2026年F1オーストリアGP 予選:全22人ドライバーコメント

フェラーリ勢がフロントロウ争いを繰り広げ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はQ3でクラッシュを喫するなど、波乱を含んだセッションとなった。
予選後には全22人のドライバーが、それぞれの結果やマシンの手応え、決勝への展望を語った。ポール獲得を喜ぶラッセルから最後尾に終わったアストンマーティン勢まで、予選順位順にコメントを紹介する。
1番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日のポールポジションは本当に気分がいい。Q3最後のラップは信じられないような感覚だった。コーナーをひとつ抜けるたびにコンマ数秒ずつ縮めているのが分かり、本当に素晴らしいラップだった。セッション終盤のイエローフラッグがなければ、さらに速く走れたと思う。Q1とQ2は非常に接戦で緊張感があったが、Q3では本能のままにドライブすることだけに集中し、すべてがうまく噛み合った。この週末を通してマシンには自信を持てていたし、肝心な場面で結果を出せたことを本当にうれしく思う。トトとチームは常に大きな支えになってくれている。常にコミュニケーションを取り、その信頼があるからこそ、思い切って楽しみながら走ることができたし、今日はまさにそれができた。もちろん、今日は仕事の一部を終えただけだ。本番は明日であり、非常に接戦になるだろう。フェラーリもマクラーレンも速そうだし、マックスも必ず脅威になる。ミスなくレースを進め、あらゆるチャンスを最大限に生かす必要がある」
2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日はマシンのフィーリングが良かった。昨夜はこのコースで競争力を高めるために必要な改善を見つけるべく、チーム全員で懸命に作業した。ドライビング面ではQ3でクリーンなラップをまとめることを目標にしていたので、それが実現できて満足している。昨日の時点では予想していなかったフロントロウからスタートできるのはうれしい。チームはアップグレードを開発し、これほど短期間でマシンへ投入するという素晴らしい仕事を続けてくれている。もしレースで前に出るチャンスがあれば、必ずそれをものにして、チームにふさわしい結果を持ち帰りたい」
3番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「今日の結果には満足している。特に昨日から改善できたことを考えればなおさらだ。チームは一晩かけて問題を分析し、適切な変更を加えてくれたおかげで、今日はマシンのフィーリングが大きく向上した。Q1からQ3まで、すべての進め方が素晴らしく、チーム全員が本当にいい仕事をしてくれた。僕たちは多くの小さな改善を積み重ねながら前進を続けている。アップデートされたパワーユニットもその一歩であり、ファクトリーのみんなが毎戦努力を続けて前進を支えてくれていることをうれしく思う。一緒に積み重ねてきた仕事を誇りに思うし、その成果が少しずつ表れ始めているのは励みになる。Q3最初のアタックでは自分のミスで少しタイムを失い、それが最後のアタックへのアプローチにも影響した。それでも全体としてはこの結果に満足しているし、これからもプッシュを続ける。オーストリアのファンのみんなにも感謝したい。毎年本当に素晴らしい応援とエネルギーを届けてくれる」
4番手:キミ・アントネッリ(メルセデス)
「ここまで本当に前向きな週末になっていて、セッションを重ねるごとにいいペースを見せられている。予選最後のラップも順調にまとまっていて、ジョージにかなり近いタイムを出せそうだった。それは自信にもなるし、自分にとって大きな学びでもある。マシンにはとても乗りやすさを感じているし、特にロングランでは非常にいいペースを見せられたので、明日に向けて良い土台ができている。高温コンディションと大きなタイヤデグラデーションで厳しいレースになるだろうから、そのマネジメントが重要になる。戦略の選択肢もいくつかあるので、前進しながら最大限の結果を目指したい」
5番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「Q3でああいうことになってしまったのは残念だったけど、自分は大丈夫だ。予選では新品ソフトタイヤが3セットしかなく、Q3進出もかなり際どかったが、何とかうまくいった。Q2のラップはとても良かったし、Q3最初のアタックも力強い内容だった。ただ2回目のアタックではマシンが少しナーバスになり始め、ターン6で大きなオーバーステアが出た。そしてターン9ではリアグリップを大きく失って高速でスピンし、完全にコントロール不能になった。リアの損傷で空力性能を失ったことが原因で、あの状況ではどうすることもできなかった。本当に残念だが、現実的にはポール争いは難しかったと思う。それでもラップ自体は順調で、3番手は狙えたはずだ。今は明日に向けて切り替えるだけだ。マシンの損傷はそれほど大きくないので、大きな交換作業は必要ないことを願っている。優秀なメカニックたちを信頼している。レースペースにはここ数戦でいくつか課題があるので、明日どうなるか見てみたい」
6番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「全体としては良い一日だったし、6番手という結果も現状を考えれば悪くない。プラクティスのタイムを見るともっと期待したくなるが、シーズンを通して見ても前のマシンが強いことは分かっている。現実的には今の自分たちはこのあたりの位置にいるということだろう。ただ、このパッケージには自分たちの強みもあるし、それを最大限に生かせば明日は十分に戦える位置にいる。決勝は非常に暑くなり、タイヤのデグラデーションがバルセロナと同じように大きな要素になる。戦略やピットストップ次第でいろいろな展開が起こるはずなので、レースをうまくマネジメントし、チャンスを生かせれば良い結果を手にできると思う」
7番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「7番手。この結果は現時点での自分たちの実力を正直に表していると思う。パッケージの性能は最大限引き出せたし、ランドとのタイム差も週末を通して本当にわずかだった。それだけマシンからほぼすべてを引き出せたということだ。ただ残念ながら、ライバルたちと比べると最後のわずかな速さが足りない。メルセデスには優位性があり、フェラーリも非常に速いので、改善すべきポイントは明確だ。決勝は暑くなり、タイヤマネジメントが極めて重要になる。レースペースも非常に接近しているので、一晩かけてデータを分析し、戦略面でできることを検討する。全力を尽くしてどこまで戦えるか挑みたい」
8番手:アイザック・ハジャー(レッドブル)
「FP2ではマシンのセットアップに満足できなかったが、FP3では最初のラップから良い感触があり、今日はもっと良い一日になるとすぐに分かった。予選の途中ではパフォーマンスが頭打ちになっていたが、最後のアタックに向けてうまく修正できたので満足している。チームはアップグレードを投入しながら本当にいい仕事をしてくれたし、自分もマシンの力を最大限引き出した。ただ肝心な場面でデプロイメントにいくつか問題があり、本来のポテンシャルを結果で示せなかった。今日はもっと上位に行けたと思うが、明日は戦略次第で面白いレースになるだろう」
9番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「ここまでは本当に良い週末になっているし、2台揃ってQ3に進出できた。全セッションを通してマシンのフィーリングは良く、サーキットでもファクトリーでもみんなが素晴らしい仕事をしてくれていることに満足している。今週末は多くのチームがアップグレードを投入してきたので厳しい戦いになることは分かっていた。それでも接戦を制して中団トップに立てたのは非常に良い結果だ。明日は暑くなり厳しいレースになる。バルセロナほどタイヤに厳しくはないかもしれないが、スライド量が多いためデグラデーションは依然として重要な要素になる。一晩かけて準備を進め、ポイント獲得に向けてベストな状態で臨みたい」
10番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
「ポジティブな土曜日だった。チームは今回も本当に素晴らしい仕事をしてくれて、速く競争力のあるマシンを用意してくれた。2台揃ってQ3に進出できたのは素晴らしいチームの成果であり、みんなに大きな称賛を送りたい。最後のアタックも決して悪くはなかった。すべてを完璧にまとめられていればコンマ15秒ほど縮められたと思うが、週末序盤の状況を考えれば悪くないスタート位置だ。明日に向けても自信はある。再び高温になる見込みなのでタイヤデグラデーションが重要な要素になるだろう。ただ、バルセロナほど厳しくならないことを願っている」

11番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「今日は本当にベストな結果を目指していたが、接戦になることは分かっていた。Q1最初のラップが良かったおかげで、新品タイヤを1セット残したままQ2へ進むことができ、トップ10進出へ向けて最高のチャンスを作れた。Q2最後のラップも本当に良い出来で、フィニッシュラインを越えた瞬間には『これで突破できた』と思ったが、わずかに届かなかった。正直、これ以上大きくタイムを縮める余地はなかったと思うし、今週末のレーシングブルズは少し速かった。どちらか1台でも前で予選を終えられればボーナスだったと思う。それでも昨日から大きく前進できたことには満足しているし、マシンのフィーリングもかなり良くなったので明日に向けては楽観的だ。戦う相手はレーシングブルズであり、スタートで1台でも前に出たい。昨日のロングランではタイヤデグラデーションも悪くなかったし、自分たちは決勝で一段階良くなる傾向があるので、面白い戦いになるはずだ。ポイント争いができることを期待している」
12番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
「今日は自分のラップにとても満足しているし、週末全体を通しても良い内容になっている。トップ10には届かなかったが、この予選ラップは理想に限りなく近いものだったと思うし、すべてのコーナーで見せたペースにも勇気づけられた。ここ数戦はマシンを快適なウインドウに入れられず苦労していたが、今回は違う方向性を試したことでうまく機能した。この週末に投入したアップグレードも自分たちに合っているようだ。ヒンウィルとノイブルク、そして現場のチーム全員が本当に懸命に働いてくれており、その努力が報われ始めているのを見るのはうれしい。これが正しい方向への一歩となり、この先も自信を積み重ねていきたい。今は明日のレースに集中し、自信を取り戻しながら前進していきたい」
13番手:オリバー・ベアマン(ハース)
「一方では自分のパフォーマンスには満足している。Q1では素晴らしいラップをまとめられたし、Q2でも同じような走りができたと思う。マシンからこれ以上引き出せるものはほとんどなかったし、それはドライバーとして満足できることだ。ただ、一番強い感情は悔しさだ。ここ5戦で最もマシンのフィーリングは良かったにもかかわらず、競争力自体は変わっていない。予選ではいつも、すべてが完璧に決まり、自分が最高のラップを走れれば奇跡的にQ3へ行けるかもしれないと思って挑んでいる。しかし今日は、それだけ完璧に近い仕事をしてもQ3にはまったく届かなかったことが明らかになってしまった」
14番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
「ここまでは厳しい週末になっている。このコースはタイム差が本当に小さく、予選ではマシンとのリズムを完全にはつかめなかった。こういうサーキットではそれだけで大きな違いになる。このコースはバルセロナほど自分たちに合っておらず、改善しなければならない点もまだ残っている。それでも明日に向けてはもう少し楽観的だ。ロングランのペースは予選よりも良かったし、高温コンディションではタイヤマネジメントと信頼性が重要になる。クリーンなレースができればチャンスはあるはずだ」
15番手:エステバン・オコン(ハース)
「チームが一晩でマシンの多くのパーツを交換してくれたおかげで、Q2進出を決めることができたラップは本当に良かった。ただ、まだ原因が分からないいくつかの問題を抱えていて、それについては詳しく調査する必要がある。明日のレースで大きな影響が出ないことを願っているし、チームならできるだけ早く解決してくれると信じている。本当に難しい状況だった」
16番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日の予選は自分たちにとって良い結果ではなかった。Q2で競争力のあるラップをまとめることができず、本来のポテンシャルを示せなかった。午後は午前中よりマシンのフィーリングが改善し、バランスも少し良くなったが、限界を探ってプッシュすると依然として予測しづらい挙動があった。このコースではそれが必要であり、少しでも余力を残すことはできない。コースが短く各チームの差も非常に小さいので、思い切って攻めなければすぐに3~4ポジション落ちてしまう。最後のQ2アタックではターン1でよりスピードを持ち込もうとして大きくリアが出てしまい、コースアウトしてラップを中止した。最後のアタックを完了できず、もっと上位からスタートするチャンスを失ったのは残念だ。燃料を積んだレースではマシンの方が強さを発揮する傾向があるので、前の集団へ追いつきながら順位を上げたい」
17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「厳しい週末ではあるが、Q1最後のラップにはとても満足しているし、あと少しでQ2へ進めるところだった。ただ残念ながら純粋な速さが足りなかった。今週末はずっとグリップ不足とマシン重量に苦しんでおり、さらに暑さも加わって問題が重なってしまった。多くのチームがアップグレードを投入してきたこともあり、その差を強く感じている。この週末が底であり、シルバーストン以降は再び改善の流れに戻れることを期待している。明日のレースは厳しいものになると思うが、信頼性は常に重要な要素なので、チャンスがあれば最大限生かしたい」
18番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「悔しい土曜日になったが、今日はこれ以上できることはほとんどなかった。セッションごとに前向きな変更を加えることはできたものの、残念ながら純粋なペースが足りない。ターン1から4までは中団勢と戦えるが、高速コーナーでは差が大きく広がってしまう。これはバルセロナでも見られた傾向だ。FP3では一発の速さよりもロングランとレースペースに重点を置いたが、それでも今週末にはもう少し期待していた。ただ、この暑さによって自分たちの弱点がさらに露呈したと思う。ここはオーバーテイクのチャンスがあるサーキットなので、決勝では順位を取り戻せることを期待し、その機会を最大限に生かしたい」
19番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
「昨日は走行時間を失った影響があり、今日は厳しい一日になったが、全体としては自分たちにできることは最大限やれたと思う。明日はタイヤデグラデーションが非常に重要で難しいレースになると分かっているので、今日はレース準備に重点を置いた。全体の差は非常に小さいが、自分たちには良いレースペースがあると感じているので、このアプローチが報われることを期待している」
20番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
「今日はもう少し上を狙えたと思う。最後のアタックではチェコとの距離が近すぎてトラフィックの影響を受け、おそらくコンマ2秒ほど失ってしまった。昨日はいろいろな問題があったが、それでもアップグレードを機能させながらマシンを良い状態に持っていくことができた。中団との差を少しずつ縮めていかなければならないことは分かっている。明日は高温の中で厳しいレースになるが、どこまで戦えるか見てみたい」
21番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「結果は予想どおりだったが、この週末を通しては前進できていると感じている。昨日のFP1から比べると、マシンの予測しやすさと一貫性は改善している。チームは改善できる部分に懸命に取り組んでくれており、明日に向けても引き続き準備を進めていく。厳しいレースになるだろうが、ここまで積み重ねてきた進歩には満足している」
22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日はもう少し良い予選結果を出せた可能性はあった。Q1最後のラップでターン4でタイヤをロックさせてタイムを失い、そのままアタックを中止しなければならなかった。今シーズン開幕から抱えているのと同じマシンなので、自分たちの現状は理解している。それでもチーム全員が改善へ向けて努力を続けており、今はそこに全力を注いでいる。明日どこまで戦えるか見てみたい」
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