カルロス・サインツJr. F1スペインGP予選「コラピントの問題で台無しに」

今季復調を見せているウィリアムズは、しばしば1台以上をQ3に送り込んでいるが、今回の予選ではサインツとアレクサンダー・アルボンの両名とも突破に失敗。アルボンは11番手で惜しくもQ3を逃した。
サインツにとって予選の障害のひとつとなったのは、ウィリアムズのフランコ・コラピントがQ1終盤にピットレーン出口で立ち往生し、予想外の位置に止まってしまったことだった。これにより、彼のアウトラップは大幅に遅れ、タイム更新に必要なアタックタイミングを失った。
サインツはセッション後、次のように振り返った。
「正直、とても難しい予選だった。今日のペースならQ3には進めたと思っていた。でもフランコ(・コラピント)がピットレーンでトラブルを抱えて、僕たちは“何もない場所”からすごく遅れて出ていくことになってしまった」
「そのせいでアタックラップ中に5~6台を追い越す必要があったし、ダーティエアがすごくてパフォーマンスが台無しになった。全体的に僅差の中で、7番手とコンマ1秒半しか違わなかったのに、僕は18番手だったんだ」
「ポイント圏内に戻るために全力を尽くすよ。明日は何か違うことを試すいい機会になるだろうし、追い上げに挑戦する」
「もちろん、ここはバルセロナで、18番手スタートは理想的じゃないけど、できる限りのことはすべてやるつもりだ」

サインツのチームメイトであるアレクサンダー・アルボンも、今季3度目のQ2敗退を喫したが、その要因にはダーティエアやトラフィックがあったという。特にハースのオリバー・ベアマンに関しては無線で「セクター3で意図的に遅く走った」と指摘し、「ダーティすぎる」と不満を口にしていた。
アルボンにとっては予選前から厳しい週末だった。FP1をビクター・マルタンスに譲ったうえに、FP3ではブレーキの問題により走行はわずか5周にとどまった。
「Q3を逃したのは残念だけど、それでも満足している。スペインでQ2に進んだのは初めてだし、もう少しでQ3にも届くところだった。それだけ進歩しているという証拠だ。まだやるべきことはあるけどね」とアルボンはコメント。
無線での発言について問われると、「細かい違いが結果を左右する。正直、オリバーが邪魔になったわけじゃない。ブレーキを踏む必要もなかったし、直接的な影響があったわけでもない。けどダーティエアがすごくて、セクター3ではちょっとキツすぎた。それでQ3を逃した。それだけさ」と冷静に語った。
カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / ウィリアムズ・レーシング / F1スペインGP