ケータハム
ケータハムF1チームの管財人は、チームの資産(200万ポンド:約3億8,3767万円)を売却しても、200社以上の債権者にとっては損失となることを明らかにした。

ケータハムF1チームは、2010年にトニー・フェルナンデスによって設立されたが、昨年10月に破産を申請。しかし、買い手が集まらず、管財人のスミス&ウィリアムソンは、チームの資産を何度かオークションにかけており、最後のオークションを今週18日(木曜日)に予定されている。


管財人の文書によると、チームは322の無担保債権者に2,100万ポンド(40億2,948万円)の債務があり、現時点では「彼らに十分に分配することができない。さらなる回収があれば分配金が支払われる」という。

債権者の期待は、ショー・カー(管財人はチームに所属すると考えている)を含めた、係争中の資産の法的闘争によって高まるかもしれない。

債権者は「これら車両、およびその他資産に対して矛盾する主張を調査しており、弁護士に車両の回収を指示している。訴訟を起こす予定である」としている。

チームのその他の主要な具体的な資産は、15万平方フィートのファクトリーで、BNPパリバと不動産仲介業者のカーター・ジョナスが、550万ポンド(約10億5,534万円)以上の価格で売りに出したとされる。しかし、この価格で売れたとしても、無担保債権者の返済にはほど遠い。

また、チームには230万ポンド(約4億4,130万円)の賞金があるが、文書によると「複数の債権者が、異なる協定、あるいは書類により、これら資金の一部、あるいは全てを請求している」という。

ケータハムは、F1に参戦していた3年間で1ポイントも獲得できず、小林可夢偉が所属した昨年のシーズン最終戦にはクラウドファンディングで調達した240万ポンド(約4億6,000万円)で出走した。

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カテゴリー: F1 / ケータハム