ジェンソン・バトン
ホンダは5日(金)、F1から完全撤退することを正式発表した。ホンダはチーム売却も視野に入れているが、事実上ホンダの現ドライバーであるジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロ、そしてホンダ入りが有力視されていたブルーノ・セナが市場に放出されることとなった。

特にエースドライバーであるジェンソン・バトンの流出は、ドライバー市場に大きな影響を与えることになるだろう。ここ数年はホンダで低迷していたバトンだが、いまだドライバーとしての評価は高くく、市場価値のあるドライバーといえる。

現時点で2009年のドライバーラインナップを発表していないのはトロ・ロッソ。2つのシートが空席となっているトロ・ロッソは、セバスチャン・ブルデー、セバスチャン・ブエミ、佐藤琢磨のテストを実施しており、既に来季のシートが疑問視されていたルーベンス・バリチェロも候補に挙がっている。

トロ・ロッソのシート獲得には持参金が重要とされている。バトンがどれくらいのスポンサーを抱えているかは不明だが、経験と人気のあるバトンは魅力的な人材だろう。また、スポンサーという点ではメキシコの通信会社Telmexなどをスポンサーに持つブルーノ・セナもシート候補として有力となるだろう。

フォース・インディアもドライバーラインナップはまだ確定されていないとされている。先月、マクラーレンとのエンジン提供を含むパートナシップが決定したフォース・インディアのドライバー選定には、マクラーレンの意見が影響すると言われている。先のバルセロナテストでは、マクラーレンのテストドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサがフォース・インディアのテストに参加し、その憶測は強まった。

イギリスを拠点とするマクラーレンにとって、イギリス人ドライバーであるジェンソン・バトンをフォース・インディアで走らせる可能性は低くはないだろう。また、若手ドライバー2名で戦うマクラーレン本体での起用もあり得るかもしれない。

ホンダのF1撤退により、F1は9チーム18シートに狭まった。ジェンソン・バトンの流出が今後のドライバー市場にどのような影響を与えるか。そして、ロス・ブロウンの去就も気になるところ。

3月のオーストラリアでの開幕戦までストーブリーグから目が離せない。(F1-Gate.com)

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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン / ホンダF1