ルイス・ハミルトン、周回遅れのサインツを先に行かせる苦戦ぶり / F1シュタイアーマルクGP
フェラーリF1のカルロス・サインツは、F1シュタイアーマルクGPの決勝を勝利を争っていたルイス・ハミルトンからアンラップするという“非常に奇妙なシナリオ”について説明した。

全長の短いレッドブル・リンクで、カルロス・サインツは5番手を走行するランド・ノリスを追いかけている途中に2番手を走行中にルイス・ハミルトンに周回遅れにされた。

しかし、カルロス・サインツは、ルイス・ハミルトンがレースウィナーとなったマックス・フェルスタッペンとの差を縮めることに苦戦していることに気づき、フェラーリは無線でサインツがハミルトンを抜くために道を譲ってくれるよう無線メッセージを出した。

カルロス・サインツは、レースの71周のうち15周でルイス・ハミルトンの後ろに立ち往生していたと語った。

最終的にランド・ノリスを追い詰めることができず6位でレースをフィニッシュしたカルロス・サインツは「とても奇妙なシナリオだった」とレース後に記者団に語った。

「ハードタイヤに交換してピットから出て、ペースがあったのでランドを捕まえるのを本当に楽しみにしていた」

「残念ながら、ハードを熱を入れている間にブルーフラッグを出されて、ルイスを先に行かせなければならなかったし、そこからルイスが引き離していくと思っていた」

「でも、何らかの理由で、メルセデスはタイヤに少し苦労していて、僕の方が彼よりもかなり速かった。彼がチャンピオンシップのために戦っていて、そのレースで2位にいることを知っているので、僕も愚かなことをしたくなかった」

「自分のレースも妥協したくなかったけど、同時に、ランドを捕まえることができないことは分かっていたし、ランドに周回遅れにされるつもりはなかったので、少し焦った」

「それで、ある時点でチームと一緒にメルセデスに彼らが僕たちを先に行かせてくれればとても嬉しいとと伝える方法を見つけた。DRS圏内に入った後、彼らは僕たちを先に行かせてくれて、僕は再びランドを追いかけることができた」

「でも、ルイスの後ろで15周失っていた。それは少なくともチャージをかけてランドにプレッシャーをかけるために非常に重要だった。彼の後ろでの15周で、フロントタイヤを殺して、DRS圏内に入ろうとするのは理想的ではなかった」

チーム無線で、カルロス・サインツはフェラーリにメルセデスと話してルイス・ハミルトンに抜かせてくれるように頼むことができるかどうか尋ねた。

カルロス・サインツは無線で『メルセデスと話して、僕が引き離すと彼らに言うことはできない?』とチームに伝えた。

フェラーリは何ができるか見てみると確認し、その直後にサインツに『アンラップを試みていい』と伝えた。

その後、サインツは試してみるのはリスクが高すぎるかどうかを疑問視し、ルイス・ハミルトンはチームからサインツを抜かせることを伝えられた。

カルロス・サインツは『ルイスのおかげだ、みんなありがとう』と語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / スクーデリア・フェラーリ / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1