シャルル・ルクレール F1サンパウロGP予選「悲惨寸前からP3は最高の結果」

ルクレールはスプリント予選でスピンを喫し、Q1突破も危うい展開から一転、決勝のスターティンググリッド3番手を確保。ランド・ノリス(マクラーレン)とキミ・アントネッリ(メルセデス)に次ぐ上位でセッションを終えた。
「これまで本当に厳しい週末だった」とルクレールは語った。「この結果は受け入れるよ。チームとしてしっかりやり切れたと思う。今日は僕たちにとって非常に難しい予選になると思っていたけど、うまくまとめられたから満足している」
「スプリント予選から大きな変更を加えたわけではなく、細かい微調整を行っただけだ。今週末のようにコンマ1〜1.5秒の差が明暗を分ける状況では、悲惨な予選になるか、すごく良い予選になるかの紙一重なんだ」
セッション序盤にはオーバーステアでスピンしかける場面もあったが、マシンを立て直してオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を上回るタイムを記録。強風のコンディションをうまく乗り越えて3番手に食い込んだ。
フェラーリは依然としてライバルに比べてペースが不足しており、ルクレールはスプリントでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)に12秒差をつけられていた。メルセデス、レッドブルとのコンストラクターズ2位争いが続く中、1ポイントでも多く積み重ねることが重要になる。
「この週末の状況を考えれば、P3というのは本当にいい結果だ」とルクレールは締めくくった。「ペースは十分じゃなかったけど、Q2とQ3で全てをまとめられたのが大きかった。限界ギリギリの戦いだったけど、結果には満足している」

ルクレールが示した“精密さ”と冷静さ
ルクレールはスプリント予選での不安定な走りから立て直し、限界の中で最適解を導き出した。フェラーリF1-75のバランス不足は解消されていないが、極めて狭いタイム差の中で「細かなセットアップ調整」で結果を引き寄せた点が評価できる。
この週末のフェラーリはメルセデス勢と拮抗するものの、マクラーレンとの差は依然として大きい。ルクレールの予選3番手は、マシンのポテンシャル以上を引き出した「職人技」と言える。決勝ではタイヤマネジメントと風向きがカギとなり、チームの戦略判断が上位維持のポイントになるだろう。
カテゴリー: F1 / シャルル・ルクレール / スクーデリア・フェラーリ / F1ブラジルGP
