【動画】 アロンソ vs ペレス サンパウロGPラスト2周のF1史に残るバトル
2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)では、ラスト2周でフェルナンド・アロンソとセルジオ・ペレスがF1史に残るといっても過言ではないバトルを展開した。

2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、レッドブルのペレスにわずか0.053秒差でゴールし、インテルラゴスでアストンマーティンが8月下旬のオランダGP以来となる表彰台を獲得した。

9番手スタートのペレスは、71周レースの70周目のターン1でAMR23のイン側に飛び込み、終盤にドラマをもたらした。

通常、タイヤが限界を迎える終盤にオーバーテイクされると“勝負あり”だが、ドラマはそこからさらに加速した。

しかしファイナルラップで、4番手スタートのアロンソは、1コーナーを守るためにペレスをオフラインにさせ、DRSを使用してターン4でアウト側に飛び込んだ。

その後、アロンソは最終コーナーでワイドラインをとって立ちあがり、上り坂でスリップストリームで迫ってくるペレスを僅差で先んじて見事なフィニッシュを決めた。


アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは、フェルナンド・アロンソがブラジルGPで“写真判定”クラスの差でセルジオ・ペレスを破ったのは「型破りな」レーシングラインを選択したからだと評価した。

「最後の数周は興味深い戦いだった。当然、レースは終盤に近づくほどエキサイティングになる…興味深い戦いだった」とクラックは語った。

「おそらく、少し型破りなラインを採用したことがおわかりいただけると思う。しかし、興味深いことに、後ろのセルジオも同じようにするよう指示されていた」

「だから基本的には、そこで展開される面白いダイナミクスを見ることができた。誰もがオーバーテイクできる部分で強くなるようにタイヤをマネジメントしようとした。これはとても面白かった」

「理論上はもっと速いクルマを持っている相手に対して、アロンソがどうやってバトルをコントロールしたかという、大きな経験を見たはずだ」

マイク・クラックは、ブラジルの週末を通じてピレリタイヤのデグラーデションが通常よりも早いとドライバーたちが不満を漏らしていたため、アロンソが周回中にアプローチを変えた箇所がいくつかあったと付け加えた。

ペレスが最終から2周目に前に出た後、アロンソがポジションを取り戻すと思ったかと尋ねられたクラックは「みんながどれだけの燃料をタンクに入れているかはわからないし、最終的にどうなるかわからない」と答えた。

「そして最後のバックストレートからターン4へ向かうとき、フェルナンドはターン1とターン2の出口から本当にうまく準備して、オーバーテイクに成功したと思う」

アロンソとペレスはレース後、お互いのフェアなた戦いを称えた。

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カテゴリー: F1 / F1ブラジルGP / フェルナンド・アロンソ / F1動画 / セルジオ・ペレス