F1
2014年のF1プレシーズンテストがスタート。V6ターボエンジンが導入されるF1新時代が幕をあけた。

スペインのヘレス・サーキットで開催されたテストには、事前に不参加を表明していたロータスとファクトリーで準備に励んでいたマルシャを除く9チームが新車を持ち込んだ。

だが、ほぼ全チームが新車の初期トラブルに遭遇。マクラーレンはまったく走行することができず、レッドブルは3周、ケータハムもわずか一周のインストレーションラップを終えるに留まった。

セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「今日は合計で3周走っただけなので、新車がどのような感じか感触を掴むのは難しかった。午前中はまだ準備ができていなかったし、予想よりもちょっと時間がかかってしまった。でも、今日見た全体の走行量を考えれば、全員が似たようなポジションにいると思う。僕たちがしたラップはクルマを走らせて、全てに熱を入れるだけだったので、今日そこから感覚を掴むのは不可能だった。今夜見直さならないことはまだたくさんある。それほど走れなかったけど、多くの仕事がある」

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「トラックに出た最初のクルマだったし、多くのラップを走りこめたのはポジティブなスタートだ。他チームは僕たちが初めてトラックに出た数時間後に1周の走行に出て行った。テストプログラムを実施していけたのは非常に励みになった。クルマのフィーリングはかなり良い。特にプログラムの初期であることを考えればね。全体的にポジティブな一日だった。もちろん、全員が一生懸命に働いているときに早めに終えなければならなかったのは不運だったけどね。走行時間は取り戻すつもりだし、メルボルンでこのようなことが起きるよりはマシだ。ここに至るまでのチームの頑張りを誇りに思うし、これからもプッシュし続ける」

キミ・ライコネン (フェラーリ)
「今日は新しく学ぶことがたくさんあった。もう少し多くのラップを走りたかったけど、初日としては十分だろう。路面がダンプになった終盤はリスクを冒さないことを選んだ。やるべきことはたくさんあるけど、全体的には初日に満足している。最大のチャレンジは全てを機能させるようにすることだ。新車は旧車よりもはるかに複雑だし、作業を遅れさせる数千のディテールがある。今朝はもう少し多く走りたかったけど、午後はいい仕事ができたと思う。ライビングに関しては驚くほどの違いがあるとは思わない。まあ、これについて意見を言うにはまだ早過ぎるけどね。全体的には良いスタートだった。今後数日で取り組むための堅実な基礎を築けている。今回のテストのタイムは何の意味もない。バーレーンにならないといろんなことは理解できないからね。マシンがかなり遅い? 何もかもが完全に違っているし、過去と比べても意味はない」

セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「予想通り、ヘレスでは全員とってかなりスローな一日だった。一番の課題はあらゆる問題を特定して解決できるようにクルマに乗って走行するときに常に可能な限り多くのことを学ぶことだ。少しの周回数しか走っていないのでクルマの感触は掴めなかったけど、クルマを走らせられたことが一番重要なことだ」

エステバン・グティエレス (ザウバー)
「テスト初日にクルマを走らせられたことは大きな偉業だったし、最初にドライブできたことを誇りに思っている。特にあらゆるルール変更を考えると、様々なことがかなり複雑だけど、チームはとても良い仕事をしたと思う。クルマの感触はこれまでと違っている。エンジンのパワーと生み出すサウンドはかなり違うけど慣れると思う。別のキャラクターだ。今日は走行することが重要だった。今回の4日間のテストでは全てのシステムが機能しているかを調べることが重要だ。ドライバビリティについて語るには早過ぎる。バーレーンで行われる2回目と3回目のプレシーズンテストでわかってくると思う。電気系やあらゆることをまずはクリアにしていく。今のところは順調だと思う」

ジャン・エリック・ベルニュ (トロ・ロッソ)
「マシンがストップしてしまったし、フルパワーを使っていないので、感触がどうか確認するチャンスがなかったので、今日はいろいろとうまくいかなかったと言うのは簡単だ。でも、それは間違った見方だ。特に新しいタイプのパワーユニットがどのように動くかを学んでいるわけだし、たくさん難しいことが起きることは予想していたからね。実際、ポジティブな一日だったと思う。クルマを走らせられたことは偉業だし、ハードワークに励んでくれたチームは満足していいと思う。自分としては新しいレースエンジニアたちと初めて作業をしたのが興味深かったし、F1パドックに戻ってきた雰囲気を楽しんだ。今夜はこれからすべてのデータを調べて、明日はダニールがプログラムを進めてくれることになっている。全体的、非常に難しいコンディションのなかで満足のいくシーズンスタートが切れたと思う」

バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)
「今日は理想的なスタートではなかったけど、発見した問題を夜に修正するためにチームが素晴らしい仕事をしてくれたのはポジティブだ。午後に数周を走れたし、クルマはうまく機能していたと思う。トルクが増えたことによる走行は予想通りだった。去年のクルマと比べるとある意味ハンドリングもパワーもまったく違うマシンのように感じる。数周を走っただけで改善できる部分をいくつも見つけられたことも良かったと思う。明日はその位置からスタートする必要がある」

マーカス・エリクソン (ケータハム)
「今日はF1ドライバーとして初めてのラップを走り終えることができて本当に誇りに思っている。ヘレスでの初日に向けてマシンを準備するため必死に頑張ってくれたチーム全員に感謝したい。コースオープン前にマシンの公開を予定していたけど、クルマの最終的なアッセンブリーにいくつか問題が見つかり、午後遅くまで延期した。ただ、クルマには多くの新しいテクノロジーが搭載されているので予想されていたことではある。マシンのリアクションは凄いね。みんなが好きであろうと嫌いであると、僕にとって見た目はそれほど重要ではない。重要なのはどれだけ速いかだ。シンが速ければ醜くてもまったく気にはならない。美しいけど、遅ければ意味ないよね? オーストラリアで予選に挑むまで実際のポジションはわからないだろうし、初日に1周のインストレーションラップを走っただけでは多くのことはわからない。でも、最初の1周は走れたし、2日目に向けて感触はいい。僕にとってF1ドライバーとしてのスタートはポジティブだったと思っている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー