カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1残留はバクー投入の“Bスペック”で判断へ

2026年の新レギュレーション導入で飛躍を期待していたウィリアムズだが、現状では苦戦が続いている。
サインツJr.はプロジェクトへの信頼を維持しつつも、実際のパフォーマンス改善が見られなければ他チームへの移籍も視野に入れているとみられる。
サインツJr.がウィリアムズに設定した期限
2024年、フェラーリがルイス・ハミルトンを迎え入れることを決めたことで、カルロス・サインツJr.はアルピーヌやアウディとの争奪戦の末にウィリアムズ加入を決断した。
ジェームズ・ボウルズ代表は、2026年レギュレーションを飛躍の契機とする長期計画を説明し、サインツJr.も2025年からそのプロジェクトに参加。しかしFW48は期待された競争力を発揮できず、ダウンフォース不足や軽量化の課題を抱え、グリッドでも下位に沈んでいる。
スペイン紙『SPORT』によると、サインツJr.は9月24~26日に開催されるアゼルバイジャンGPを事実上の期限に設定。この週末に投入される予定の大型アップグレードを見極めた上で、2027年の契約オプションを行使するかどうかを判断すると伝えられている。
ボウルズ代表が予告した“大規模アップグレード”
ジェームズ・ボウルズ代表はイギリスGPで、バクーでは実質的に「Bスペック」と呼べるレベルの大規模改良を投入すると明かした。
新しいシャシーを中心に構成されるアップデートで、車両性能を大幅に引き上げることを狙っているという。
一方でサインツJr.はシルバーストンで、これまでの開発について「アップグレードが機能していない」と不満を口にしており、今回の改良が去就を左右する重要な試金石になるとみられている。
関係者によれば、サインツJr.周辺はバクーで十分な前進が確認できなければ、2027年もウィリアムズに残る理由は薄れると考えているという。また父カルロス・サインツSr.も、アウディやアルピーヌで空席が生まれないか動向を探っていると報じられている。

アウディ移籍説は依然として消えず
サインツJr.の有力な移籍先候補としては、以前からアウディの名前が挙がっている。
チーム代表マッティア・ビノットとの再タッグを望んでいるとも報じられているが、現在のレギュラードライバーであるニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトはいずれも2027年まで契約を結んでいるとされる。
それでもパドックでは、アウディがサインツJr.獲得のためにヒュルケンベルグを放出する可能性も噂されている。しかしビノットは「我々はヒュルケンベルグとボルトレトに非常に満足している。2人は非常に速く、我々の第一選択だ」と語り、現体制への信頼を強調している。
もっとも、この発言によって移籍説が完全に消えたわけではない。ウィリアムズの苦戦が続く限り、サインツJr.を巡る市場の動きは今後も続く可能性が高い。
現時点でサインツJr.にとって最大の判断材料となるのは、アゼルバイジャンGPで投入されるウィリアムズのBスペックマシンだ。チームが期待どおりの進歩を示せるか、それともサインツJr.が新天地を求めることになるのか。2027年に向けた去就は、バクーで大きく動く可能性がある。
カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / ウィリアムズ・レーシング
