ケータハム
ケータハムは、最終戦アブダビGPでF1グリッドに復帰すると発表したまさにその日、全スタッフを解雇していたことが明らかになった。

破産申請し、管財人の管理下に置かれたケータハムは、アメリカGPとブラジルGPを欠場。チーム解散を回避すべく、新たなオーナー探しと最終戦アブダビGP参戦の道を模索。クラウドファンディングでファンから資金を募り、物議を醸した、

しかし、管財人で暫定チーム代表に就任したフィンバー・オコンネルは14日(金)にケータハムが最終戦アブダビGPに参戦することを発表した。

声明では「世界の大手投資クラウドファンディングプラットフォームであるクラウドキューブ(Crowdcube)』を通じて可能になったと説明している。

重要なことに、クラウドキューブ社の会計監査業務と財務顧問はケータハムの管財人であり、暫定チーム代表のフィンバー・オコンネルが所属するスミス&ウィリアムソンであることだ。

クラウドファンディング・プロジェクトが一種のPR活動だったとの主張に直面するフィンバー・オコンネルだが、その一方で、同プロジェクトの成功を明かしたのと同じ日にケータハムの230名に上るレースチームの従業員が解雇されていたことが判明した。

シニアエアロダイナミシストのジム・マクマナスは「7週間分の給料が払われない中で全要員が解雇されたのと同じ日に、クラウドファンディングの成功について報じられているのを見ると混乱する」と Observer に語った。

「皮肉屋的な意見を言えば、この2つは無関係ではないように思う。良い知らせは悪い知らせを隠す便利な機会として使われたのではないだろうか」

しかし、フィンバー・オコンネルは、実際にはスタッフが解雇を望んでいたと述べた。

「狂気の状況ではあるが、最も皮肉なのは私がチームを売ろうとする一方で、チームの大多数が解雇手当を申告できるようにと私に解雇を迫ってきた。チームが売却されれば彼らは購入者によって再雇用されるため、それらの申告書は事実上、取り消される」

F1アブダビGP参戦の発表がなされたタイミングで、ケータハムのスタッフは解雇通知書を受け取っているが、フィンバー・オコンネルは「金曜日まで私は1MRTの指定された管財人だったので、そのタイミングまで解雇通知書を発行することができなかったのだ」と付け加えた。

だが、ジム・マクマナスは、多くのスタッフが「解雇の希望がないことを活発に示していた」と主張し、意見が食い違っている。

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カテゴリー: F1 / ケータハム