アメリカグランプリ ルイス・ハミルトン セバスチャン・ベッテル
2017年のF1世界選手権 第17戦 アメリカグランプリの予選が21日(土)にテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が圧倒的な速さでポールポジションを獲得した。

快晴のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。気温31.3℃、路面温度39.5℃のドライコンディションでセッションはスタートした。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。今週末の全てのセッションでトップタイムを記録し、コースレコードを更新する1分33秒108をマークする圧巻の走りで、今シーズン11回目、通算72回目のポールポジションを獲得。2番手に0.239秒差でセバスチャン・ベッテル(フェラーリが続き、フロントローに並ぶ。

2列目にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)とダニエル・リカルド(レッドブル)、キミ・ライコネン(フェラーリ)は3列目5番グリッドとなった。今大会からルノーに移籍したカルロス・サインツは、Q3進出を果たして8番手。マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが9番手だった。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「週末を通して、チームは収集したデータをフィルタリングして、クルマを適切に仕上げるために素晴らしい仕事をしてくれた。ここは本当に素晴らしいサーキットだ。本当にチャレンジングだし、ずっとクルマと一緒に踊っているみたいだ。ポールポジションを獲得できて本当に嬉しい。でも、今年はプラクティスと予選でも強くても、レースでは厳しいことがしばしばある。明日セバスチャンとバルテリと素晴らしいレースをすることを楽しみにしている。ここはオーバーテイクができるトラックだ。2012年にセバスチャンを抜いて優勝したレースを覚えている。彼があまり近づいてこないことを願っているけど、どうなるか見てみよう」

2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「Q3の最後のラップは、フロントローに並ぶには十分だったし、最終的に予想以上に近づくことができた。レースを楽しみにしている。明日何ができるか見てみるつもりだ。クルマはいいし、全体的に僕たちはレースの方がペースがいいので、明日はもっといいはずだ。今回もチームは一晩で異なるシャシーでクルマを組み立て直すという素晴らしい仕事をした。消灯令を破ることなくね! 明日に関しては、まず何よりも良いスタートを切って、そこからライバルにプレシャーを賭けていく必要がある。トラックのラバーが少ない側でスタートすることに関してはあまり心配していない。ここでは攻撃できることは過去に見てきたからね。僕たちにはそれができるクルマがあるし、僕たちは戦えると思う」

3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「かなりトリッキーなセッションだった。風の影響でラップ毎に違っていた。それ以外はかなりストレートな一日だった。僕たちは週末を通してクルマを速くするためにかなりセットアップに変更を加えてきた。大きなミスはなかった。あと少しペースが足りなかっただけだ。ほとんど最終セクターでタイムを失っていたけど、低速コーナーやテクニカルなセクションのある部分なのでそこは大きなサプライズではない。でも、明日はまだ何でも可能だ。僕たちのレースペースは有望そうだし、良い戦いができるはずだ。明日は3チームが勝つ可能性があるし、僕たちは本気で全力を尽くしていく必要がある」

4番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「ラインを通過して4番手だとわかったときは嬉しかった。でも、そのあとにバルテリとわずか100分の1秒差だったことがわかり、ある意味では満足だったけど、100分の1秒はないに等しいけど、それが僕たちにできるすべてのようにも感じた。Q1ではペースがなかったし、午前中のFP3ではさらに遅かったので、ここまでの週末は簡単ではなかった。今日は全員が風と格闘していた。トラックは本当にオープンだし、全方向から風がかなり強く吹いてくる。その要素がちょっとバンビーで滑りやすい路面と相まったことで、今年のラップタイムはそれほどクレイジーなものにはならなかった。でも、予選終盤の最後のラップでなんとか少し見い出せたのはポジティブだったし、そこで終わることができて満足している。2列目は明日戦うには十分なポジションだ」

5番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「今日は今週末ここまでよりもクルマは良かった。金曜日のセッション後に変更を施して、予選ではフィーリングは良かった。ベストを尽くしたけど、5番手は僕たちにできる最大限だった。クルマにはもっと引き出せるものがあったと思うけど、うまくまとめるのがちょっと難しい場所がいくつかある。全てのコーナーをまとめるのに苦労していたし、良いラップもあれば、難しいラップもあった。まずまずの予選だったけど、もっとうまくやれたのは確かだし、結果には満足できない。明日はスタートがかなりタイトになるだろう。良いスタートを切って、1コーナーで何ができるか見てみよう」

6番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「今日は予定通りにはいかなかった。クルマのバランスは良かったので、もっと速く走れたのは間違いないけど、ミスをしてしまった。だから満足はしていないし、今回はとても期待外れな予選だった。最終セクターでかなりタイムを失ってしまったし、本当にフラストレーションを感じている。それがなければ、3番手でセバスチャンと戦えていたはずなのでさらにがっかりしている。新しいエンジンの感触はOKだ。データをチェックする必要はあるけど、全てがうまく機能しているように思う。スーパーソフトでタイムを記録したので、それで明日何ができるか見てみなければならない。クルマはいいし、パフォーマンスも発揮できているので、後方グリッドからのスタートではあるけど、出来る限り多くのクルマをオーバーテイクして、順位をあげていきたい。6番手まで戻れた上出来だろうし、それ以上なら素晴らしい結果だ。週末ずっとロングランは強いと感じていたので、デグラデーションがどう進行するか見極めて、そこから始めたい」

7番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)
「今日の結果には満足している。チームは再び素晴らしい仕事をしてくれたし、僕たちは全てのセッションで強かった明日は大量ポイントを獲得する絶好の機会があると思う。具合が良くなくて楽なセッションではなかった。頭痛が酷くて、胃にも問題を抱えていた。だから、力強い結果を出せたことを嬉しく思う。明日のレースに備えて少し休んで体調を整える必要がある」

8番手:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「今週末を通していろんなことに慣れないといけなかったけど、これまでやり遂げられたことは心から誇りに思っている。初めて一緒に挑んだ予選としては悪くないよね! 気温が変わって、風もあったし、このマシンがどのような反応をするのかわからなかったので簡単なセッションであhなかったけど、いい仕事ができたから本当にうれしい。シーズン遅くに新しいチームに加わることは常にチャレンジだけど、チームのみんなやファクトリーのみんながとても手助けしてくれた。明日はクリーンなレースを期待している。マシンにはもっと速さがあるし、僕自身ももっと慣れていくので、スタートする場所よりも上位のトップ10以内でフィニッシュすることが目標だ」

9番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)
「現地入りするまでは、ここでの僕たちの競争力は期待通りのレベルではないかもしれないと少し心配していたが、実際にコース上でマシンを走らせると、すぐにかなりいいパフォーマンスを発揮した。各セッションでトップ10圏内に入ったことは、うれしいサプライズだった。今回はアップデートをいくつか持ち込んでおり、期待通りの効果を発揮しているようだ。今日は、マシンに対して非常にいい感触があった。ただ、今日は難しいコンディションとなり、予選では高温と強風に見舞われ、グリップは予想よりも低いレベルだった。そのようなコンディションでは、僕たちのマシンはすばらしいパフォーマンスを発揮する。Q2ではいいラップを走行してQ3進出を果たし、最終的に予選9番手となった。明日の決勝では、フェルスタッペンがグリッド降格ペナルティーを受けるため、8番手からスタートする。従って、ポイント獲得に向けて大きなチャンスがあると考えている。ストレートでのスピードがほかのチームよりも劣っていることは分かっているし、1周目は集団の中で走行するためにアクシデントに巻き込まれる可能性もある。ただ、1周目を終えて各マシンがそれぞれのポジションに落ち着いたら、高速区間ではライバルチームのマシンとの差を広げて、自分たちのポジションをいつもよりもうまく守れるかもしれない。アメリカのファンの皆の前で、レースができるのをとても楽しみにしている。明日はすばらしいレースが展開されると思うよ!」

10番手:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「少なくとも7番手か8番手くらいのペースはあったので、10番手だったのはかなり期待外れだ。Q1でケビン(マグヌッセン)にブロックされて僕の予選は妥協を強いられた。Q1で余分にタイヤセットが犠牲になったし、それによってQ3でフレッシュなタイヤが1セットしかなかった。最後のラップはユーズドタイヤで走らなければならなかったし、10位に落ち着くことになった。明日のレースが待ち切れない。良いスタートを切って、今日失った順位を取り戻したい」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アメリカGP