カルロス・サインツ F1シンガポールGP優勝 「ノリスにDRSを与えてメルセデス防御を託した」
カルロス・サインツは、2023年F1第16戦シンガポールGPで優勝。自身2勝目、そして、レッドブルの連勝を止める今季初勝利を挙げたが、終盤にランド・ノリスにDRSを与えるためにスローダウンしなかったら、メルセデスのドライバーたちの餌食になっていただろうと考えている。
ポールポジションからレースをスタートしたサインツは、終盤のランド・ノリスとメルセデスドライバーたちからのプレッシャーをはねのけ、レッドブル以外のチームでの今年初のウィナーとなった。
サインツは、自分が最も誇りに思う側面を一つ選ぶのは「難しい」と信じており、2023年のレースに勝つための唯一のチャンスを掴んだのはフェラーリ・チーム全体の功績だと語る。
「僕たちは自分たちが作り上げた週末を非常に誇りに思わなければならない」とサインツは語った。
「今年、優勝するチャンスはここシンガポールで1度しかなかったし、それをものにすることができた」
「週末を通して、一歩も間違えなかった。プレッシャーにさらされる場面も多かった。僕たちは落ち着いていたし、自分たちのプラン、戦略を守った」
「タイヤのデグラデーションやピットストップのギャップ、そしてDRSに対処する必要があった。そのすべてと戦いながら、すべてをコントロールし続けることができた。決して簡単なことではなかったけど、本当に信じられないような気分だ」
3回のプラクティスセッションをすべて支配し、ポールポジションを獲得したにもかかわらず、フェラーリはタイヤデグラデーションの問題がチームの勝利を犠牲にするかどうか確信が持てなかった。
しかし、サインツは常に楽観視していたと主張し、レースをコントロールできなかった唯一の瞬間はメルセデスが終盤に猛攻を開始したときだったと付け加えた。
「そうだね、勝つためのレースペースがあるかどうかをレース前に判断するのはとても難しかった」とサインツは認める。
「たとえそうでなかったとしても、ギャップを管理してコントロールし、ペースとタイヤのデグラデーションをコントロールすることで、勝つチャンスを作り出せると感じていた。スタートで1位をキープし、そこからレースをコントロールすることが全体のプランだった」
「セーフティカーは少し早すぎた。20周目にハードタイヤに履き替えたのは僕の好みではなかった。特にミディアムタイヤをうまくコントロールできたので、もっと長く走れたかもしれないと感じていた。でも、正しい判断だった」
「ハードタイヤでのスティントは、VSCが出てメルセデス勢に2ストップするチャンスを与えるまでは、常にコントロール下にあった。最後のほうは明らかに大きなプレッシャーに晒されていた」
レースの流れをコントロールした後、終盤でサインツの勝利は危うくなり、メルセデスの2台が彼とノリスの背後に急速に追いついてきた。
44周目にエステバン・オコンのアルピーヌを排除するためにバーチャルセーフティカーが導入され、サインツとノリスはステイアウトしたが、ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンはミディアムタイヤを交換するためにピットに向かった。
ラッセルはもう1台のフェラーリのシャルル・ルクレールを楽々と抜き去り、ノリスの背後まで迫っていたが、ファイナルラップにマクラーレンをパスすることができずクラッシュした。
メルセデスの脅威にどれほど神経質になっていたかと尋ねられたサインツは「最初のうちは、それほど神経質になることもなかった。ラスト12~15周をプッシュするために、自分には多くのペースがあると感じていたからね」とコメント。
「でも、プッシュし始めるとすぐにタイヤのデグラデーションが始まって、ランドと僕はかなりスライドしていたと思う」
「その後、メルセデスがいかに早くシャルルを抜き去り、ランドと僕との差を縮めることができたかに非常に驚いた。その時点で、簡単にはいかない、最後の5、6周は戦いになると思った。そして、その時点で戦略を少し変更する必要があった」
「ランドにちょっと生意気にもDRSをブーストさせなければならなかったし、そのおかげで彼らを引き離し、レースに勝ち、フェラーリのために勝利を収めることができて最高の気分だ」
サインツは、元マクラーレンのチームメイトをDRSで助けるという決断がなければ、ラッセルはトップ2台を楽々と退けていただろうと確信している。
「チームから提案されるまでもなかった。自分のペースはランド(・ノリス)にはだいたいわかっていたし、ここでオーバーテイクするのがどれだけ難しいかもわかっていた」とサインツは語る。
「常に難しいことだ。余分なプレッシャーをかかるからね。ロックアップはできない。たった一度のミスやスナップがあってもいけない。ランドがDRSを持っていれば、ランドにオーバーテイクされる可能性がある」
「でも、ジョージ(・ラッセル)とルイス(・ハミルトン)に抜かれたら、自分もおそらく餌食になるだろうと思っていたし、できるだけ長く彼に持ちこたえてもらいたかった」
「特別な1周があった。ランドはターン16~17でディフェンスしていたと思うけど、僕はターン1~2~3でかなりペースを落として彼にDRSを与えた」
「あの動きが僕のレースを救ってくれたし、ランドの2位も救ったと思う。そうでければ一巻の終わりだったと思う。メルセデスがランドをパスしていたら、簡単に僕をパスできたと思う」
「お互いに飲み物を奢るべきだと思う。僕が彼にDRSを与えたことで、彼のP2を守ることができたし、彼がラッセルからうまくディフェンスしてくれたことで、僕がP1を獲得することができた。良い『Carlando』の瞬間だったし、彼と一緒に表彰台に上れたことは素直にうれしいかった。僕たちはとてもいい関係を築いているし、マクラーレンのスタッフたちがフェラーリと一緒にいるのを見ることもできて良かった。良いストーリーだ」
「スタートから素晴らしい週末だった。チームはこことマラネロの両方で成し遂げた多大な仕事のおかげはこの勝利に値するし、チーム全員とティフォジに捧げることを誇りに思う。
「僕のほうは完璧に週末を過ごせたし、ランド(ノリス)にDRSを与えたり、レース中ずっとペースをコントロールして、最後のスリリングな部分は完璧に管理できたと思う。もちろん、早めにピットインしたことで、より長いスティントでタイヤを持たせる必要があったし、最終ラップは限界だったけど、うまく機能することができて非常に満足している。今夜はお祝いですが、明日からは鈴鹿の準備が始まる。頑張だろう」
カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / スクーデリア・フェラーリ / F1シンガポールGP
ポールポジションからレースをスタートしたサインツは、終盤のランド・ノリスとメルセデスドライバーたちからのプレッシャーをはねのけ、レッドブル以外のチームでの今年初のウィナーとなった。
サインツは、自分が最も誇りに思う側面を一つ選ぶのは「難しい」と信じており、2023年のレースに勝つための唯一のチャンスを掴んだのはフェラーリ・チーム全体の功績だと語る。
「僕たちは自分たちが作り上げた週末を非常に誇りに思わなければならない」とサインツは語った。
「今年、優勝するチャンスはここシンガポールで1度しかなかったし、それをものにすることができた」
「週末を通して、一歩も間違えなかった。プレッシャーにさらされる場面も多かった。僕たちは落ち着いていたし、自分たちのプラン、戦略を守った」
「タイヤのデグラデーションやピットストップのギャップ、そしてDRSに対処する必要があった。そのすべてと戦いながら、すべてをコントロールし続けることができた。決して簡単なことではなかったけど、本当に信じられないような気分だ」
3回のプラクティスセッションをすべて支配し、ポールポジションを獲得したにもかかわらず、フェラーリはタイヤデグラデーションの問題がチームの勝利を犠牲にするかどうか確信が持てなかった。
しかし、サインツは常に楽観視していたと主張し、レースをコントロールできなかった唯一の瞬間はメルセデスが終盤に猛攻を開始したときだったと付け加えた。
「そうだね、勝つためのレースペースがあるかどうかをレース前に判断するのはとても難しかった」とサインツは認める。
「たとえそうでなかったとしても、ギャップを管理してコントロールし、ペースとタイヤのデグラデーションをコントロールすることで、勝つチャンスを作り出せると感じていた。スタートで1位をキープし、そこからレースをコントロールすることが全体のプランだった」
「セーフティカーは少し早すぎた。20周目にハードタイヤに履き替えたのは僕の好みではなかった。特にミディアムタイヤをうまくコントロールできたので、もっと長く走れたかもしれないと感じていた。でも、正しい判断だった」
「ハードタイヤでのスティントは、VSCが出てメルセデス勢に2ストップするチャンスを与えるまでは、常にコントロール下にあった。最後のほうは明らかに大きなプレッシャーに晒されていた」
レースの流れをコントロールした後、終盤でサインツの勝利は危うくなり、メルセデスの2台が彼とノリスの背後に急速に追いついてきた。
44周目にエステバン・オコンのアルピーヌを排除するためにバーチャルセーフティカーが導入され、サインツとノリスはステイアウトしたが、ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンはミディアムタイヤを交換するためにピットに向かった。
ラッセルはもう1台のフェラーリのシャルル・ルクレールを楽々と抜き去り、ノリスの背後まで迫っていたが、ファイナルラップにマクラーレンをパスすることができずクラッシュした。
メルセデスの脅威にどれほど神経質になっていたかと尋ねられたサインツは「最初のうちは、それほど神経質になることもなかった。ラスト12~15周をプッシュするために、自分には多くのペースがあると感じていたからね」とコメント。
「でも、プッシュし始めるとすぐにタイヤのデグラデーションが始まって、ランドと僕はかなりスライドしていたと思う」
「その後、メルセデスがいかに早くシャルルを抜き去り、ランドと僕との差を縮めることができたかに非常に驚いた。その時点で、簡単にはいかない、最後の5、6周は戦いになると思った。そして、その時点で戦略を少し変更する必要があった」
「ランドにちょっと生意気にもDRSをブーストさせなければならなかったし、そのおかげで彼らを引き離し、レースに勝ち、フェラーリのために勝利を収めることができて最高の気分だ」
サインツは、元マクラーレンのチームメイトをDRSで助けるという決断がなければ、ラッセルはトップ2台を楽々と退けていただろうと確信している。
「チームから提案されるまでもなかった。自分のペースはランド(・ノリス)にはだいたいわかっていたし、ここでオーバーテイクするのがどれだけ難しいかもわかっていた」とサインツは語る。
「常に難しいことだ。余分なプレッシャーをかかるからね。ロックアップはできない。たった一度のミスやスナップがあってもいけない。ランドがDRSを持っていれば、ランドにオーバーテイクされる可能性がある」
「でも、ジョージ(・ラッセル)とルイス(・ハミルトン)に抜かれたら、自分もおそらく餌食になるだろうと思っていたし、できるだけ長く彼に持ちこたえてもらいたかった」
「特別な1周があった。ランドはターン16~17でディフェンスしていたと思うけど、僕はターン1~2~3でかなりペースを落として彼にDRSを与えた」
「あの動きが僕のレースを救ってくれたし、ランドの2位も救ったと思う。そうでければ一巻の終わりだったと思う。メルセデスがランドをパスしていたら、簡単に僕をパスできたと思う」
「お互いに飲み物を奢るべきだと思う。僕が彼にDRSを与えたことで、彼のP2を守ることができたし、彼がラッセルからうまくディフェンスしてくれたことで、僕がP1を獲得することができた。良い『Carlando』の瞬間だったし、彼と一緒に表彰台に上れたことは素直にうれしいかった。僕たちはとてもいい関係を築いているし、マクラーレンのスタッフたちがフェラーリと一緒にいるのを見ることもできて良かった。良いストーリーだ」
「スタートから素晴らしい週末だった。チームはこことマラネロの両方で成し遂げた多大な仕事のおかげはこの勝利に値するし、チーム全員とティフォジに捧げることを誇りに思う。
カルロス・サインツJr.
「僕のほうは完璧に週末を過ごせたし、ランド(ノリス)にDRSを与えたり、レース中ずっとペースをコントロールして、最後のスリリングな部分は完璧に管理できたと思う。もちろん、早めにピットインしたことで、より長いスティントでタイヤを持たせる必要があったし、最終ラップは限界だったけど、うまく機能することができて非常に満足している。今夜はお祝いですが、明日からは鈴鹿の準備が始まる。頑張だろう」
カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / スクーデリア・フェラーリ / F1シンガポールGP