ジュール・ビアンキ
FIAは、F1日本GPでの事故を起こしたジュール・ビアンキが“コントール喪失を避けるためのスローダウンが不十分だった”と説明した。

ジュール・ビアンキは、ダブルイエローフラッグが掲示されている区間で回収車に衝突し、頭部に重傷を負った。

この事故を受け、2度のワールドチャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディや元メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンなどのメンバーを含む10名の事故調査委員会が設置された。

3日(水)にドーハで開かれた世界モータースポーツ評議会で、396ページからなる事故報告書の要約が公開された。

事故調査委員会は「ドライバーがダブルイエローフラッグの要件を守っていれば、競争者もオフィシャルも差し迫った、もしくは身体的な危険にさらされることはないはずだ」と結論づけている。

この報告書では、ジュール・ビアンキが、サーキットからエイドリアン・スーティルのマシンを撤去しようとしていたクレーン車に時速126kmで衝突したことが明かされた。

レース後、なぜセーフティカーが導入されていなかったのかという疑問が生じていたが、事故調査委員会は、エンドリアン・スーティルのアクシデントに対して採られたアクションは、レギュレーションや過去384回のセーフティカー出動と比較して矛盾はしていないと述べた。

鈴鹿での事故後に提案された解決策のひとつである閉鎖型コックピットについて、事故調査委員会は、ジュール・ビアンキの負傷を軽減するものではなかっただろうと判断。

「F1マシンの衝撃構造は、ドライバーのサバイバルセルを壊したり、残存不能な減速を生じさせることなく、そのような衝撃を吸収するためには不十分である」

「レーシングカーと巨大で重量の大きい車両の衝突を残存可能なものにしようとすることが基本的に誤っていると考えられる。マシンがクレーンに衝突したり、もしくはマーシャルがその近辺で作業をしたりといった状況を避けることが責務だ」

F1日本GPのスタートは雨のために遅れ、暗くなりつつある状況で幕を閉じた。

事故調査委員会は、新たな4時間ルールを提案。これは照明の下で走行するナイトレースの場合を除き、レーススタート時刻を夕暮れや日没まで4時間の範囲内でするためのルールだ。また、現地の雨が多い季節にぶつからないよう、F1カレンダーを見直す必要性も提言されている。

さらに、世界モータースポーツ評議会は、正式なセーフティカー期間には至らずも、注意が必要な状況のために、2015年にバーチャルセーフティカーが施行される予定であることを認めた。

ジュール・ビアンキは、現在もフランスの病院で治療を受けている。

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カテゴリー: F1 / ジュール・ビアンキ / FIA