バルテリ・ボッタス キャデラックでF1復帰の場合5グリッド降格が有効

バルテリ・ボッタスは、ベテランのセルジオ・ペレスとともにアメリカの自動車メーカーの新プロジェクトを牽引すると予想されているが、どちらのドライバーもキャデラックからはまだ確認されていない。
しかし、FIA(国際自動車連盟)は、ボッタスが2024年アブダビGPで受けた5グリッド降格ペナルティが有効なままであり、復帰後に最初に出場するレースでそのペナルティを消化する必要があると述べた。
元ザウバーのドライバーは、ケビン・マグヌッセンと衝突した後にヤス・マリーナでこの制裁を科され、スチュワードは「次にそのドライバーが出場するレースにおいて5グリッド降格」と裁定した。
その処分はまだ消化されていない。というのも、ボッタスは2025年にザウバーのシートを失い、代わりにメルセデスのリザーブドライバーに就任したからだ。アブダビでの出来事以来、彼はレースに出場しておらず、そのためペナルティは事実上、彼がサイドラインにいた期間に持ち越されることになった。
ボッタスが復帰した際にこのペナルティを消化する必要があるかどうかという問題は、今年スポーティングレギュレーションが改正されたことで、より複雑になった。

規則変更は遡及適用されない
FIAの改訂されたルールブックには、グリッド降格制裁に時限が設けられ、そうしたペナルティは「当該ドライバーがその後の12か月の期間内に参加する次のスプリントまたはレースにおいて」消化しなければならないと規定された。
一部の観測筋は、この変更によってボッタスの処分は失効したと考えていた。しかし、FIAはこの改正は既に旧規則の下で科された処分には適用されず、新しいペナルティにのみ適用されると明らかにした。
「現在のところこのペナルティは有効であり、当時有効だった規則に基づいて科されたものであるため、遡及的にそのペナルティを修正する仕組みは存在しない」とFIAのスポークスパーソンはThe Raceに語った。
「2026年の規則変更は、将来的に同様の異常な状況を避けることを目的としている」。
FIAの規則改正は、今後は長期間未消化のペナルティが残り続けることを防ぐことを意図したものだが、ボッタスのケースは、ルール変更のタイミングがF1の統治の二つの時代の狭間にドライバーを巻き込む、稀な例として立ち現れている。
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