F1オーストリアGP予選 ピレリ総括「2ストップ中心も3ストップに勝機」

3番手にはルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続き、ランキング首位のキミ・アントネッリ(メルセデス)は4番手。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は最後のアタックでアクシデントを喫したものの、最初のアタックタイムで5番手グリッドを確保した。
ラッセルがソフトタイヤで最速タイム
ラッセルは予選を通じてC5ソフトタイヤを使用し、4セットを投入。新品ソフトで臨んだ最後のアタックで最速タイムとなる1分06秒113を記録し、ポールポジションを手にした。
単独アタックではソフトタイヤが最も高いパフォーマンスを発揮し、上位5人はいずれもフリー走行3回目からソフトタイヤを中心に予選への準備を進めていた。
FP3でもラッセルが1分07秒096でトップタイムを記録。アントネッリは同じタイヤでの2回目のアタックで2番手タイムをマークし、ロングランでも好調さを見せた。
予選日は気温36度、路面温度53度まで上昇する厳しいコンディションとなり、決勝でも同様の暑さが予想されている。
ピレリ「2ストップが最有力」
ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、決勝は2ストップ戦略が最も競争力の高い選択肢になるとの見方を示した。
ミディアム(C4)とハード(C3)はロングランでほぼ同等のデグラデーション特性を示しており、グリップ面ではミディアムがわずかに優位だという。
ミディアムスタートのチームは、ハードタイヤを2セット温存していれば、その2セットでレースを走り切る戦略が可能。一方でミディアムを2セット残している場合は、中盤をハード、終盤を新品ミディアムとするプランも考えられるとしている。

ソフトスタートや3ストップも選択肢
一部チームは土曜日のロングランでソフトタイヤもテストしており、スタート時の高いグリップを生かす戦略も検討されている。
その場合は14~20周付近で最初のピットストップを行い、ミディアム、ハードへとつなぐ2ストップが想定される。
さらにピレリは、ソフトスタートから全3種類のコンパウンドを使う3ストップ戦略にも可能性があると分析。シュピールベルクではアンダーカット効果が大きいため、早めのピットストップでライバルより先に動く戦略が有効になる可能性があるという。
通常は交通の影響やオーバーテイクを考慮すると3ストップは2ストップより約2秒遅いと見積もられるが、クリーンエアを確保できれば逆に2ストップより速く走れる可能性もあると説明。マラフスキは、ハミルトンが同様の戦略で勝利を収めたバルセロナ・カタルーニャGPの例を挙げ、「リスクを取るチームが現れるかもしれない」と決勝の戦略戦を展望した。
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