F1 シンガポールGP 決勝:トップ10ドライバーコメント
2017年のF1世界選手権 第14戦 シンガポールグランプリの決勝が17日(日)にマリーナ・ベイ・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。
今年で10回目を迎えるナイトレースのF1シンガポールGP。決勝前に市街地コースには雨が降り、10年で初めてウェットコンディションとなったレースはスタートから波乱の展開。
上位グリッドのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、キミ・ライコネン(フェラーリ)が1コーナー手前で接触してオープニングラップでリタイア。
これでトップに立ったのは5番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)。視界良好なトップでリードを築いたハミルトンは、3度のセーフティカーでギャップを縮められるも首位をキープ。2時間の制限を迎えたレースをトップでチェッカーを受け、夏休み後3連勝、今季7周目を挙げた。
2位にはダニエル・リカルド(レッドブル)、3位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続き、表彰台を獲得。4位のカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、6位のジョリオン・パーマー(ルノー)、7位のストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)はキャリアベストを更新した。
2位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
今日は雨が降ったことで全てがかなり目まぐるしかった。でも、全員が同じボートに乗っていたし、僕たちはここでウェットで走ったことがないので、早い段階でスイッチを入れて、状況を把握し、出来る限り早くに適応することが重要だった。スタートはかなり遅かった。でも、後から考えればそれが良かったと思う。僕の前で混乱が展開されることになったからね。ウェットでの最初の数周は問題なかったけど、そのあとタイヤがちょっと厳しいと感じた。ピットインして、フレッシュなタイヤを履いたときでさえ、ルイスにあまりインパクトを与えることができなかった。チームはレースを通してギアを管理するように求めてきた。後から分ったけど、序盤からギアボックスにオイルが漏れて、油圧を失っていた。もちろん、僕は勝つためにここに来ているし、本気で狙っていたけど、2位は素晴らしい結果だし、不平を言うつもりはない」
3位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「今日はどんなことも可能であることが示された。それがレースだ! ノーマルな状況では表彰台はかなり難しいだろうと思っていた。でも、今日はすべてが本当に僕たちに向いてくれたし、とても幸運だった。ドライでクルマは予想以上にパフォーマンスを発揮していたし、ルイスと僕にとってペースはとても良かった。ウェットでは彼よりも少し苦しんだ。トリッキーな週末を過ごした後、トロフィーを持ち帰れて嬉しい。でも、全体的にチームとしてほぼ完璧なレースだった。まだ残り6戦あるし、全てはまだかなりオープンだ。今週末、僕たちはちょっと苦しんだし、今後のためにそこから学ぶ必要がある」
4位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「WOW!なんて日だ!なんて結果だ! これまでのF1で最高の一日だと言っていいだろう! メディアの多くの注目を集めた週末に完璧な週末をまとめて、4位でレースをフィニッシュできたなんて物凄いことだ。インターミディエイトでレースをスタートして、そのあとスーパーソフトに交換した。最初の数周はちょっと苦労したけど、最後までポジションを失わずにいられたことは難しい週末を祝うにはパーフェクトだ...ずっと忘れない一日になるね! 僕にとってレースの最も難しかったパートは、スーパーソフトでのスティントの最初だった。まったく簡単ではなかったよ! アウトラップでベストを尽くそうとしたけど、ヒュルケンベルグにオーバーカットされてしまった...そのあと彼がトラブルを抱えたのは僕にとって幸運だったし、それ以降はチェコからポジションを守ることが全てだった。彼は金曜日に僕たちよりも速かったし、ウルトラソフトだったからね! 彼を抑え続けるのはとても難しかったし、ずっとミラーを見ていた。でも、最終的に僕はそれをやり遂げた! 今夜帰りのフライトを予約していたけど、キャンセルするのは間違いないね。僕たちは全員で一緒にこの素晴らしい結果、そして、このチームの今週末の驚くべき仕事ぶりを祝う必要がある...ありがとう!」
5位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「このようなチャレンジングな夜を5位で終えられて本当に嬉しい。レース中は本当に多くのことが起こった。特に1周目は水しぶきで何も見えなくてかなり難しかった。同時に表彰台を逃してちょっとがっかりしている。2回目のセーフティカーは僕たちの戦略には役に立たなかったからね。僕たちはフルウェットでレースをスタートしたけど、セーフティカー中に早めにインターミディエイトタイヤに交換しなければならなかったし、それで貴重なトラックポジションを失ってしまった。それでも機能の難しい予選であとでうまくリカバリーできた素晴らしい一日だった。この結果はチャンピオンシップでの僕たちの4位のポジションに役立つし、シンガポールで僕の連続ポイントの記録も続けることができた」
6位:ジョリオン・パーマー (ルノー)
「とても嬉しいし、この日が来るのをずっと待っていたけど、今日はすべてがうまくいった。スタートでのドラマや激しい雨によってトリッキーなレースだったけど、その状況がポイントを獲得するいい場所に僕たちを置いてくれた。良い戦略、良いピットストップができたし、クルマはウェットコンディションで良かった。次のレースはさらに良くなるはずだ」
7位:ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ)
「今日はまさに波乱のレースだった! 序盤は雨が降る中でのレースとなり、難しい状況だった。そこで、トラブルに巻き込まれないようにしようと集中し、なんとかうまく回避できたと思う。それ以降は、自分のレースを進めた。今日は、7位が自分にとってベストの結果だったと思う。6位を狙えるチャンスも一時はあったものの、2回目のピットストップで出遅れたため、うまくいかなかった。それ以降は、マシンの実力をできる限り引き出し、パフォーマンスを最大限にすることに集中した。今日はいくつかポイントを獲得することができたので、週末をいい気分で終えられる」
8位:ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「素晴らしいレースだったと思う。最初は雨が降っていたし、トリッキーなコンディションでスタートを決めて、オーバーテイクして、他のドライバーがミスをしたことでフィールドを切り抜けていけたのは素晴らしかった。その後は着実にレースをしていった。冷静さを保っていた。ひとつミスをしてバンドーンに先に行かれてしまった。ターン7の進入でロックして、彼に抜かれてしまったけど、全体的に素晴らしいリザルトだし、チームのために4ポイントを獲得することができた」
9位:ロマン・グロージャン (ハース)
「僕たち全員のために嬉しく思う。特に僕たちにはあまりペースがないことがわかっていた難しい週末の後だけにね。全員がピットインを終えた後、適切なタイヤを装着できていたので、自分のチョイスにはかなり満足だった。僕たちがスリックの換えたのは1周遅すぎたかもしれない。ケビンの方がウルトラソフトを装着するという点で僕よりも良い仕事をしたと思う。そこからは力強いバトルができた。ランスを捕えようと頑張った。彼は一度ウォールにヒットしたと思うけど、ダメージを受けるほどではなかったし、走り続けていた。それ以外のミスはしなかったので抜くことはできなかった。精神的にタフなレースだった。最初は酷いコンディションだった。何も見えなかった。ここでポイントを獲得できてとても満足している」
10位:エステバン・オコン (フォース・インディア)
「10位では満足できないけど、少なくとも非常に難しかった週末を忘れることはできる。僕の誕生日を祝うには最高の方法ではないけどね。とても良いスタートを切ったけど、ウェットとインダーミディイトの両方のタイヤに苦労した。モンツァではそんなことはなかったし、雨の中でもっと快適に感じていた。でも、何かがうまくいかなかったし、理由はわからない。それによって遅い車の後ろに引っかかってしまった。路面が乾いたあとは良いペースを発揮できていたけど、追いかけていたクルマをオーバーテイクすることはできなかった。ここはオーーバーテイクする機会を見つけるのがとても難しい。最後にポイントを獲れたのは良いことだけど、もっと多くを望んでいた。何がうまくいかなかったのかを分析して、マレーシアではもっと強くなって戻る必要がある」
関連:【動画】 F1シンガポールGP 決勝 ダイジェスト
カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1シンガポールGP
今年で10回目を迎えるナイトレースのF1シンガポールGP。決勝前に市街地コースには雨が降り、10年で初めてウェットコンディションとなったレースはスタートから波乱の展開。
上位グリッドのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、キミ・ライコネン(フェラーリ)が1コーナー手前で接触してオープニングラップでリタイア。
これでトップに立ったのは5番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)。視界良好なトップでリードを築いたハミルトンは、3度のセーフティカーでギャップを縮められるも首位をキープ。2時間の制限を迎えたレースをトップでチェッカーを受け、夏休み後3連勝、今季7周目を挙げた。
2位にはダニエル・リカルド(レッドブル)、3位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続き、表彰台を獲得。4位のカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、6位のジョリオン・パーマー(ルノー)、7位のストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)はキャリアベストを更新した。
優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「なんて日だ。信じられない。とても嬉しいよ! 今日やってきて、雨が降っているのを見て、それが全てのバランスをとってくれるとわかった。雨のレースは大好きだし、そのあと序盤にいろいろな展開があった。インターミディエイトでスタートして、ペース的にかなり接近していると思った。このようなコンディションはドライビングで違いを生み出すチャンスを与えてくれる。ここを雨のなかを走るのは僕たち全員にとって初めてのことだし、大変なチャレンジだった。でも、最も厳しいチャレンジに挑むのは大好きだし、僕にとって最もエキサイティングなことだ。そこからは集中力を保って、ミスをしないことが重要だった。僕たちは潜在的に最も弱いサーキットに来て、このように優勝して、多くのポイントを獲得した。それは僕たちにとって非常に幸運なシナリオだ。バルテリも素晴らしい仕事をしたし、このようなコンストラクターズポイントを獲得できたのは素晴らしいことだ」2位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
今日は雨が降ったことで全てがかなり目まぐるしかった。でも、全員が同じボートに乗っていたし、僕たちはここでウェットで走ったことがないので、早い段階でスイッチを入れて、状況を把握し、出来る限り早くに適応することが重要だった。スタートはかなり遅かった。でも、後から考えればそれが良かったと思う。僕の前で混乱が展開されることになったからね。ウェットでの最初の数周は問題なかったけど、そのあとタイヤがちょっと厳しいと感じた。ピットインして、フレッシュなタイヤを履いたときでさえ、ルイスにあまりインパクトを与えることができなかった。チームはレースを通してギアを管理するように求めてきた。後から分ったけど、序盤からギアボックスにオイルが漏れて、油圧を失っていた。もちろん、僕は勝つためにここに来ているし、本気で狙っていたけど、2位は素晴らしい結果だし、不平を言うつもりはない」
3位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「今日はどんなことも可能であることが示された。それがレースだ! ノーマルな状況では表彰台はかなり難しいだろうと思っていた。でも、今日はすべてが本当に僕たちに向いてくれたし、とても幸運だった。ドライでクルマは予想以上にパフォーマンスを発揮していたし、ルイスと僕にとってペースはとても良かった。ウェットでは彼よりも少し苦しんだ。トリッキーな週末を過ごした後、トロフィーを持ち帰れて嬉しい。でも、全体的にチームとしてほぼ完璧なレースだった。まだ残り6戦あるし、全てはまだかなりオープンだ。今週末、僕たちはちょっと苦しんだし、今後のためにそこから学ぶ必要がある」
4位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「WOW!なんて日だ!なんて結果だ! これまでのF1で最高の一日だと言っていいだろう! メディアの多くの注目を集めた週末に完璧な週末をまとめて、4位でレースをフィニッシュできたなんて物凄いことだ。インターミディエイトでレースをスタートして、そのあとスーパーソフトに交換した。最初の数周はちょっと苦労したけど、最後までポジションを失わずにいられたことは難しい週末を祝うにはパーフェクトだ...ずっと忘れない一日になるね! 僕にとってレースの最も難しかったパートは、スーパーソフトでのスティントの最初だった。まったく簡単ではなかったよ! アウトラップでベストを尽くそうとしたけど、ヒュルケンベルグにオーバーカットされてしまった...そのあと彼がトラブルを抱えたのは僕にとって幸運だったし、それ以降はチェコからポジションを守ることが全てだった。彼は金曜日に僕たちよりも速かったし、ウルトラソフトだったからね! 彼を抑え続けるのはとても難しかったし、ずっとミラーを見ていた。でも、最終的に僕はそれをやり遂げた! 今夜帰りのフライトを予約していたけど、キャンセルするのは間違いないね。僕たちは全員で一緒にこの素晴らしい結果、そして、このチームの今週末の驚くべき仕事ぶりを祝う必要がある...ありがとう!」
5位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「このようなチャレンジングな夜を5位で終えられて本当に嬉しい。レース中は本当に多くのことが起こった。特に1周目は水しぶきで何も見えなくてかなり難しかった。同時に表彰台を逃してちょっとがっかりしている。2回目のセーフティカーは僕たちの戦略には役に立たなかったからね。僕たちはフルウェットでレースをスタートしたけど、セーフティカー中に早めにインターミディエイトタイヤに交換しなければならなかったし、それで貴重なトラックポジションを失ってしまった。それでも機能の難しい予選であとでうまくリカバリーできた素晴らしい一日だった。この結果はチャンピオンシップでの僕たちの4位のポジションに役立つし、シンガポールで僕の連続ポイントの記録も続けることができた」
6位:ジョリオン・パーマー (ルノー)
「とても嬉しいし、この日が来るのをずっと待っていたけど、今日はすべてがうまくいった。スタートでのドラマや激しい雨によってトリッキーなレースだったけど、その状況がポイントを獲得するいい場所に僕たちを置いてくれた。良い戦略、良いピットストップができたし、クルマはウェットコンディションで良かった。次のレースはさらに良くなるはずだ」
7位:ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ)
「今日はまさに波乱のレースだった! 序盤は雨が降る中でのレースとなり、難しい状況だった。そこで、トラブルに巻き込まれないようにしようと集中し、なんとかうまく回避できたと思う。それ以降は、自分のレースを進めた。今日は、7位が自分にとってベストの結果だったと思う。6位を狙えるチャンスも一時はあったものの、2回目のピットストップで出遅れたため、うまくいかなかった。それ以降は、マシンの実力をできる限り引き出し、パフォーマンスを最大限にすることに集中した。今日はいくつかポイントを獲得することができたので、週末をいい気分で終えられる」
8位:ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「素晴らしいレースだったと思う。最初は雨が降っていたし、トリッキーなコンディションでスタートを決めて、オーバーテイクして、他のドライバーがミスをしたことでフィールドを切り抜けていけたのは素晴らしかった。その後は着実にレースをしていった。冷静さを保っていた。ひとつミスをしてバンドーンに先に行かれてしまった。ターン7の進入でロックして、彼に抜かれてしまったけど、全体的に素晴らしいリザルトだし、チームのために4ポイントを獲得することができた」
9位:ロマン・グロージャン (ハース)
「僕たち全員のために嬉しく思う。特に僕たちにはあまりペースがないことがわかっていた難しい週末の後だけにね。全員がピットインを終えた後、適切なタイヤを装着できていたので、自分のチョイスにはかなり満足だった。僕たちがスリックの換えたのは1周遅すぎたかもしれない。ケビンの方がウルトラソフトを装着するという点で僕よりも良い仕事をしたと思う。そこからは力強いバトルができた。ランスを捕えようと頑張った。彼は一度ウォールにヒットしたと思うけど、ダメージを受けるほどではなかったし、走り続けていた。それ以外のミスはしなかったので抜くことはできなかった。精神的にタフなレースだった。最初は酷いコンディションだった。何も見えなかった。ここでポイントを獲得できてとても満足している」
10位:エステバン・オコン (フォース・インディア)
「10位では満足できないけど、少なくとも非常に難しかった週末を忘れることはできる。僕の誕生日を祝うには最高の方法ではないけどね。とても良いスタートを切ったけど、ウェットとインダーミディイトの両方のタイヤに苦労した。モンツァではそんなことはなかったし、雨の中でもっと快適に感じていた。でも、何かがうまくいかなかったし、理由はわからない。それによって遅い車の後ろに引っかかってしまった。路面が乾いたあとは良いペースを発揮できていたけど、追いかけていたクルマをオーバーテイクすることはできなかった。ここはオーーバーテイクする機会を見つけるのがとても難しい。最後にポイントを獲れたのは良いことだけど、もっと多くを望んでいた。何がうまくいかなかったのかを分析して、マレーシアではもっと強くなって戻る必要がある」
関連:【動画】 F1シンガポールGP 決勝 ダイジェスト
カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1シンガポールGP