カルロス・サインツJr.がウィリアムズF1に苦言「設計を見直す必要がある」

母国レースを終えたサインツJr.は、特に中高速コーナーでの競争力不足に強い危機感を抱いており、「設計図に立ち返るべき時だ」とチームに抜本的な対応を求めた。
予想以上だった中高速コーナーでの失速
ウィリアムズはシーズン開幕前から、バルセロナがFW48の弱点を浮き彫りにするサーキットになると認識していた。しかし実際には、その問題は予想以上に深刻だった。
サインツJr.はレース後、次のように語った。
「現実的に考えて、厳しい週末になることは予想していた」
「振り返ると、中高速コーナーで僕たちがどれほど遅れているのかという点には少しショックを受けた。原因の一部は重量だが、それ以上に重要なのはダウンフォース不足だ」
中高速コーナーは現代F1マシンの性能を測る上で重要な要素であり、バルセロナのレイアウトはその実力差を隠しようなく示した。
チーム目標との大きな隔たりを痛感
ウィリアムズは開幕前のシェイクダウンを欠席し、本来予定していた開幕仕様の投入も大幅に遅れた。マイアミで導入したアップグレードによって一定の前進は見られたものの、その間にもライバルたちは着実に開発を進めていた。
サインツJr.は今回の結果を「目覚まし」と表現することは避けたが、現状認識を改める契機になったと認めている。
「大きなショックとは呼びたくないし、目を覚まさせる出来事とも言わない。なぜなら僕たちは分かっていたからだ」
「ただ、自分たちが本来いるべき場所、目標としていた位置から本当に遠く離れていることを改めて実感した」
そして、その認識がより積極的な開発を求める発言へとつながった。
「設計図に立ち返り、もっと多くのパーツを投入し始める時だと思う。中速コーナー主体のサーキットでは、僕たちは明らかに大きく遅れている」

アップグレードへの期待と残る不安
今後の開発について悲観一色というわけではない。ウィリアムズはさらなるアップデートを準備しており、サインツJr.もチームの開発能力には信頼を寄せている。
「今後何が投入されるのかは知っているし、このチームが持ち込むアップデートは通常きちんと効果を発揮する」
しかし問題は、その改善量だけで不足を埋められるかどうかだ。
「ただ同時に、この種のサーキットで抱えている差を埋めるには十分なのか確信が持てない」
「だから今やっている以上のことをしなければならないと思う」
サインツJr.の懸念は、単に性能向上が必要という話ではない。必要なのはライバルとの差を埋めるだけの十分な性能向上を、できるだけ短期間で実現することにある。
必要なのは1ポイントのダウンフォースでも軽量化でも
シーズンが折り返しに近づくなか、サインツJr.はあらゆる改善を積み重ねる必要性を強調した。
「チームにとっては毎週、少しでもダウンフォースを増やしたり、少しでも重量を削減したりすることが極めて重要だ」
「チーム全員が全力を尽くしていることは理解しているし、僕たちも持てる力をすべて注ぎ込んでいる。でも、おそらくそれ以上が必要なんだ。そこに集中しなければならない」
今回のバルセロナ・カタルーニャGPは、ウィリアムズに新たな弱点を発見させたわけではない。しかし、その弱点が想像以上に大きなものであることを突きつけた週末となった。
そしてサインツJr.の率直な言葉は、チーム内部で危機感が一段と高まっていることを示している。今後投入されるアップグレードが、その流れを変える第一歩となるか注目される。
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