F1バルセロナテスト
F1スペインGPが開催されたバルセロナのカタロニア・サーキットで2日間にわたるインシーズンテストがスタートした。

初日は午前中に雨が降り、午後になってドライに変わるというコンディション。トップタイムはマルシャのマックス・チルトンが記録した。

ケータハムは小林可夢偉が走行を担当。終盤にクラッシュしたが、怪我はなかった。

セバスチャン・ブエミ (レッドブル)
「RB10に乗る初日だったので、ドライとウェットを経験できたのは良かったと思っている。レース週末が終わった後なので、クルマを理解して改善することに集中した。いくつかシミュレーターとの相関関係も調べた。僕は今、ほとんどの時間をシミュレーターで過ごしているからね。その後、ギアボックストラブルが発生してストップしなければならなかったけど、それ以外は良い一日だった。いつも通り、データを収集することが重要だ。このようなタイプのテストができるチャンスはそう多くはないので、できる限り多くの情報を得ることが大事なんだ」

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「今日はノーマルなテスト日だった。スタート練習をたくさんこなし、路面がちょっと乾いた午後には別のこともいくらか取り組んだ。もちろん、テスト日はレースほど楽しくないけど、これも仕事のうちだ。チームにとっては重要なことだし、先週末は苦戦したので、僕にとってもクルマを自分好みに仕上げるという点で生産的だった。コンディションは明らかに違っていたけど、ドライで走行することもできたし、最後はクルマの感触も満足できた。クルマに乗って走るたびにさらに学んでいる。今は走行時間が限られているので、インシーズンテストは有効だ。確かに今の僕たちは良い感じのアドバンテージがあるかもしれないけど、僕たちが立ち止まった途端にライバルは襲い掛かってくると思うので、常に気は抜けない。モナコまで忙しい。レース週末の前にファクトリーに戻って作業する予定だ。かなり要求の厳しいサーキットだ。今年のマシンは余分なトルクを生み出すのでオーバーステアになるし、いつも以上にウォールとの近さを気にしなければならない。どんなドライバーであってもモナコに行くのは大好きばものだ。ここ4戦のポジティブな勢いを維持することが目標だ」

シャルル・ピック (ロータス)
「初めてのE22は良かった。新しいレギュレーションのクルマはまったく違う。新しいパワーユニットが搭載されているし、他にもいろいろと変更点があるので、運転の仕方は違う。午前中はバルセロナにしては珍しく天気が難しかったので、あまり走らなかったけど、やれる作業は全てやったし、最適化できたと思う。チームにとっても僕にとっても良い一日だった。クルマの感触は本当にいい。昨年のブラジル以来なのでかなり久しぶりだね!」

ギド・ヴァン・デル・ガルデ (ザウバー)
「今日はピレリのタイヤプログラムに取り組み、燃料を重くして走った。いろんなオプションを与えられたし、様々なハードコンパウンドタイヤを試した。午前中は雨の影響を受けたけど、インターミディエイトタイヤのオプションを試せた。その後は路面が乾いたので、午後はピレリのテストプログラムを完了できた。良いテスト日だったと思う。僕としてはまたクルマに戻れて満足している」

フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「クルマに乗るたびに何かしら学んでいる。午前中は雨が降ったので、予定していたほど多くのラップは走れなかったけれど、それでもウェットでのパフォーマンスを改善するための機会として生かした。クルマは週末を通してもそうだし、今日も競争力の高さを示している。今日はセットアップや空力の変更点を試したけど、新しいパーツはなかったので、細かな調整に焦点をあてた。前進できたことがわかってバルセロナを離れられるるのは最高だ」

マックス・チルトン (マルシャ)
「全体的にかなり順調な一日だったし、トップで終えられたのはもちろんボーナスだ。一日を通してしっかり進歩を遂げられている。クルマのセットアップをあれだけ良いところに持って行けたし、そのセットアップからどれだけ引き出せるのかを確認できたので、今日の僕たちが成し遂げたことは日曜日のレースから本当に大きなステップだと思う。午前中のコンディションはとてもトリッキーだったし、一度タイヤをロックアップさせてグラベルにはまってしまった。でも、ウェットで走行経験を積めるのは良いことだ。今後数レースでこれを生かすところがありそうだしね。昼休みの後は天気が回復したので、先週末が終わった後、さらに煮詰めたかったセットアップの改良に取り組むことができた。ここでのレースで得た結論をすべて確認しながら、プログラムに沿って一歩一歩進んでいる。クルマに関してはかなり満足していいと思う。もう一日テストがあるので、このパッケージに関してはかなり強力なポジションでバルセロナを出発できると思っている」

小林可夢偉 (ケータハム)
「かなり大きなクラッシュで一日は終わってしまいましたが、それでも僕たちにとっては良い一日でしたし、なんとか多くの作業を完了させることができました。午前中はトラックがウェットだったので、最初にウェットで6回の走行をして、昼休み前にインターで最後に1回の走行を行いました。それらのコンパウンドでいろんなセットアップオプションを作業したので、次にレース週末がウェットセッションになったときには有益だと思います。午前中はずっと路面温度と気温が上がっていたので、昼食後までにトラックはかなり乾いていましたし、インターでもう2回の走行を行いましたが、140:00くらいまでにはスリックに交換するのに十分にドライだったので予定していたドライ走行のプログラムをミディアムでスタートしました。レース週末に走らせたセトアップからクルマに相当な数の変更を施しました。いくつか良い進歩を果たせたと言えます。残念ながら、残り30分で22周目にターン3でコースオフしてしまい、バリアにかなり激しくヒットしてしまいました。クルマにかなりのダメージを負ってしまいました。クルマを修復するためにこれから長い夜を過ごすことになるスタッフに申し訳なく思います。でも、唯一良かったことは、それが大部分の走行プランを終えた一日の終盤だったことです」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー