F1見聞録:アイルトン・セナはシューマッハが脅威になると理解していた
元F1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレは、アイルトン・セナは早くからミハエル・シューマッハが特別なものを持っていることに気づき、心理戦を仕掛けていたと明かす。

1991年にメルセデスが用意した持参金でジョーダンから第11戦ベルギーGPでF1デビューを果たしたミハエル・シューマッハは予選7番手に入り、決勝では0周リタイアに終わったものの、F1関係者に強い印象を与えた。

バーニー・エクレストンの根回しでベネトンがメルセデスが接触してミハエル・シューマッハ獲得に動き、ジョーダンは訴訟を起こして抵抗したが、結果的にロベルト・モレノとトレードする形でベネトン移籍が決定した。

当時ベネトンのF1チーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレは「アイルトン・セナは追加の問題だった」と語る。

「彼はモレノの友人であり、シューマッハのコミットメントを止めたかった。なぜなら、アイルトンはシューマッハが非常に特別であることを理解していたからだ」

アイルトン・セナは、ミハエル・シューマッハに敬意を示すよう求めたが、シューマッハはそれに応じなかったとフラビオ・ブリアトーレは語り、それはまさに今、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールが先輩ドライバーたちに行っていることだと語る。

「あるときにはミハエルはセナとさえ戦えるくらいだった。セナはドイツでのテストでミハエルにヒットした。セナは自分はワールドチュアンピオンであり、ミハエルはもっとリスペクトしなければならないと彼に話した。だが、ミハエルは気にしなかった」とフラビオ・ブリアトーレは語る。

「彼は自分自身を尊重したいと思っていたし、それが理由でとてもアグレッシブな走りをしていた。それがワールドチャンピオンになる唯一の方法だ」

「まさにそれは今のフェルスタッペンとルクレールがハミルトンやベッテルのような確率されたドライバーに示していることだ」

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カテゴリー: F1 / アイルトン・セナ / ミハエル・シューマッハ