カルロス・サインツJr. F1モナコGP展望「ウィリアムズには僕自身が驚いてる」

2025年シーズンからウィリアムズに加入したサインツは、フェラーリのシートを7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンに譲るかたちでチームを離れた。4シーズンで4勝を挙げたにもかかわらずの交代劇だった。
ウィリアムズに移籍したことで、2026年の新レギュレーション導入まで戦闘力のあるマシンは望めないと見る向きもあったが、30歳のスペイン人ドライバーは、今季序盤の展開に自らも驚いているという。ここまでの7戦中4戦でポイントを獲得し、直近のイモラでは8位に入賞している。
「ウィリアムズには、いつかフェラーリと同等か、それ以上のレベルに達するポテンシャルがあると分かっていた。そうじゃなきゃ僕はこのチームを選んでいない」とサインツは語った。
「このチームにはそれだけの可能性があると本気で信じていたし、だからこそこのキャリアのフェーズでウィリアムズを選んだ。でも、思っていたよりも早く成果が出ている。チームはいくつかの点で僕をとても良い意味で驚かせてくれている」

「僕がチームにとって違いを生み出せる存在だと実感できているのも大きい。僕のフィードバックをチームが真剣に受け止めて、改善を求めた部分に全力で取り組んでくれている。それが自信につながっているし、僕がチームを正しい方向に導けているという確信にもなっている。アレックスと一緒にとても良い仕事ができていると思うし、すごく良い方向に進んでいる」
「空力面での大きな開発はしていないけど、セットアップやアイデアの進化で戦えるマシンにしてきた。1年前には誰も想像しなかったような争いができているのは、その結果だと思う」

アルボンも好調「トップチームと戦えるのが本当に楽しい」
チームメイトのアルボンは、ウィリアムズでの4年目にしてさらに好調を維持しており、ここまで7戦中6戦でポイントを獲得。イモラでは一時、オスカー・ピアストリを上回ってフェラーリ勢とも競り合い、最終的に5位に食い込んでみせた。
「僕たちは全体的にすべての面でステップアップできている」とアルボンは語る。
「これまでは決勝の方が予選よりも苦しいことが多かったけど、ここ数戦はレースペースもすごく良くなっている。トップチームと戦えるのは本当に楽しいし、すごく新鮮な感覚だよ」
「最近のいくつかのサーキットについて言えば……マイアミは合うと思っていたけど、イモラがここまで良いとは思わなかった。セットアップの方向性を調整しながら進めていったけど、そこまで大きく変えたわけでもない。今の僕たちは、慎重に楽観できるライン上にいる感じかな」
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