2023年 F1サンパウロGP スプリント:トップ10 F1ドライバーコメント (ブラジルGP)
2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)のスプリントでトップ10入りしたドライバーのコメント。

24周のスプリントを制したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番グリッドから1コーナーでトップに立ち、今季4回目のスプリント勝利を挙げた。2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続いた。スプリントは8位までポイントが与えられる。

角田裕毅は6位入賞。スクーデリア・アルファタウリにスプリント初ポイントをもたらした。

1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「スタートが重要なレースだった。1コーナーにかけてリードを取って、その後の数周をコントロールすることが大事だった。ここはタイヤのデグラデーションが大きいので、マネジメントがとても難しく、序盤から気を付けて走らなくてはならなかった。同じタイヤでの長いスティントとなるので、常に全開で走るわけにはいかず、適切なタイミングでプッシュする必要がった。結果的にタイヤマネジメントがうまくいったのでよかったし、シーズンを通じていいスプリントができていることはポジティブだと思う。明日に向けて、今日得たことはとても多い。ランド・ノリスとはレースを通して僅差だったので、明日の決勝も接戦になると思う」

2位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「今日は楽しかった。最初のスタートは良かったけど、発進の第2段階で少しセーフティサイドに寄ってしまった。これは明日に向けて改善しなければならないことだ。それでもレースに入るとペースは好調だった。マックスを追いかけようとしたけど、力不足だった。今日のペースの良さには勇気づけられた。僕たちのマシンにあまり合っていないコースでマックスと戦うことになるとは思っていなかったし、全体的に今日のパフォーマンスには満足している。明日はまた順位を上げて、チームのためにいいポイントを獲得できるように頑張る」

3位:セルジオ・ペレス(レッドブル)
「いい結果ではあるけど、よりよいスタートを決めて優勝争いができればよかったと思う。スタートがうまくいかず、1周目ではメルセデス勢にオーバーテイクされてしまい、思ったようなレース運びとはならなかった。懸命にプッシュをしたことで序盤にタイヤを使ってしまい、後にツケが回ってきてしまった。明日がメインの決勝だし、みんながスプリントから多くを学ぶだろう。タイヤのデグラデーションは大きく、エンジンやブレーキなどいろいろなことに影響が出てくると思う。タイヤマネジメントが重要な、バトルの多い長いレースになりそうだけど、レースペースはいいので表彰台を目指して戦う」

4位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「最初のラップは良かったけど、その後は苦しかった。タイヤのデグラデーションはそれほどでもないと予想していた。最速だとは思っていなかったけど、上位とのペースの差には驚いた。結局はタイヤがすべてだった。うまくいくときもあれば、苦戦するときもある。残念なことだが、今日は他の人たちがしなかったミスを犯した。明日はそれを修正する必要がある。日曜日は路面が少し涼しくなるだろうから、状況はより有利になるかもしれない。当然、僕たちも学んでいくつか変更を加えていく。少なくとも2ストップレースになりそうだけど、明日のグランプリに向けては、今朝ほど楽観視はしていない」

5位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日はいい仕事ができた。予選でニュータイヤを使わず、日曜日のグランプリのためにタイヤを温存することを選んだので、スプリントでは劣勢に立たされることはわかっていた。いずれにしてもうまくいった。今朝の予選で新品のソフトを履いたルイス(ハミルトン)を上回って5位でフィニッシュした。彼らは今季のメインライバルだから、彼らと戦えたことはいい兆候だ」

6位:角田裕毅(アルファタウリ)
「まず、チームのみんなに感謝しています。昨日はうまくいきませんでしたが、チーム一丸となって今日はばん回することができました。昨日の予選は16番手でしたが、今日のスプリント・シュートアウト(SQ)で6番手を獲得できたことは、正しい方向に進めているという証拠だと思います。今日のマシンでは楽しんで走れていますが、昨日と違う原因を調べる必要があります。ドライビングの面では改善できることがいくつかありましたが、SQ3の最後のラップがベストだったと思うので、スプリントをいいポジションからスタートできました。チャンスを最大に活かして、今シーズン最高位の6位を獲得することができました。もう何周かあれば、前方にいたシャルル・ルクレール(フェラーリ)と5位争いができたかもしれません。今日のレース運びには満足していますし、特にマシンのペースがとても力強かったです。リカルドも同じくいいペースだったので、これはチームの力だと思います。チームの尽力なくしてはこの結果にはならなかったと思うので、チームのみんなに感謝しています。今は明日の決勝がとても楽しみです。いい流れに乗れているので、さらなるパフォーマンスを発揮したいと思います。後方からのスタートなので簡単にはいかないと思いますが、いいマシンが準備できているので、より多くのオーバーテイクをしてポイント獲得を目指します」

7位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「楽しいレースではなかった。スタートはうまくいって、セルジオ・ペレスのポジションを獲得することができた。でもその後はバランスに苦しんだ。アンダーステアが多くて、そのあと急にオーバーステアになり、序盤からマシンと格闘していた。終盤にはタイヤのグリップがなくなってしまい、セットアップを間違えたとしか思えない。明日に向けていくつか変更する方法を見つける必要があるだろう。もし改善できなければ、長い午後になるだろう。もちろん、できる限りハードに戦うつもりだし、今日よりももう少しタイヤをうまくコントロールできるように努力するつもりだ」

8位:カルロス・サインツ(フェラーリ)
「今日はスプリントで予想以上の苦戦を強いられた。エンジンの温度とタイヤを管理しなければならないことが、僕たちのメインのリミテーションだった。そのためレース序盤からリフト&コーストが多く、全体的なパフォーマンスに影響したのは明らかだ。でも明日はもっと良くなると確信しているし、マシンとタイヤをもっとプッシュして順位を挽回できると確信している」

9位:ダニエル・リカルド(アルファタウリ)
「今日はだいぶよくなったし、昨日できると思っていたことができた。昨日の予選は必要なときに力を発揮できず、ほとんど自分のせいだと思っている。特にSQ2のミディアムタイヤは手応えもよく、いいラップを走れた。ソフトタイヤでは、昨日ほどではないものの1コーナーと2コーナーで苦戦して、最後のアタックラップは思った通りにいかなかった。チームとして6番手と8番手はいい結果だったのではないだろうか。スプリントはバトルを楽しんで走ることができたけど、一方で悔しいレースになった。SQで2台ともトップ8入りして、ポイントを獲得できるペースがあったので、角田はよくやったと思う。カルロス・サインツを1コーナーで追い抜くたびに、その後DRSを使って追い抜かれてしまった。またオスカー・ピアストリにも8コーナーで抜かれてしまい悔しい。戦略的には、明日はよりよいレースをすることができるだろう。アスファルトの影響もあるかと思うけど、レース中に変化するコンディションにうまく合わせて走ることができたと思う。レース終盤の何周かでサインツとの差を大きく縮めることができたけど、残念ながらフィニッシュ時にまだコンマ数秒の差があった。マシンが改善され、前進できたことはポジティブだと思う。今日のスプリントでいくつか学ぶこともできたので、明日の決勝に活かしたい。リプレイを見直して、より前方がクリーンな状況で走れるように、そしてよりよいオーバーテイクができるように改善していきたいと思う」

10位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「今日の10番手では、良いレースがいくつかあったが、すべてのバトルによるタイヤのデグラデーションに苦しんだ。それを除けば、良いサーキットでの楽しいレースだった。明日に向けて重要な学びを得ることができた。それは間違いなくグランプリで役に立つだろう。レースで何ができるかを確認し、ポイントを獲得できるように頑張りたい」

F1 ブラジルグランプリ

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1ブラジルGP / F1ドライバー