2023年 F1アゼルバイジャンGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2023年 第4戦 F1アゼルバイジャンGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

F1アゼルバイジャンGP決勝は、チームから “キング・オブ・ザ・ストリート”と呼ばれるセルジオ・ペレスがマックス・フェルスタッペンとのスリリングなチームメイトバトルを制してシーズン2勝目を飾り、土曜日のスプリント優勝に続いてバクー市街地コースでの週末を完全制圧した。

優勝:セルジオ・ペレス(レッドブル)
「信じられないような週末だった。この上なく満足しているし、チームに対しては感謝以上の言葉はない。僕たちにとって素晴らしい1日になった。チーム全員をとても誇りに思う。ティボー(チェコ担当メカニック)に大きな感謝を伝えたい。彼は僕を担当してくれているメカニックのひとりで、今は個人的な理由があって自宅で過ごしている。それでも彼はチームにとってとても大切なメンバーだ。チームは僕のことを “キング・オブ・ザ・ストリート(ストリートの王)” と呼んでくれているから、彼らのためにすごく嬉しく思う。昨日のスプリントから今日のレースの進め方まで、彼らは週末を通じて素晴らしい仕事をしてくれた。パーフェクトだった。今日は僕たちが最速マシンだったと思っているし、セーフティカーの有無に関係なく勝てたはずだ。僕はタイトル争いに絡んでいる。バクーだけではなく、今シーズンはどのサーキットでも良い戦いができると信じている。今はマイアミのことだけを考えている。まだ数多くのレースが待ち受けているけれど、僕たちは集中していかなければならない」

2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「全体的に見て、今日はすごく良いレースだった。もちろん、セーフティカー導入は僕にとって少しアンラッキーだったけれど、セカンドスティントでの僕たちは2人揃って全開でプッシュしていた。コース幅をぎりぎりまで使い、少しウォールに擦ったりもしたね! 今日はチームとして良い結果だった。この週末はこれからの残りのシーズンに活かせる数多くの学びがあった。無事にマシンをチェッカーまで運び、チームのためにワンツーフィニッシュを達成できたのは理想的だ。チェコは素晴らしいレースをやってのけたし、非常に優れた仕事をした。マイアミへ向かい、僕たちに何ができるのかを確認するのが楽しみだ」

3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「レースペースという点ではまだ十分ではないし、それが今一番取り組まなければならないことだとわかっている。でも、週末を通してすべてのセッションで最大限の力を発揮することができたし、それ以外にできることは何もなかった。それはうれしいことだし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。あとはレースペースとタイヤマネージメントに集中して、これからのレースでさらに進歩できるようにプッシュしていくしかない」

4位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「金曜日と土曜日はDRSの問題でトリッキーな週末を過ごしたけど、それでも表彰台まであと1秒というところでチェッカーフラッグを受けることができた。それを考えると、4位というポジションと、レース中ずっと心強かった全体的なパフォーマンスには満足しなければならない。幸い、今日はDRSがうまく機能したし、タイヤマネジメントもうまくいった。追い風はランダムなもので、ここバクーでは常にギリギリの状態だった。またレースに出るまで数日しかないので、来週のマイアミで何ができるか見てみよう!」

5位:カルロス・サインツ(フェラーリ)
「非常に難しい週末だった。5位でポイントを獲得できたけど、ブレーキングで自信が持てず、ペースが上がらなかったことを認めなければならない。ミディアムタイヤではもう少しプッシュできたけど、ハードコンパウンドではマシンを感じることができなかった。マイアミはすぐそこなので、再びマシンに飛び乗ってプッシュし続けるのが待ちきれない」

6位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「セーフティカーのタイミングが理想的でなかったね! でも、その悔しさに浸っているわけにはいかない。その悔しさをバネにして、アタックすることに集中しなければならなかった。そうすることですぐにレースに戻ることができた。周りのクルマとのバトルは本当に楽しかった。サインツのフェラーリは、DRSが開いていてもストレートで僕たちよりほんの少し速かった。でも、僕は全力を尽くして追い抜いた。チームのことを誇りに思う。メルボルンのときのようなペースはなかったし、最高とは言えないけど、このチームにはモチベーションの欠如はない。僕たちはみんなハングリー精神に溢れていて、これがこれからのレースでより良いものを生み出すきっかけになればとと願っている」

7位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日はかなりタフだった。スタートもセーフティカーでの再スタートも良かったけど、レースが始まってからはマシンのフィーリングがあまり良くなくて、ちょっとしたミスを犯してしまった。ここは少しでも判断を誤るとで一日が終わってしまうけど、運良くウォールに接触することなく、レースを続けることができた。ルイス(ハミルトン)に抜かれてからは、ポジションをキープして、残りの周回でジョージ(ラッセル)を抑えることだけを考えていた。彼は激しくプッシュしてきたけれど、僕たちはタイヤをうまくコントロールして、彼を抑えることができた。チームとして、マイアミに向けていくつかの課題があるのは確かだけど、今年最初のスプリント・ウィークエンドで、コンストラクターズ選手権2位を維持するためのポイントを獲得できたことを喜ばなければならないと思っている」

8位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日の自分には少しがっかりしている。スタートはとてもうまくいったし、まずまずのポジションを確保できた。ストロールをうまくかわしてピットレーンに入ったけど、再スタートで失敗してしまった。ランスをディフェンスして、フェルナンド(アロンソ)の後ろにぶつかりそうになった。それでワイドに走ってしまい、タイヤが汚れてしまった。そのせいでランスとルイスに抜かれてしまった。そこから先はラインアスターン(単縦陣)だった。ファステストラップのポイントはもらうけど、そのチャンスがあったのは、僕たちのポジションが悪かったからだ。自分たち、フェラーリ、アストンマーティンのペースは接近していて、小さな差が結果を大きく左右する。でも、4位でも8位でも、1位には程遠いので、やるべきことはたくさんある」

9位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「いいレースができたと思う。9位は、あまり良い結果とは言えないけど、今の僕たちが達成できるベストだった。ピットインした直後にセーフティカーが導入され、ちょっと不運だった。その後、ヒュルケンベルグの後ろでスタックしったけど、2ポイントを獲得できたのは確かな結果だし、サーキットに持ち込んだ新しいパーツからいくつかの良い結果が得られました。だから、それには満足しているし、マイアミまた改善できるように頑張るよ」

10位:角田裕毅(アルファタウリ)
タフなレースでしたが、メカニックをはじめとするチームが素晴らしい仕事をして、昨日アクシデントに見舞われたマシンを修理してくれました。また、セクター2で少しタイムは失いましたが、エンジニアたちが強力なセットアップを見つけてくれました。今週はロングランをそこまで試せませんでしたが、強力なペースが得られましたし、レースを通じて同じパフォーマンスが維持できたことはチームとって素晴らしいことだったと思います。また、自分のパフォーマンスにも満足しています。今日の僕には一貫性がありました。マクラーレン勢に挟まされていて、少しでもミスを犯せばポイントを失う状況でしたので、かなりの集中が必要でしたが、最終的にトップ10フィニッシュをまた記録できました。継続してポイント圏内に入るためには開発と成長の余地はまだありますが、今後さらに強力な走りができるという自信をチームの中に見出せています」

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カテゴリー: F1 / F1アゼルバイジャンGP / F1ドライバー