キャデラックF1チーム フレデリック・ヴェスティがシート候補に急浮上

F1マイアミGPの週末、レッドブルから放出されたセルジオ・ペレスとその後ろ盾である大富豪カルロス・スリムの姿が現れたことで、「キャデラック入りが決定的なのでは」との噂が急浮上。また、ペレスにはアルピーヌF1との2026年契約の可能性も取り沙汰されている。
さらにマイアミGP直後には、元F1ドライバーのミック・シューマッハが、マイアミ近郊で開催されたキャデラックF1チームのブランド発表イベントに出席していたことも明らかになった。
しかしここへきて、新たな有力候補として急浮上してきたのが、メルセデスのリザーブドライバー、フレデリック・ヴェスティだ。
デンマーク出身の23歳ヴェスティは、マイアミGPの週末にはまずイギリス・ブラックリーのメルセデス本部にあるシミュレーターを担当。金曜夜10時から土曜朝6時まで走行データの収集に従事したという。
デンマーク紙『Ekstra Bladet』は「その後すぐ空港へ向かい、F1パドックでのレース観戦に臨んだ」と報じている。
ヴェスティ自身も「自分にとって、パドックにいることには大きな意味があった。あの場所こそが、すべてが動く場所だからだ」と語る。
「重要な人物と握手して挨拶を交わせることが、将来を左右するかもしれない」
「もちろん長旅ではあったけど、今はF1シートを手に入れるチャンスがあるなら、全力を尽くすべき時だと思っている」

F1パドック内には、ヴェスティがキャデラックF1チームのシートを狙っていると聞いて懐疑的な反応をする声もあるが、実はすでに彼はキャデラックが所有するブランドでIMSAスポーツカー選手権に参戦中という関係がある。
さらに、彼のマネージャーはケビン・マグヌッセンのF1キャリアを支えてきたドーテ・リース・マドセンである。
ヴェスティはキャデラックF1チームへの強い関心を隠していない。
「キャデラックはとても特別なチームだと思っている。完全な新チームだし、開発すべきことが山ほどある。だからこそ、F1の経験を持つ人材が求められているんだ」
「僕はすでにキャデラックのハイパーカーに乗っていて、契約した時点で『キャデラックがF1に参入する』という期待も当然あった」
また、キャデラックF1チームの代表を務めるグレアム・ロードンとも、ヴェスティはすでに何度も接触を重ねている。
「彼とはかなり話をしている。今のところ、ドライバーをどういう方向性で選ぶかはまだ不確定なんだ。だからこそ、彼らとコンタクトを取り続けて、自分というドライバーを理解してもらい、自分に何ができるかを伝え続けることが一番大切なんだ」
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