メキシコグランプリ 2017年のF1世界選手権
2017年のF1世界選手権 メキシコグランプリの決勝が29日(日)にメキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝。9位でフィニッシュしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が2017のF1ワールドチャンピオンを獲得した。ハミルトンは自身4度目のタイトル獲得。

2位はキミ・ライコネン(フェラーリ)、3位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続き表彰台を獲得。マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは10位入賞を果たした。

優勝: マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「素晴らしい勝利、楽しい表彰台、オランダ人のDJとオランダ人ドライバーという素晴らしい組み合わせだった。レースのスタート自体はあまり良くなかったけど、それによってセバスチャンからトウを得ることができた。ちょっとアグレッシブではあったけど、ターン1でアウトサイドを回って前に出ることができたし、そこからはとにかく自分のレースを展開した。僕のキャリアで最も楽なレースだったと言っても過言ではないと思う。昨日はポールを逃したと感じていたし、今日は結果を出そうという高いモチベーションで挑んだ。表彰台を獲得しただけでなく、優勝できたのは素晴らしい結果だ。確実にクルマをホームにもたらせるように僕たちはペースを落ち着かせて、エンジンの出力を下げていたけど、終盤はクルージングしていた。今週末に僕たちが示したロングランのペースを研究していたので、今日はクルマはいいと自信を持っていた。低速でグリップが低いこのトラックは、僕たちのクルマに適している。オースティンでさえ、僕たちにはバランスとペースがあったけど、グリッド後方から巻き返さなければならなかった。クルマに正しいバランスを得ることができれば、僕たちにとって速いラップタイムを刻んで、それを維持するのは簡単なことだ。このような仕事を続けて、来シーズンにもっと良いスタートを切ることができれば、僕たちは素晴らしい結果を達成できると思う。メキシコの表彰台に上がるのは特別なことだ。ファンは本当に情熱的だし、スタジアムセクションの雰囲気は他のどこにもない。去年逃していた埋め合わせができた。1周目にクルマで言ったように、本当に素敵だった」

2位: バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「正しい男が今年のタイトルを獲得した。ルイスはこれに絶対に相応しいよ! 彼は僕のチームメイトだし、彼は才能があるだけでなく、ハードワーカーで、本当に素晴らしい男だということを知っている。僕たちは競争してはいるけど、彼のために嬉しく思う。それでも、来年は彼を倒したい。今日のレースはスタートの後はかなりストレートなものだった。ターン2でマックスとセバスチャンがサイド・バイ・サイドになっているのが見えたし、彼らのひとりが少し脹らんでいたので、ターン3は混乱するだろうとわかっていた。だから、僕はインサイドを抜けて、コーナーをカットして、うまく立ち上がるという決断をした。その後はあまり多くのことは起こらなかった。残念ながら、今日はマックスには挑戦できなかった。僕たちはレースに勝てるペースがないことがわかったし、学ばなければならないことはたくさんある。でも、全体的に僕たちにとって悪い一日ではなかった。クルマの最大限を引き出せたと感じているし、久しぶりに表彰台に上がれて嬉しい。もちろん、ルイスがタイトルを獲得したこともね。

3位: キミ・ライコネン (フェラーリ)
「昨日の難しい予選の後、3位はそれほど悪くないけど、もちろん、僕たちが求めていた結果ではない。スタートはそれほど悪くなかったけど、そのあと左に移動したことでトウを失ってしまった。最初の2つのコーナーでは、ブロックされて、多くのポジションを失った。そこからは前のクルマがピットインして、プッシュして順位を上げられるようになるのを待たなければならなかった。僕のクルマは昨日よりは少し速かったし、それなりにスピードもあった。また3位だし、キャッチアップすることはできたけど、バルテリからはあまりに離されていたし、僕にできることはあまりなかった。ポジションをキープして、レースを完走することに集中した。今年、僕たちは昨シーズンから良いステップを果たしたけど、当然のことながら、まだ改善しなければならないことがいくつかある。今シーズン、僕たちは堅実で優れたクルマがあったと思う。後半はいくつか問題に見舞われたけど、スピードはあった。もちろん、あまりに多くのDNFがチャンピオンシップで多くを犠牲にした。来年はそのような問題を最小限に抑えて、今シーズンから学び、状況を改善しなければならない」

4位: セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「チームが全力を尽くして懸命に仕事をしているのはわかっているけど、僕たちは望んでいたものを達成できなかった。もう戦うことはできなくなったことを認識してラインを通過するのは厳しいことだった。最後まで戦ったし、僕が持っているすべてを出し尽くした。もちろん、最後の数周ではキミと大きなギャップがあり、セーフティカーのような何かが起こらなければ縮めるのは難しかったけど、それでも信じていた。でも、結局それは起こらなかった。僕たちにとって素晴らしい一日ではなかったのは確かだけど、今日は僕たちの日ではなかった。ルイスの日だったし、彼を祝福する。明日が目が覚めれば、また別の一日だ。チームは成長しているし、ポジティブな点はたくさんある。全チア的に僕たちは正しい道を歩んでると思う」

5位: エステバン・オコン (フォース・インディア)
「チームにとって素晴らしい一日だ。レースを5位でフィニッシュして、チャンピオンシップで4位を確保できたことは、力強いシーズンでの素晴らしい結果だ。僕はずっと3番手を走っていたし、しばらく表彰台は可能だと思っていた。素晴らしいスタートが切れたし、そのあともフリーエアでできる限りハードにプッシュした。悲しいことに、バーチャルセーフティカーのピットストップがキミにアドバンテージを与えたし、彼は僕たちをオーバーテイクできた。レースの最後の数周でストロールを抑えるのは簡単ではなかった。彼の方がタイヤがフレッシュだったし、僕を捕えることができたので、前に留まるために全力を尽くさなければならなかった。結果のために本当に頑張ったときはとても満足感が得られるし、今夜はお祝いを楽しみにしている」

6位: ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「非常にうまくコントロールされたレースだったと思う。本当に良いスタートを切れたけど、アンドサイドにいたことでいくつかポジションを失ってしまった。いくつかの技術的なトラブルやクラッシュがあったおかげで順位を上げることができた。僕たちは良いアイデアを持っていたし、無傷なままですべてをスムーズに進めることができれば、良いレースができると思っていた。第1スティントも第2スティントも素晴らしかったけど、最後にオコンを抜くためにDRSゾーンに入るために十分に近づくことができなかった。タイヤを本当にうまく管理できたし、クルマはバランスがとても良かった。チームに心から感謝している。素晴らしい一日、素晴らしい結果だし、素晴らしいバースデープレゼントだ。ルイス、本当におめでとう。彼はF1のキングだ。それについて疑いはない。彼が達成してきたことは信じられないことだ。彼は僕のような若手ドライバーに大きな影響を与えている」

7位: セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「昨日の予選は良くなかったけど、今日は強くなって戻ってきたし、競争力のあるペースで本当に良いレースができた。バーチャルセーフティカーが良くないタイミングで出たのはちょっと残念だ。ストロールに前に出られてしまったからね。あれがなければ、6位でフィニッシュできていたと思う。週末の一番の目的はチャンピオンシップで4位を確定させることだったし、2レースを残してそれを達成できたことを本当に嬉しく思う。ファンから本当にたくさんのサポートを受けて特別な週末だったし、彼らにエネルギーを与えてもらったことに心から感謝しなければならない」

8位: ケビン・マグヌッセン (ハース)
「勝利のようなものだ。信じられないし、みんなのハードワークに報いる素晴らしい結果だ。完璧なレースだった。これ以上は望めない。昨日、簡単に諦めて、リングにタオルを投げ込むこともできた。僕たち全員にとってタフな一日だったからね。でも、誰も諦めなかったし、全員が僕たちが最悪のチームでも最後列にいるべきチームではないことをわかっている。僕たちはポイント圏内にいるし、ミッドフィールで戦い、トップ10に入らなければならない。僕たちはプッシュしたし、チームを誇りに思っている。僕たちは戦い続けるつもりだ。簡単ではないだろうけど、僕たちはそれを理解している。でも、僕たちはコンストラクターズ選手権でプッシュし続けていくし、最後まで楽しむつもりだ」

9位: ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「正直、この4回目のワールドタイトルは今はまだ実感できていない。周りの人々からいろんなエネルギーを感じるけど、実際に実感するにはしばらく時間がかかる。今年起こったすべてのこと、この結果を生み出すために行われたすべてのこを考えれば、信じられないくらい感謝している。自分だけの力でこれを成し遂げたわけではないし、ブラックリーとブリックスワースの1000以上の人々がいて、僕の力を引き出すこのこのビーストを生み出してくれた。世界中から本当に素晴らしいサポートを受けてきたし、僕を信じてくれたみんなに感謝したい。メキシコでこれを成し遂げられたこと、過去数カ月にわかって本当に厳しい時間を経験してきた国をポジティブな光に照らすことができたのは、本当にスペシャルなことだ。今日のレースで何が起こったかは重要ではない。僕はヘルメットの後ろに『Still I Rise』と書いている。ノックダウンされても、再び立ち上がり、できる限り全力でプッシュし続けるという意味だ。僕は決して諦めなかったし、プッシュし続けた。4回は素晴らしい数字だ。でも、もう5回目が欲しいね!」

10位: フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)
「グリッド後方からスタートしたことを考えると、全体的にはいいレースだったし、ポイント圏内で完走することができた。今週末は、マシンに対して非常にいい手応えを感じており、コーナーでは力強さがあった。レース全体を通して、ハンドリングとバランスもよかった。ストレートでアタックを仕掛けたり、ディフェンスをしたりする際のスピードが少し不足しているので、レースの半分はザウバーのマシンの後ろで引っかかり、その後も何周にもわたってマグヌッセンを追い抜くことができなかった。マグヌッセンの後方でDRSの作動範囲から外れると、すぐに無防備な状態になった。だから、ハミルトンを後方に抑えることはできなかったと思っている。懸命に戦い、ブレーキを毎回少し遅いタイミングで踏み、自分のポジションを守ろうとしたものの、9番手のポジションを死守できず、1ポイントを失った。いいバトルだったが、(ハミルトンと)同じマシンではないので、難しかった。次はブラジル戦だ。次戦でもまたポイントを獲得したいと思う」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1メキシコGP