バルテリ・ボッタス アウディのF1での成功は「時間の問題」
ザウバーF1チームの現状は現時点では特に有望とは言えないかもしれないが、バルテリ・ボッタスは、2026年にアウディが指揮権を握れば、長期的な予測ははるかに楽観的になると感じている。

バルテリ・ボッタスにとっての大きな疑問は、2024年末以降のヒンウィルでの彼自身の将来が現時点では非常に不透明である中で、現在の努力の成果を見るのに十分な期間留まるかどうかだ。

ニコ・ヒュルケンベルグは来シーズンチームに加わるが、アウディの最高技術責任者(CTO)マティア・ビノットは、グリッド上でヒュルケンベルグに誰が加わるかについては口を閉ざしたままだ。ボッタスは、現在のチームメイトである周冠宇を抑えて最有力候補だと考えられている。

「ここ数ヶ月、目と耳を大きく開いて、何が起きているのか、そしてドライバー市場を読み取ろうと努めなければならなかった」とボッタスは今週のモータースポーツウィーク誌との独占インタビューで語った。

「僕がここに留まるという保証はない」とボッタスは認めた。「それに2024年シーズンでこれまで1ポイントも獲得できず、いつもグリッドの最後尾にいるチームになぜ留まりたいのかと疑問に思う人もいるかもしれない」

しかしボッタスはアウディのプロジェクトと、レッドブルのジョナサン・ウィートリーをワークスチームの代表に迎えたビノットに信頼を寄せている。

「長期的に見れば、本当に興味深いものになると思うし、僕がこのプロジェクトに参加できれば、ある程度の成功も見えてくる」とボッタスは断言した。「明確な方向性、明確な優先順位がある」

「僕のキャリアのこの段階では、それが必要な気がしている。集中できる明確なプロジェクトが必要だ」

「変化はその一部だ。その大部分は、彼らが行った投資、彼らが所有する施設、彼らが抱える人材、彼らがこれから獲得する人材に関して僕が学んだことだ。彼らが成功するだろうという自信を与えてくれる」

「F1に参入するのは決して簡単な道ではないが、彼らにはリソースがある。彼らは現時点でかなり素晴らしい体制を整えており、将来に向けて計画されている。あとは時間の問題だ」

ザウバーF1チーム バルテリ・ボッタス

ボッタスが来年もザウバーF1チームのシートを維持できなければ、F1での滞在を延長する選択肢はなくなるようだ。しかし、モータースポーツのより広い世界では、この35歳の選手には他の道が開かれている。

ボッタスは、2013年のオーストラリアグランプリでのデビュー以来、メルセデスでの10回の優勝を含む計67回の表彰台獲得、さらにポールポジション20回を獲得するなど、238回のレース出場経験があり、確かに素晴らしい経歴の持ち主だ。

「実際、僕は今30代半ばに差し掛かっているところだから、年齢は問題ではない」とボッタス、アストンマーティンの42歳のフェルナンド・アロンソを例に挙げた。「フェルナンドはベンチマークであり、例外かもしれないが、僕にはまだ時間はある」

「このスポーツでは、経験を積めば、常に何かを得ることができる」

「まだ何年も先があるように感じます。まだチェッカーフラッグが見えない」

ダニエル・リカルドの例に倣い、フルタイム復帰を期待してリザーブドライバーとして契約するか、あるいは他の選手権に出場することを検討するかと問われると、ボッタスは、全てが選択肢であると答えた。

「すべての選択肢を監視し、将来、短期的にも長期的にも何が理にかなっているかを検討する必要がある」とボッタスは答えた。

「でも、僕は間違いなく何かのレースに参加するだろう」

「今決めなければならないとしたら、おそらくインディカーだろう」と彼は言い、ストリートトラックとオーバルトラックを組み合わせた米国オープンホイールシリーズでの可能性に目を向けた。「でも、まだあまり考えたくないね」

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カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / ザウバーF1チーム / アウディ