キャデラックF1参入 「12番目のチームを迎える余地はない」とドメニカリ

F1グリッドが22台に達するのは2016年以来のこととなる。この年には新規参入のハースがデビューし、マノーが最後のシーズンを戦った後に撤退している。
サーキット自体はより多くのマシンを収容可能で、F3は30台のシングルシーターが同じグリッドに並んでいる。しかしF1の場合、キャデラックを受け入れるにあたり現場の設備を圧迫することになる。特にモナコのパドックやピットレーンのような限られた空間では柔軟性に欠け、ドメニカリは12チームを押し込むことに消極的だ。その代わりに、参入希望者は既存チームを買収することが最善だと強調している。
「我々は慎重でなければならない」とイタリア人CEOは警告する。「大きな意義を持つ入札だけを評価するつもりだ。すでに限界に達していると思う──ロジスティック面ではもう余地がない。現在、投資ファンドや投資家が既存チームを買いたいと大きな関心を示している。チームの価値が飛躍的に高まっており、F1への投資への関心も同様に増えている。我々自身も多くの問い合わせを受けているし、各チームも同じだ。だからこそ、うまくいっているからこそ、慎重になり、築き上げた価値を守らなければならない」

また、ドメニカリはアンドレッティのF1参入計画にも言及した。2023年10月にFIAから承認を受けたものの、2024年1月にF1側が競争力を欠くと判断し却下した経緯がある。ジェネラルモーターズとの関係があったにもかかわらずだ。最終的にマイケル・アンドレッティは一歩退き、改名されたキャデラックの参入が認められた。
「我々[リバティ・メディア]にとって、中長期的に評価できる質の高いプロジェクトをテーブルに載せることが根本的に重要だと常に言ってきた」とドメニカリは語った。
「アンドレッティのプロジェクトを受け取ったとき、我々の見解は否定的だった。アンドレッティが良くなかったからではない。マリオは伝説であり、このスポーツのアイコンであり友人でもある。ただ、我々が必要と考える実質がそのプロジェクトには見えなかった。状況が変わったのはゼネラルモーターズが加わったときだ。我々は10年計画に基づく重要な投資を確認し、その時点で即座に前向きに話した。なぜならこのケースでは、システムに付加価値をもたらすことができると信じたからだ。すでにその兆しを見ている。彼らは米国市場で新しい取り組みを推進するために投資しており、それが利益を保証している」
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