カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1移籍の最大の変化は「メルセデスPU」
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カルロス・サインツJr.はチームの移籍には慣れており、これまでの10年間のF1キャリアの中でトロ・ロッソ、ルノー、マクラーレン、フェラーリ、そして現在のウィリアムズでレースをしてきた。
カルロス・サインツJr.は、この移籍にはメリットとデメリットの両方があると認めながらも、異なる職場文化を理解できるというプラス面があると信じている。
F1 75 Liveイベントでメディアの取材に応じたカルロス・サインツJr.は、これまで在籍したチームとウィリアムズでの生活の違いについて尋ねられて「まず第一に、僕は青が好きだ。他のものと組み合わせやすい色だからね!」と冗談めかして答えた。
「それ以外にも、10年間でF1チームの50パーセントでレースをしたのは僕だ。2年ごとにチームが変わったわけだけど、それが良いことなのか悪いことなのかはわからない!」
「でも、間違いなく多くの経験と、さまざまなチームの仕組み、異なる組織のあり方、異なる文化について多くの情報を得ることができた。 イタリアを拠点としていた僕が、英国を拠点とするチームに戻ったことは、間違いなく最大の転機だ」
「間違いなく大きな変化になるだろうけど、慣れないことや見たことのないことではないし、明らかに楽しみでワクワクする良い挑戦だ。できるだけ忍耐強く、楽しんでいきたい。気分も良く、居心地も良い。それが重要だ」
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しかし、初めてメルセデスのパワーユニットを使用することによる課題について迫られた際、サインツは次のように説明した。
「アブダビでのシーズン後のテストと、最初のラップがどうだったかについて少しお話できる。間違いなく、チームを移籍した際に最も強く感じることは、パワーユニットが関わっている瞬間だと思う」
「音、振動、音響など、すべてが完全に変化する。ピットから出て、空力特性やタイヤ、マシンのメカニカルな側面でのフィーリングを理解しようとしても、最初の数周で適応しなければならないのは、パワーユニットがどれほど異なるものかということだけだ。おそらくそれが最大の変化だろう」
「また、スイッチ類の操作やスイッチの切り替えなど、パワーユニットの動作についても、最近のF1ではステアリングホイールにデプロイされたバッテリーや、エンジンやパワーユニットの安全対策など、さまざまなことが行われている。これらはすべて、僕がウィリアムズで適応しなければならない最大の変化だ」
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ウィリアムズ・FW47に慣れるのにどれくらいの時間がかかるかという点について、カルロス・サインツJr.はテストの機会が限られているため、そのプロセスにはより時間がかかると認めた。
「僕の経験から言うと、プレシーズンテストがたった3日間しかなく、ドライバー1人あたり1日半しかないという適応プロセスでは、マシンのあらゆるコツや細かい部分を本当に理解するには、半年くらいはかかると思う」と4度の優勝経験を持つサインツは語った。
「もしテストがもっと多く行われるのであれば、そのプロセスはずっと短縮できるだろう。週末ごとに学んだり経験したりしなければならないことがあまりにも多すぎる。だからといって競争力が備わらないというわけではない。順応性に優れ、チームと協力して冬の間によい仕事ができれば、すぐにでも競争力を発揮できると信じている」
「でも、マシンのコンマ1秒、あるいはコンマ2秒を常に学んでいる。そして、エンジニアやチームとよりうまく連携し、自分の担当部分だけでなく、周囲のエンジニアなど、あらゆる部署のスタッフにパフォーマンスを指示し始める」
「とにかく、全員を最大限に活用しようとするだけだ。繰り返しになるけど、自分が競争力を持てないとか、すぐに競争力を発揮できないというわけではない。でも、マシンの最後の10分の1秒を本当に引き出すには、どうしても少し時間がかかってしまう」
カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / ウィリアムズ・レーシング