更を施していたけど、FP3がウエットになったことでそれらの変更を検証する十分な時間が得られなかった。フィールドは拮抗しているし、レースでやれることはたくさんあると思う」

9番手:カルロス・サインツ (ルノー)
「僕たちは2台がトップ10に入ることを期待していたし、今日はそれを達成することができた。チーム全体としての良い進歩を確認できる結果だ。もう少し上位を期待していたけど、ラップタイムを縮めることができなかった。今日はそこをエンジニアと良く見ていく。明日は前進できると確信している。接戦になるだろうけど、僕たちには良いクルマがあるし、周りとクルマと戦う良いチャンスがある。僕たちは競争的なレースをまとめることができると確信しているよ!」

10番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「ちょっとハードにプッシュしすぎてしまったと思う。ターン1で膨らんでしまい、縁石がまだ少し濡れていた。クルマのリアを失って、ターン2の外側のウォールにヒットしてしまった。とても不運だったし、チームに申し訳なく思っている。僕たちには本当に競争力のあるクルマがあるからね。かなりのダメージを負っているように見えるし、レースにむけて修復できることを本当に願っている。このトラックはオーバーテイクが難しいけど、できる限りトライするつもりだ。今年はDRSゾーンが追加されて少し簡単になるかもしれないし、明日になればわかるだろう。僕たちには良いクルマがあるし、ベストを尽くして巻き返していく。クルマがウインドウに入れば本当に速いと思うし、そこは今日のポジティブな部分だ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー